保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

2026.01.29

保育園の【3月製作】対象年齢の目安つきアイデア

卒園や進級が近づき、子どもたちがこの1年で身に付けてきた力を見せてくれる3月。達成感につながる工程がある製作や、考えて作る楽しさを味わえる活動が特におすすめです。新しい生活を迎える期待感がふくらむような、のびのびと表現できる時間を過ごしましょう。

3月の製作アイデア

3月の製作は、春の訪れを感じる作品や感謝を伝える作品がおすすめです。
遊びながら仕組みに気づくおもちゃや、気持ちを言葉で表現するカードなど、この時期にふさわしい製作をご紹介します。子どもたちの興味や発達に合わせて、自由にアレンジしながら楽しんでみてください。

子どもと作る製作アイデア[ひよこのバタバタコップ]

ストローと輪ゴムの力で動く、楽しいしかけおもちゃです。プロペラに見立てた頭の上のストローを回すと、ひよこが「バタバタバタ…」と動き回り、そのユーモラスな動きに子どもたちは釘付けです。製作の過程で、「輪ゴムを回すと動く」「たくさん回すと長くバタバタする」など、自然と仕組みへの興味が深まります。音や振動を感じたり、動きを観察したりすることで、感覚遊び・探究遊びとしても楽しめる製作です。

対象年齢

1~5歳

用意するもの

紙コップ、折り紙(黄色)、のり、ストロー、輪ゴム、大きめのビーズ(直径10mm程度)、紙(ティッシュの箱ぐらいの厚さのもの)、クリップ、はさみ、キリ、ペン・クレヨンなど

作り方

  1. 黄色の折り紙を大きめにちぎる。
  2. 1を紙コップにのりで貼り付ける。
  3. 紙コップの底の真ん中に、キリで穴を開ける。
  4. ストローを紙コップの底の幅より長めに切る。
  5. 4で余ったストローを紙コップの口の幅より長めに切る。
  6. 紙(ティッシュの箱など、少し厚みのあるもの)を細く切る。
  7. 輪ゴムに4を半分に折ってひっかける。
  8. 7の紙の先端をビーズの穴に入れ、輪ゴムを通していく。
  9. 輪ゴムの輪っか(細い紙をひっかけていない方)の中に、4のストローを通す。
  10. 細い紙を紙コップの穴に入れ、輪ゴムを紙コップの中へ通していく。
  11. 通した輪ゴムの輪に、5のストローを通す。
  12. 紙コップの端に切り込みを入れ、折り込んで9のストローをはめる。反対側も同じように切り込みを入れてストローをはめる。
  13. ビーズの上のストローの片側にクリップを付ける。
  14. ペンやクレヨンで自由にひよこの顔を描いてできあがり。プロペラに見立てた頭の上のストローを回し、バタバタさせて遊ぶ。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • キリで穴を開ける作業は保育士が行うか、十分に気を付けて見守りましょう。
  • 輪ゴムを通すガイドの役目をする細い紙は、ティッシュの箱や厚手の封筒のような少ししっかりとしたものがおすすめです。
  • 1~3歳児には輪ゴム通しなどの細かな工程は難しいため、輪ゴムにストローを通したり、ひよこの顔を描いたりなどの作業を中心に取り組みます。プロペラを回して、動きの観察を中心に楽しみましょう。
  • 4~5歳児は「プロペラを回す回数を変えるとどうなる?」「回す方向を変えると?」など、気づきを促す声かけを行うことで、遊びを探究活動に深めることができます。
  • ひよこの表情を変えたり、違う動物をモチーフにしたりして、アレンジを楽しめます。
  • ビーズや細く切った紙など、小さなパーツは低年齢児には誤飲の危険があるため、準備中、作業中ともに十分に気を付けましょう。

子どもと作る製作アイデア[花束のありがとうカード]

卒園や年度末の節目にぴったりな「花束のありがとうカード」です。お花紙を小さく丸めて貼り、不織布でふんわり包むことで、まるで本物の花束のような立体的な表紙ができあがります。カードの中には、大好きなおうちの人へ感謝の気持ちを書き込み、思いのこもったプレゼントとして仕上げます。
「どんな色のお花にしよう?」「なんて言葉を届けよう?」と考えながら取り組むことで、子どもたちが自然と自分の気持ちと向き合い、伝える喜びを味わえる製作です。

対象年齢

4~5歳

用意するもの

色画用紙、お花紙(赤、白、ピンク)、不織布、モール、マスキングテープ、のり、はさみ、鉛筆、クレヨン、ペン、色鉛筆、シール ※色画用紙・不織布・マスキングテープは好きな色で

作り方

  1. 色画用紙を切り、半分に折ってカードにする。

  2. カードの中(見開き)にクレヨンやペン、色鉛筆などで、家族への感謝を伝えるメッセージを書く。

  3. お花紙を8等分に切る。

  4. カードの表紙に鉛筆で薄く花束の形を描き、中にのりを塗る。

  5. 小さく丸めたお花紙を、のりを塗った部分に貼り付けていく。

  6. 不織布を切って、根元をモールで固定する。

  7. ラッピングのように不織布で花束を覆い、マスキングテープで貼り付ける。花束のまわりに色鉛筆やシールで自由にデコレーションしたらできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • お花紙を丸めたり、不織布をやさしく整えたりする動作は指先の細かい調整が必要なため、最初に保育士が見本を見せて「そっと丸めるよ」「ふわっとのせてみようね」と声をかけながら進めると取り組みやすくなります。
  • 4~5歳児はお花の色の組み合わせや、配置を自分で考えるなど、表現の幅を広げられるようにし、メッセージも自分らしい言葉で書けるようサポートしましょう。「どんなことがうれしかった?」「誰にありがとうを伝えたい?」など、思い出を振り返る言葉がけをすることで、気持ちを言葉にする力を育てられます。
  • 低年齢児の場合は、保育士が花束の形をカードに描いておき、丸めたお花紙を貼る工程を中心に行いましょう。見開きのメッセージは、手形スタンプを押したり、家族の顔を描いたりしても良いですね。
  • 完成したカードは卒園式のプレゼントや園内掲示にも活用でき、家族とのあたたかなコミュニケーションにつながる製作です。

子どもと作る製作アイデア[桜のブレスレット]

色画用紙をじゃばらに折って作る、春らしい「桜のブレスレット」です。2色の紙をじゃばらに折ることで、立体的な模様が生まれて華やかに。桜の花びらのモチーフを付けると、まるで春のアクセサリーのようなかわいい仕上がりになります。折る・貼るといった工程を通して指先の動きを育てながら、身につけて楽しめる製作です。

対象年齢

3~5歳

用意するもの

色画用紙(緑、黄色)、折り紙(薄ピンク)、のり、はさみ、ペン

作り方

  1. [ブレスレットの輪を作る]色画用紙(緑、黄色)を細長く切る。

  2. 1で切った緑の色画用紙と、黄色の色画用紙の端を、のりで直角に貼り合わせる。

  3. 重ねた部分から左にある画用紙は右に、下にある画用紙は上に…と、交互に重ねるようにして折っていく。

  4. 折り重ねたら、端同士をのりで貼り付け、輪っかにする

  5. [桜のモチーフを作る]折り紙を三角に折り、右の角を折り上げる。

  6. 左下の辺を、折り紙の右下の辺に合わせて折る。

  7. 右辺に重なった部分を、折り紙の左辺に合わせて折る。

  8. 画像のようにペンで線を描き、はさみで切る。

  9. 切り取った折り紙を広げる。

  10. 桜のモチーフをブレスレットにのりで貼り付けて、できあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • じゃばら折りは、最初は一緒にゆっくりと「次はどっちかな?」と声かけをしながら進めると、理解が深まります。慣れたらテンポ良く行い、交互に折るリズムをつかめるようにサポートしましょう。
  • 色画用紙の色合わせを変えたり、桜のモチーフを重ねたり、自分なりのアレンジに発展させることもできます。「どんな春のブレスレットにしたい?」と問いかけることで、表現の幅が広がります。
  • じゃばら折りが難しい低年齢児は、輪っかにした色画用紙に桜のモチーフを貼り付けるやり方でも良いでしょう。あらかじめ保育士が作っておいた花びらのパーツを、桜のように並べて貼るだけの工程にしても楽しめます。
  • 完成後はおうちの人へのプレゼントにしたり、身につけて「春探し散歩」に出かけたりなど、さまざまな活動へ発展させることができます。
  • 時計の読み方に興味が出てきた子どもたちには、モチーフを時計に変えて、腕時計にしてもすてきですね。

子どもと作る製作アイデア[ひらひらちょうちょ]

春の風にのって飛んでいきそうな「ひらひらちょうちょ」です。竹串とストローを組み合わせて、羽が開いたり閉じたりするように動きます。手元でふわっと揺れる様子はまるで本物のちょうちょのよう。「どんな色にしよう?」「こんな模様にしたい!」と想像をふくらませながら楽しく作れる製作です。
遊んでいるうちに、羽を動かす仕組みや、力の加減によって羽ばたき方が変わることに気づくなど、探究心も自然に育まれます。

対象年齢

4~5歳

用意するもの

色画用紙、竹串、ストロー、ペン、はさみ、のり、セロハンテープ、両面テープ、折り紙

作り方

  1. 色画用紙を半分に折り、輪になる部分が中心となるようにペンでちょうちょを描き、はさみで切り抜く。
  2. 折り紙をちぎり、左右の羽にのりで貼り付ける。

  3. ちょうちょの裏側から真ん中に竹串を刺し、両側に両面テープを貼る。

  4. 竹串が突き出ない位置で両面テープを貼り合わせ、竹串をはさみこむ。
  5. ストローに縦に切り込みを入れる。

  6. 竹串にストローを通し、切り込みを入れた部分を羽の裏にセロハンテープで貼り付ける。

  7. できあがり。ストローを上下に動かすと羽がパタパタ動く。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • 竹串を扱うため、事前の子どもたちに十分に注意を促し、安全確認を行いましょう。必要に応じて、竹串を扱う工程は保育士が行います。
  • 低年齢児はちょうちょの形を切り抜くことが難しいため、シンプルな線を保育士が書いてあげ、折り紙で模様を貼る活動を中心に楽しめるようサポートします。ストローに切り込みを入れる工程は保育士が行いましょう。羽の模様にシールやスタンプなどを使うと、より簡単に楽しく仕上げることができます。
  • 4~5歳児は羽の形を自分でデザインしたり、色の組み合わせを考えたりと、表現の幅が広がります。絵の具で模様付けにチャレンジしても良いですね。
  • ストローの切り込みをどれぐらい入れると良いか、羽が動く仕組みを考えながら、試行錯誤する体験にもつなげられます。切り込みを入れるときに「少しずつ切ってみよう」と声をかけ、竹串に差し込んだときに羽が動くか、確かめながら進められるようサポートします。
  • 完成後は園庭やお部屋で「ちょうちょのお散歩」「春の虫探しごっこ」などの遊びにつなげると、季節を感じる世界観がさらに広がります。

子どもと作る製作アイデア[ふんわりお雛様]

お花紙を使った、華やかな桃の節句の製作です。
保育室の中に飾れば、ひな祭り気分が盛り上がります。

対象年齢

4~5歳

用意するもの

お花紙、画用紙や折り紙、お雛様の顔やパーツを作る素材

作り方はこちら(No. 1423 ふんわりお雛様)

まとめ

3月の製作活動は、子どもたちが自分のペースで挑戦したり、できるようになったことを実感したりする大切な機会になります。遊びにつながる作品や、記念として残る作品などさまざまな活動を通して、子どもたちの表現の幅を伸ばしてあげましょう。年度の締めくくりに、子どもたち一人ひとりの「やってみたい」「できた!」という思いを大切にした時間を過ごせると良いですね。


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