2025.12.25
【保育園/2月の歌】季節感を楽しむおすすめ曲
2月は、一年の中で特に寒さが厳しい季節。節分やバレンタインなど、楽しい行事もたくさんあります。室内で過ごすことも増える時期だからこそ、季節を感じる歌を取り入れて、子どもたちの気分を明るく盛り上げたいですね。
今回は、2月におすすめしたい季節の歌をご紹介します。

2月におすすめの歌
2月は季節感のあるユーモラスな曲もたくさん!大きな声で元気にのびのびと歌いましょう。
鬼のパンツ
こんなシーンで歌いたい!
節分が近づく時期に、鬼のイメージに親しみをもたせたいときに。怖がりやすい子どもたちも、歌を通して「鬼=強くてゆかいな存在」として受け止められるようになります。
歌の魅力・ポイント
元気なメロディーと繰り返しのフレーズが楽しく、自然と笑みがこぼれるような一曲。「つよいぞ」「はこう」のかけ声も、子どもたちの気持ちを力強く高めます。鬼をテーマにしながらも、ユーモラスな内容で親しみやすい歌です。
どんな歌?
「おにのパンツは いいパンツ つよいぞ つよいぞ」
おすすめYouTube:(おにのパンツ)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌に合わせて、腰に手を当てたり足を踏み鳴らしたりしながら、全身を使って「強くて元気な鬼」になりきる表現あそびを楽しみましょう。紙袋やビニール袋などを使って、自分だけの「鬼のパンツ」をデザインする製作活動にしても盛り上がります。完成したパンツを身に着けて歌うと、節分行事がぐっと楽しくなりますよ。
コンコンクシャンのうた
こんなシーンで歌いたい!
風邪やインフルエンザが流行する時期に、マスクの意味や咳エチケットを伝える導入として歌うのもおすすめです。健康や衛生への意識を、楽しい雰囲気で育むきっかけになります。
歌の魅力・ポイント
かわいらしい動物たちが、それぞれの体に合ったマスクをして登場するユニークな歌。ゆったりとしたフレーズとリズムが親しみやすく、顔を見合わせて笑いながら歌えるような楽しい一曲です。低年齢児にも覚えやすく、一緒に歌いやすいのも魅力です。
どんな歌?
「りすさんが マスクした ちいさいちいさい ちいさいちいさい マスクした」
おすすめYouTube:(コンコンクシャンのうた)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌に合わせて動物になりきりながら、マスクの大きさを体を使って表現したり、「コンコンコンコン クシャン」のところでくしゃみのまねをしたりしましょう。
くしゃみをするときは「手で口をおさえる」という動作を取り入れると、マナーや衛生習慣を楽しく学べるきっかけにもなります。さまざまな動物たちが描かれた紙を配り、似合うと思うマスクを自由に描きこむお絵描き遊びや、紙やフェルトでミニマスクを作る製作遊びに展開するのもおすすめです。
北風小僧の寒太郎
こんなシーンで歌いたい!
冬の寒さが深まり、北風が吹くような日にもぴったりの一曲。ユーモラスな「寒太郎」のキャラクターが子どもたちにも親しみやすく、季節の変化への関心を楽しく引き出してくれます。
歌の魅力・ポイント
「~でござんす」というセリフが特徴的な寒太郎。風の音を表す「ヒューン」「ヒュルルン」という印象的なフレーズとともに、子どもたちの想像力をかき立てます。冬の寒さをネガティブに捉えるのではなく、歌いながら楽しもうという気持ちにしてくれる一曲です。全般的にゆったりとした明るいメロディーでありながら、ほんの少し物寂しさが感じられるのも魅力です。
どんな歌?
「きたかぜこぞうの かんたろう ことしも まちまで やってきた」
おすすめYouTube:(北風小僧の寒太郎)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌の世界を広げて「寒太郎ってどんな子かな?」と、みんなで話し合ったり、想像しながら絵を描いたりしてみましょう。また、「ヒューン」や「ヒュルルンルンルンルン」の歌詞に合わせて、「寒太郎」になったつもりで走ったり回ったりすることで、リズム感や表現力も養えます。
緩急のあるメロディーなので、歌に合わせて腕を広げながら風を切るように走り、「~でござんす」の歌詞のところでピタッと止まる、という外遊びにも発展させることができます。
豆まき
こんなシーンで歌いたい!
節分の日の集まりや、豆まきイベントの前にぴったりの一曲です。「どうして豆をまくのかな?」「福の神って知っている?」という問いかけを通して、行事の意味にも触れながら導入すると、子どもたちの関心も高まります。
歌の魅力・ポイント
短く覚えやすいメロディーと歌詞で、豆をまくときの「おにはそと ふくはうち」のかけ声が自然に耳になじみ、節分行事の楽しみへとつなげることができます。「ぱらっぱらっぱらっぱらっ」という豆をまく音もリズミカルで楽しく、元気よく歌いたくなる一曲です。
どんな歌?
「おにはそと ふくはうち ぱらっぱらっぱらっぱらっ まめのおと」
おすすめYouTube:(豆まき)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞にある「おにはそと ふくはうち」は、鬼を外に追い出し、福を家の中に招き入れるという意味です。この歌をきっかけに、「自分の中にいる、追い出したい“鬼”って何だろう?」と子どもたちに問いかけてみましょう。
例えば「泣き虫鬼」や「好き嫌い鬼」など、思い浮かべた鬼を自由に絵に描いて表現する活動がおすすめです。さらに、「その鬼を追い出したら、どんな〇〇ちゃんになれるかな?」と声をかけることで、子ども自身が前向きな変化を想像するきっかけにもなります。
スキー
こんなシーンで歌いたい!
雪が降りそうなお天気の日や、実際に雪が降ったときに。雪景色の写真や絵本を見ながら冬の自然を感じる時間にもぴったりです。園ではスキーを体験する機会は少ないかもしれませんが、雪遊びの延長として「スキー」を紹介し、風を切って雪の上を滑る疾走感や爽快感を子どもたちに伝えるきっかけとして歌ってみましょう。
歌の魅力・ポイント
スピード感にあふれ、サビに向かって展開する歌詞とメロディーが特徴の一曲。スキーで滑るときの爽快な気分や風を切る感覚を、歌いながら身体で感じられる楽しさがあります。リズムに乗って、強弱をつけて歌うことで、自然と気持ちも高まります。
どんな歌?
「やまはしろがね あさひをあびて すべるスキーの かぜきるはやさ」
おすすめYouTube:(スキー)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞に出てくる「こゆき(粉雪)」や「真一文字」など、子どもたちにとっては少し難しい言葉も含まれているので、意味を丁寧に伝えながら、一緒にイメージをふくらませましょう。絵本や写真を活用しながら、冬のスポーツの様子を視覚的に伝えるのもおすすめです。
そのうえで、音楽に合わせて「スキーをしているつもり」で全身を動かしながら、のびのびと歌う活動へとつなげると、楽しみながら季節感や言葉の世界が深まります。
オニのおやこ
こんなシーンで歌いたい!
節分の時期だけでなく、「雷」「天気」などの話題が出たときにも楽しく取り入れられる一曲です。家族の鬼が登場するユニークな内容なので、「子どもの鬼ってどんな性格かな?」「うちの家族だったら?」などと想像を広げながら、遊びの導入や会話のきっかけとしても活用できます。
歌の魅力・ポイント
リズムに合わせて繰り返される「ごろごろごろごろ ごろごろ ぴかっ」のフレーズが楽しく、手遊びとしても楽しめる一曲。それぞれの“鬼”の特徴を声の大きさや動きで表現できるので、想像力や表現力を育む活動にもつながります。
どんな歌?
「こどものおには ちっちゃいつの かみなりさんも ちっちゃいよ」
おすすめYouTube:(オニのおやこ)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
登場する3人の鬼(子ども・お父さん・お母さん)をテーマに、それぞれの「ツノの大きさ」や「怖さ」を想像して、絵に描いたり、お面を作ったりしてみましょう。「小さい子ども・大きいお父さん・怖いお母さん」以外の鬼のファミリー像を自由に考えてみるのも面白く、子どもたちの想像力を引き出します。
また、歌に出てくる「かみなりさん」に注目し、「かみなりさん」がごろごろと鳴らす太鼓を紙皿や空き箱などで製作してみましょう。歌に合わせて強くたたいたり、やさしくたたいたりして、音の大きさや表現方法を楽しむ活動にするのもおすすめです。
チョコレート
こんなシーンで歌いたい!
チョコレートは園でおやつとして取り入れることは少ないかもしれませんが、「甘くておいしいもの」や「贈り物ってうれしいね」という話題から楽しく導入できます。バレンタインを理解するには少し早い年齢でも、製作活動としてチョコレートのモチーフを楽しんだり、気持ちを込めて何かを作る体験のきっかけとして、この歌を楽しみましょう。
歌の魅力・ポイント
「チョコチョコチョコチョコ…」という繰り返しのリズムが心地よく、甘いチョコレートを連想し、自然と笑顔になるような軽快な歌。1番・2番・3番で形の違うチョコレートが登場し、「ころころ」「きらきら」「どきどき」というオノマトペで終わる歌詞が面白く、歌いながらイメージをふくらませることができます。
どんな歌?
「チョコチョコチョコチョコ チョコレート あまくておいしい チョコレート」
おすすめYouTube:(チョコレート)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞に出てくる「まるい」「ほしの」「ハートの」といったチョコレートの形に注目し、お絵描きや粘土で“オリジナルチョコレート”を作ってみましょう。「誰にあげようかな?」と考えたり、リボンで飾り付けたりして、プレゼントを考える楽しさにもつながります。
また、「ころころ」「きらきら」「どきどき」の歌詞に合わせて、手遊びで表現する楽しみ方もおすすめです。音のテンポや言葉のイメージをヒントに、思い思いの動きで表現することで、想像力と表現力が育まれます。
雪のペンキやさん
こんなシーンで歌いたい!
雪が降り始めた日や、窓から見える雪景色に気づいたときにぴったりの一曲。子どもたちと「どこが白くなっているかな?」「雪が降ってくる空はどんなふうに見える?」などと話しながら、風景を観察する時間の導入にも使えます。
歌の魅力・ポイント
「ペンキやさん」という親しみやすい表現で、雪が世界を白く染めていく様子を楽しくイメージできます。ゆったりとしたリズムで、雪の日ならではの静かな変化や不思議さを味わえるのも魅力です。
どんな歌?
「ゆきのペンキやさんは おそらから ちらちら」
おすすめYouTube:(雪のペンキやさん)
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
雪の降りつもる様子を「ペンキで染める」と表現する歌詞に合わせて、子どもたちと一緒に「雪のペンキやさん」の製作活動を楽しんでみましょう。例えば、白い絵の具を手につけて、ポスターや画用紙に手形をつけていく遊びは、まるで自分が「雪のペンキやさん」になったような感覚を味わえます。
また、森の風景や家の絵を自由に描き、スポンジやタンポで白い絵の具をポンポンとスタンプすれば、屋根や木々、地面に雪が降り積もる様子が表現できます。どんどん白く染まっていく世界に、子どもたちの想像力もふくらみます。
保育のひきだし:おすすめリンク(毎月共通)
まとめ
寒い日が続きますが、歌の力で子どもたちの気持ちは元気に明るくなります。季節の歌を通して、身体を動かしたり、イメージをふくらませたりと、いろいろな楽しみ方を広げていきましょう。子どもたちと一緒に元気に歌ったり、ゆったりと音に耳を傾けたりしながら、毎日の生活の中で音楽に親しむ時間を大切にしていきたいですね。












