2026.01.23
保育園だより3月号|おたより文例集
春の光があたたかさを増す頃、いよいよ年度末を迎えます。子どもたちは、さまざまな経験を重ねながら心も体も大きく成長してきました。3月は、そんな成長を確かめ合い、次のステップへと気持ちをつなげていく大切な時期です。おたよりでは、「もうすぐ〇〇組になるんだ」「〇〇小学校に行くんだね」といった期待や実感が子どもたちの中で芽生えている様子を、保護者の皆さまにも伝えていきましょう。この記事では、3月に園からご家庭へお届けする「おたより」にぴったりの内容や文例をご紹介します。
3月ってどんな月?
暦の上では「春分」を迎え、春の兆しが少しずつ見られる月です。冷たい風の中にも日差しのあたたかさが感じられ、春の草花や虫たちが顔を出すなど、生命の力強さを感じることができます。
ひな祭りや春分の日といった、日本の文化や自然の移り変わりを感じる行事があり、子どもたちが季節の節目を意識する良いきっかけとなります。園内でも、ひな飾りを製作したり、戸外で「小さな春」を探したりと、五感を使って季節を楽しむ活動が盛んになります。
また、年度末の締めくくりとして、進級や就学に向けた準備が本格的に始まる月でもあります。お別れへの寂しさを感じつつも、新しい環境への期待に胸をふくらませる子どもたちの心の動きを、丁寧に見守っていきたい時期です。一人ひとりの一年間の歩みを振り返り、おたよりを通して子どもたちの成長の喜びを保護者の皆さまと分かち合っていきましょう。

3月のおたよりづくりのポイント
季節や気候の変化によって、園から保護者に伝えたいことは異なります。また、保育士の目線で最近の園や子どもたちの様子を伝えることは、おたよりの大切な要素です。
3月に保護者に伝えておきたいこと
- 卒園・進級行事の案内や持ち物
- 別れや変化への子どもの反応と配慮
- 今後の生活リズム調整について
- 春休みの過ごし方や注意点
最近の園の様子
園庭や施設内の変化、先生たちの近況などについてお知らせしましょう。
- 卒園に向けた写真撮影や製作活動を行っています。
- 園内では、子どもたちの門出の季節をお祝いするような春らしい装飾が増えています。
子どもたちの様子
最近の園における子どもたちの様子、成長が見えるエピソードなどを月齢別に紹介します。
乳児(0~2歳児)
- お別れの雰囲気に敏感な子もおり、いつもより甘えん坊になる様子も見られます。
- 「もうすぐお兄さん・お姉さんになるんだ」と、進級に向けて身のまわりのことを自分でやろうとする意欲が高まってきました。
幼児(3~5歳児)
- 卒園を控えた子どもたちは、自信に満ちた表情で過ごしています。積極的に小さい子の手助けをする姿も見られます。
- 新しい環境への期待や不安をしっかり言葉にする様子が見られ、心の成長が感じられます。しっかりとサポートしてまいります。
3月のおたより 書き出し・結び<文例>
季節を取り入れたおたよりの例文を紹介します。
書き出し
「春の足音が少しずつ聞こえてくるようになってきました。」
「卒園・進級に向けて、子どもたちの表情にも成長の色が見えてきました。」
「お別れと新たな出会いが近づき、園内にもあたたかな緊張感が漂っています。」
結び
「残り少ない現学年での時間を、子どもたちと大切に過ごしてまいります。」
「進級・卒園に向けて、ご家庭とも連携しながら丁寧に関わってまいります。」
「気温差の影響などで、体調を崩しやすい時期です。睡眠や休息をしっかりとり、無理のないようにお過ごしください。」
3月の行事紹介
暦に関する文例
3月3日 桃の節句/ひな祭り

五節句のひとつとして古くから親しまれてきた伝統行事で、女の子の健やかな成長と幸せを願う日です。昔から紙などで作った人形(ひとがた)を川に流して厄を払う習慣があり、これに貴族階級の「ひいな遊び(人形遊び)」が結びつき、ひな人形を飾って女の子の成長を祝う現在の形になったと言われています。
ひな人形には、子どもにふりかかる災いを人形に移し、身代わりになって守ってもらうという願いが込められています。また、この時期に咲く桃の花が邪気を払うと考えられていたことから、「桃の節句」と呼ばれるようになりました。
園では、各年齢に応じたひな飾りの製作を行います。「おひなさまの着物はどんな模様にしよう?」「お内裏さまが持っているものは何かな?」といった問いかけを通して、行事の由来や飾りの意味にも親しみながら、子どもたちが一つひとつ丁寧に、自分だけの作品づくりに取り組めるようサポートします。
この行事を通して「自分は大切にされている存在なんだ」と実感できるような時間を大切にし、自己肯定感を育んでいきたいと考えています。
3月14日 ホワイトデー

ホワイトデーは、バレンタインデーにもらった贈り物に「ありがとう」を伝える日として生まれました。日本で始まった比較的新しい風習で、「お返しをする日」「感謝を伝える日」として定着しています。
園ではこの日を、「相手に喜んでもらいたい」「感謝をきちんと伝えたい」と思う心を育む、大切な機会にしたいと考えています。
「ありがとうって言われたら、どんな気持ちになるかな?」「どんなふうにお返事したら、喜んでもらえるかな?」といった問いかけから、「ありがとう」や「うれしかった」といった思いを相手にきちんと伝えることの大切さを子どもたちと一緒に考えます。
感謝の言葉がつながっていく心地よさを感じながら、子どもたちの中に、相手を思いやる豊かな気持ちが育っていくことを願っています。
3月20日 春分の日

二十四節気のひとつで、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされています。「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として、国民の祝日にも定められています。
日付は毎年固定されておらず、太陽の動きによって決まるため、2026年の春分の日は3月20日となります。この日を境に、昼の時間が次第に長くなり、季節が春へと向かっていきます。
園では、春分の日の意味を子どもたちにわかりやすく伝えながら、自然の変化に目を向ける活動を大切にしています。「少し昼が長くなってきたね」「チューリップの芽が出てきたよ」など、小さな春の気づきを共有し合えるような時間を設け、身のまわりの自然や季節のうつろいに親しむ心を育んでいきたいと考えています。
園の行事に関する文例
ひな祭り会

ひな祭りの時期に合わせて、園でも「ひな祭り会」を行います。子どもたちが一生懸命に作ったひな飾りを囲んで、ひな祭りの由来をわかりやすく伝えたり、歌を歌ったりして楽しいひとときを過ごします。おひなさまやお内裏さま、色鮮やかな飾りの一つひとつに込められた意味を知ることで、自分たちの身近にある伝統文化への親しみを感じてほしいと考えています。
当日は、お祝いの雰囲気を楽しみながら、「赤ちゃんの頃よりこんなことができるようになったよ」「自分の力で頑張れるようになったね」と、それぞれの「大きくなったこと」をみんなで認め合う機会にしていきます。ひな飾りを見たり作ったりするだけでなく、自分自身がまわりの人から大切に見守られて成長していることを実感し、自信や喜びへとつなげてほしいと願っています。
子どもたちの中には、「おうちでもおひなさま飾ったよ」と教えてくれる姿も見られ、園と家庭が行事を通じてつながるきっかけにもなっています。ひな祭り会が、子どもたちの心に残るあたたかい思い出のひとつになるよう、丁寧に準備を進めていきます。
お別れ会

卒園を間近に控えた年長児を、保育園全体であたたかく送り出す「お別れ会」を行います。
異年齢の子どもたちが一堂に会し、楽しかった園生活の思い出や感謝の気持ちを分かち合う、大切な節目の行事です。
年長児にとっては、これまでの園生活を振り返りながら、小学校という新しい世界への一歩を前向きに踏み出すための時間でもあります。「お当番がんばったよね」「遠足楽しかったね」など、日々の思い出を語り合う姿に、大きな成長と頼もしさが感じられることでしょう。
在園児にとっては、やさしく関わってくれたお兄さん・お姉さんへ「ありがとう」「がんばってね」の気持ちを伝える大切な機会です。年長児の姿を見ながら、「次はぼくたちの番」と進級への期待がふくらむきっかけにしていきます。
当日は、歌や出し物、手作りのプレゼント交換などを通じて、卒園児・在園児がともに楽しめるプログラムを予定しています。全園児が集まる場となるため、一人ひとりが落ち着いて参加できるよう発達に合わせた配慮を行いながら、園全体がお祝いのムードに包まれるよう進めてまいります。
卒園式

いよいよ、年長組の子どもたちが羽ばたく「卒園式」を迎えます。入園したばかりの小さかった姿を思い返すと、心も体も大きく、たくましく成長した姿に、職員一同深い感慨を覚えています。
当日は、卒園児とその保護者の皆さまとともに、園全体でお祝いと感謝の気持ちを込めて式を行います。大きな声でお返事をし、緊張しながらも立派に証書を受け取る姿を、あたたかく見守っていただければ幸いです。
心を込めて歌う歌や「お別れの言葉」には、これまでの日々での保育士や友達との思い出がたくさん込められています。一人ひとりが主役となり、自分自身の成長に誇りを持って新しい世界へ一歩踏み出す、かけがえのない1日にしたいと考えています。
保護者の皆さまにとっても、お子様の成長をあらためて実感し、喜びをかみしめる大切な日となるよう準備を進めております。詳しいご案内や持ち物、集合時間などは別途お知らせいたしますので、どうぞご確認ください。
3月のおたよりに添えられるネタ
季節の豆知識などをおたよりの1コーナーにすることで、おたよりが保護者にとっても楽しめる、親しみやすいものになります。
- ひな祭りの豆知識:関東と関西のひな人形の並べ方の違いや、さまざまなお道具をイラスト付きで紹介。
- 春分の日の豆知識:お彼岸にお供えする「ぼたもち」と「おはぎ」の違いについて紹介。
- 成長アルバムづくりのすすめ:保育士ならではの、たくさんの写真をまとめるコツや、コメントの書き方例を紹介。
まとめ
この時期の子どもたちは、進級や就学という大きな節目を前に、自信をのぞかせたり、時には甘えん坊になったりと、心が大きく動いています。それは保護者の方々にとっても同じこと。成長への喜びとともに、新しい環境への不安を抱えやすい時期だからこそ、おたよりを通して子どもたちの姿を伝え、園と家庭がしっかり手をつなぐことが大切です。新しい一歩を笑顔で迎えられるように、前向きな言葉で日々の様子を伝えていきましょう。












