保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

おやこのひきだし

2020.05.25

子どもと一緒にできる料理レシピを紹介!親子で料理を楽しもう

長い休みや雨の日は、子どもと料理を楽しみませんか?年齢に合わせて、簡単な作業を任せてみましょう。今回は、子どもと料理をするメリットとおすすめのレシピを年齢別に紹介し、料理をする際のポイントもまとめました。「散らかって大変そう」「まだ小さいから無理」と敬遠している家庭も、この機会にぜひ挑戦しましょう!

子どもと料理をするメリット5

子どもと料理をすることは、次の5つのメリットが挙げられます。

①     コミュニケーションが深まる

子どもと料理をする最大のメリットは、コミュニケーションが深まる点です。会話が弾むだけでなく、「器用になった」「集中力がある」など子どもの成長を見ることができます。簡単な作業からスタートし、子どもが「できた!」と実感できる体験を積み重ねましょう。

②     楽しく「食育」ができる

食事に関する知識を身につけ、健康的な食生活を実践する「食育」。料理を通して親子で食材の栄養や産地、旬を調べ、食事の大切さやマナーを学ぶよい機会です。余裕があれば、野菜の栽培に挑戦してもよいですね。

【参考】文部科学省 「食育って何?」

③     五感の発達をうながす

料理は、五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅(きゅう)覚)を刺激します。普段の遊びとは違う楽しみ方で、子どもと料理をしながら健やかな成長につなげましょう。

④     好き嫌いを減らせる

好き嫌いや小食がある場合は、子どもと料理をすることで解決するかもしれません。例えばピーマンは「半分に切ったらこんな形が出てきたよ!」と驚かせ、種取りを任せるなどして食材に興味を持たせましょう。

⑤     作業の段取りを学べる

準備から完成まで料理の段取りを考えることは、頭と体を使う貴重な体験です。経験を積んでいくと、一人でできる作業も増えるので、子どもが進んで興味を持つようになるでしょう。食器洗いや片付けの作業も、少しずつ挑戦してくださいね。

子どもと料理をする際のポイント

子どもと料理をする際は、次のポイントを確認しましょう。

身じたくと下準備

動きやすい服装を選び、エプロンを着用してそでをまくりましょう。長い髪は1つにまとめ、三角きんをかぶります。伸びたつめは切り、手をきれいに洗ってくださいね。テーブルや床は汚れてもよいように、新聞紙やビニールシートを敷いておくと安心です。

調理器具

子どもが料理に興味を持ったときは、少しずつ調理器具をそろえましょう。ピーラーや泡だて器など、子ども用の調理器具がセットになった商品も販売されています。5歳以降であれば、子ども用の包丁に挑戦してもよいでしょう。

約束をしよう

「調理中はふざけない」「決めた部分だけ作業する」「ガスコンロやホットプレートには触らない」など、子どもの年齢に合わせて危険がある作業は注意してください。特に加熱器具を使うときは、子どもがやけどをしないように気をつけてくださいね。

言葉かけ

子どもと料理をするときは「じょうずにできたね」「おいしそう~」などとポジティブな言葉をかけ、少々の失敗は目をつぶりましょう。料理に慣れたら、お店屋さんごっこのように「おにぎりを1つください」「オーダーお願いします!」などと声をかけてもよいですね。

子どもと料理~はじめはお米から

それでは、身近なお米のレシピから子どもと料理に挑戦しましょう。年齢はあくまでも目安なので、子どもの発達に合わせて取り組んでくださいね。

2歳~おにぎり

子どもが作るおにぎりは、一般的な三角形ではなくボール型や俵(たわら)型がおすすめ。粘土遊びのように、大きさや味つけを変えてバリエーションを広げましょう。

【用意するもの】

  • ラップまたはビニール手袋
  • 少し冷ましたご飯
  • ふりかけや鮭(さけ)フレークなどの具
  • 必要であれば海苔(のり)

【作り方】

  • ご飯にふりかけや具を混ぜる
  • ご飯をラップまたはビニール手袋の上で丸める
  • 必要であれば、細く切った海苔を巻く

3歳~手巻き寿司

うちわで仰いでご飯を混ぜ、海苔で巻く手巻き寿司に挑戦しませんか?具材は小さい子どもが食べられるものを用意してくださいね。

【用意するもの】

  • 炊きたてのご飯
  • 寿司酢
  • 海苔
  • 卵焼きやかんぴょう、きゅうり、加熱したエビなどの具

【作り方】

  • ご飯に寿司酢を加え、うちわで仰ぎながら混ぜる
  • 海苔に少量のご飯と好みの具を置く
  • クルクルと巻く

4歳以降~チャーハン

卵を割って、具材を炒めるチャーハンに挑戦してみましょう。ホットプレートを使うときは、子どもが触らないように注意してくださいね。

【用意するもの】

  • ホットプレート、ボール、フライ返しなど
  • 冷やご飯
  • ミックスベジタブルなどの野菜
  • 好みの調味料

【作り方】

  • ボールに卵を割って溶きほぐす
  • ホットプレートを加熱し、油をのばす
  • 卵を軽く炒める
  • ミックスベジタブルを炒める
  • ご飯を加えてほぐしながら炒める
  • 好みの調味料で味つけをする

子どもと料理~ランチにおすすめのパン

パンを使ったメニューは、華やかで見栄えがよい点もメリットです。

2歳~サンドイッチ

レタスを洗ってちぎったり、具材をパンに乗せたりする作業は子どももできますね。バターロールやコッペパンでも楽しめます。

【用意するもの】

  • サンドイッチ用、またはバターロールやコッペパン
  • レタス
  • バターまたはマーガリン(なくても可)
  • ツナやゆで卵、チーズ、ハムなどの具材
  • マヨネーズなどの調味料

【作り方】

  • レタスを洗ってちぎり、キッチンペーパーで水分をふき取る
  • パンにバターまたはマーガリンを塗る
  • パンにレタスや好みの具材を置く
  • マヨネーズなどをかけてはさむ
  • 食べやすい大きさにカットする

3歳~ハンバーガー

大人気のハンバーガーを定番メニューにしませんか?チーズや卵でアレンジしたり、フィッシュフライやカツを挟んでもおいしいですよ。

【用意するもの】

  • ハンバーガー用のバンズ
  • バターまたはマーガリン(なくても可)
  • レタスやトマト、キャベツなどの野菜
  • ハンバーグやフィッシュフライなど
  • チーズや目玉焼きなど
  • ケチャップやソースなどの調味料

【作り方】

  • 下のパンにバターまたはマーガリンを塗る
  • レタスやハンバーグなどの具材を置く
  • ケチャップなどの調味料をかける
  • 上のパンを乗せる

4歳以降~パン作り

混ぜて焼くだけのミックス粉を使えば、パン作りも簡単。ウインナーやチョコチップなどをトッピングしてもOKですよ。

【用意するもの】

  • オーブン、天板に敷くシート
  • パン用のミックス粉
  • 牛乳
  • サラダ油
  • ウインナーなど(トッピングをする場合)

【作り方】

  • オーブンを指定の温度に温め、天板にシートを敷く
  • ボールに卵を割り入れて混ぜる
  • 牛乳、サラダ油、ミックス粉を加えて混ぜる
  • 生地を手でこねる
  • 好みの大きさに分け、丸めて天板に並べる
  • トッピングをする場合は具材を乗せる
  • 指定の時間をセットしてオーブンで焼く

子どもと料理~手軽な生地を使おう

市販の生地を使って、子どもと料理をする機会を増やしましょう。

2歳~ピザ

苦手な野菜も、ピザに乗せれば食べられるかもしれませんね。半分ずつ具材を変えると、飽きずに楽しめますよ。

【用意するもの】

  • トースターまたはオーブン
  • ピザの生地
  • 野菜やハム、ツナなどの具材
  • ピザソースまたはケチャップ
  • ピザ用のチーズ

【作り方】

  • 加熱器具は指定の温度に温めておく
  • ピザソースを生地に塗る
  • 野菜やハムなどを乗せる
  • ピザ用チーズを乗せる
  • チーズに色がつくまで焼く

3歳~パイ

誕生日などのイベントには、冷凍のパイシートを使ったごちそうメニューがおすすめ。具材の下ごしらえも、簡単な作業は子どもに任せましょう。

【用意するもの】

  • オーブン、耐熱皿または天板とシート
  • フォーク、ナイフ
  • 冷凍のパイシート
  • ひき肉やかぼちゃなどの具材、調味料

【作り方】

  • パイシートを冷蔵庫で30分ほど解凍する
  • オーブンを指定の温度に温めておく
  • 具材を調理して味つけをする
  • パイシートを好みの大きさに切る
  • 具材を乗せてパイシートをかぶせる
  • フォークで端を押さえ、ナイフで中央に切れ込みを入れる
  • ふくらむまでオーブンで焼く

4歳以降~ギョーザ

子どもと料理の定番と言えばギョーザ。具材を混ぜて、皮を包む作業に挑戦しましょう。カレー味やチーズ味、水ギョーザやシュウマイ風もおすすめですよ。

【用意するもの】

  • フライパンまたはホットプレート
  • ビニール手袋
  • ギョーザの皮
  • ひき肉
  • ニラやキャベツなどの野菜
  • しょう油、ショウガなどの調味料

【作り方】

  • 野菜をみじん切りにする
  • ひき肉と好みの調味料を混ぜる
  • 皮で包む(ひだをつけなくてもOK
  • 加熱器具を熱して薄く油をしき、ギョーザを並べる
  • 底に焼き色がついたら、皮の高さの半分くらいまで水を入れる
  • ふたをして、水分がなくなるまで蒸し焼きにする

子どもと料理~電子レンジで簡単メニュー

子どもとの料理は、火を使わずに調理ができる電子レンジがおすすめ。

2歳~ポテトサラダ

子どもには、加熱後のじゃがいもをつぶしてもらいましょう。じゃがいもの代わりに、かぼちゃやさつまいもを使ってもよいですね。

【用意するもの】

  • 耐熱皿とボール
  • じゃがいも
  • にんじんやコーンなどの野菜
  • マヨネーズや塩
  • ポテトマッシャー

【作り方】

  • じゃがいもの皮をむいて切り、水にさらす
  • そのほかの野菜を切り、加熱が必要なものは先に調理する
  • じゃがいもを耐熱皿に入れて加熱する
  • ボールに移してポテトマッシャーでつぶす
  • 野菜を加え、マヨネーズや塩で味を整える

3歳~蒸し野菜

ピーラーを使って、にんじんやごぼうの皮むきに挑戦しませんか?根菜類は、電子レンジで加熱すればあっという間に柔らかくなります。

【用意するもの】

  • 耐熱皿とラップ、またはシリコンスチーマー
  • ピーラー
  • にんじん、ごぼう、ブロッコリーなどの野菜
  • マヨネーズや塩など

【作り方】

  • 皮がある野菜はむいて、食べやすい大きさに切る
  • 容器に野菜を平らに並べ、ラップをかける
  • 野菜が柔らかくなるまで加熱する
  • マヨネーズや塩などで味をつける

4歳以降~肉巻き

薄切り肉で野菜を巻く作業に挑戦しませんか?電子レンジを使用すれば、油を使わないヘルシーな肉巻きのできあがり!

【用意するもの】

  • ビニール手袋
  • 耐熱皿とラップ
  • 薄切り肉
  • にんじん、えのき、豆苗などの野菜
  • 好みのタレや調味料

【作り方】

  • 肉の幅に合わせて野菜を切る
  • にんじんなどの硬い野菜はあらかじめレンジで加熱する
  • 野菜を肉で巻く
  • 巻き終わりを下側にして皿に並べる
  • 途中で皿の向きを変えて、熱が通るまで加熱する
  • 好みのタレや調味料をかける

子どもと料理~おやつのレシピ

最後に、子どもと作るおやつやデザートのレシピをご紹介いたします。

2歳~ゼリー

市販のゼリーの素を使用してもよいですが、ジュースにゼラチンを混ぜる方法もありますよ。ゼリー型に果物を入れてから液を注ぐとおしゃれで食感も楽しめます。

【用意するもの】

  • ゼラチン用の容器、混ぜる容器、ゼリーの型
  • 果汁100%のジュース250cc
  • 粉ゼラチン5g
  • 水 大さじ2

【作り方】

  • 水と粉ゼラチンを容器に入れて混ぜ、ふやかす
  • ①をレンジで2030秒ほど加熱し、軽く混ぜる
  • 混ぜる容器にジュースを入れる
  • ②を③に入れてよく混ぜる
  • ④をゼリーの型に入れて冷蔵庫で冷やす

3歳~ホットケーキ

ホットケーキは、大きさを変えたりタワーのように積み重ねたりと、遊びの感覚で作れます。余裕があれば、表面にチョコレートのペンでお絵かきをしてもよいですね。

【用意するもの】

  • ホットプレート(フライパンでも可)
  • ボール、泡だて器、フライ返し
  • ホットケーキ用のミックス粉
  • 牛乳

【作り方】

  • ホットプレートを温めておく
  • ボールに卵と牛乳を入れて混ぜる
  • ミックス粉を加えてさっくりと混ぜる
  • ホットプレートに好みの大きさで生地を流す
  • 生地に小さな泡が出たら裏返す
  • 火が通るまで焼く

4歳以降~クッキー

ミックス粉を使えば、混ぜてから型抜きまで子どもが中心になって作業できます。チョコなどを混ぜて棒状にし、冷やしてからカットすると断面がマーブル状になりきれいです。

【用意するもの】

  • オーブン、天板用シート
  • ボール、ゴムベラ
  • めん棒、ラップ
  • クッキー型
  • クッキー用のミックス粉
  • 無塩バター
  • 卵黄

【作り方】

  • バターを室温に戻す
  • ボールにバターを入れ、柔らかくなるまでゴムベラで練る
  • 卵黄を入れてさっくりと混ぜ、手でまとめる
  • 平らな場所にラップをしいて生地を乗せ、さらにラップをかぶせる
  • めん棒で平らに伸ばし、冷蔵庫で30分ほど寝かせる
  • オーブンを指定の温度に温める
  • 生地を型で抜いてオーブンで焼く

気軽に子どもと料理を楽しもう

今回は、子どもと料理をするメリットと作業のポイント、年齢に合わせたおすすめのレシピを紹介いたしました。はじめは簡単な作業から取り組み、達成感を味わいながらレベルアップした内容に挑戦しましょう。作業中は必ず大人が見守り、やけどやけがをしないように楽しい時間を過ごしてくださいね。


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