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2026.01.28

【保育園の3月遊び】ねらいが立てやすい!季節を楽しむ活動アイデア集

春の足音が近づく3月。卒園や進級を控えた子どもたちの表情には、期待と少しの不安が見え隠れします。この時期は、子どもたちの心の揺れに寄り添いながら、安心して園生活の締めくくりができるような遊びの工夫が大切です。この記事では、3月にぴったりな季節感を取り入れた遊びアイデアと、年度末ならではの活動の“ねらい”の立て方を紹介します。

3月遊び「ねらい」の立て方のヒント

3月は卒園や進級を控え、さまざまな活動がしめくくりに入る時期。園や家庭でも、どこか緊張感のある空気が漂い、それを子どもたちも敏感に感じているかもしれません。日々の遊びでは、いつもと変わらず思いきり体を動かして楽しみ、保育士や友達とのつながりを感じられる関わりが大切です。

乳児(0~2歳児)には、ゆったりとした環境の中で保育士や友達との関わりを楽しみ、「今のクラスが大好き、安心できる」と感じられることをねらいにします。

幼児(3~5歳児)には、友達と共通の目標に向かって協力する遊びを通じ、達成感や自信を得ることで、進級・就学への意欲につなげることをねらいにします。

3月のおすすめ遊びアイデア

3月におすすめの遊びを、対象年齢の目安や年齢や成長に沿った遊び方、「遊びのねらい」などとともにご紹介します。

ボールでストップ!だるまさんがころんだ

一般的な「だるまさんがころんだ」に、ボールを取り入れた遊びです。鬼役の保育士がボールを空中に投げている間は前に進み、ボールをキャッチしたらその場でピタッと止まります。
言葉の合図と同時に視覚的なサイン(ボールの落下)があることで、「進む」「止まる」の切り替えがよりわかりやすくなり、集中力やタイミングを見て行動する力が育ちます。また、投げるボールの高さや速さを変えることで難易度の調整も可能です。

対象年齢

2~5歳児

基本のルール

  • 鬼役(保育士)は子どもたちから少し離れた場所で、向かい合って立つ
  • 鬼が「だるまさんが…」と言いながら、ボールを空中に投げる
  • ボールが空中にある間、子どもたちは前に進む
  • 「ころんだ!」と言いながら鬼がボールをキャッチした瞬間、全員その場でストップ
  • 動いているところを鬼に見つかったら、スタート位置に戻る
  • 鬼にタッチできたら勝ち

遊び方のバリエーション

  1. だるまさんが〇〇した!(3~5歳児向け)

    「だるまさんがおどった」「ジャンプした」「おなかがすいた」など、鬼(保育士)が言った言葉に合わせて、子どもたちが動作やポーズをとってストップするというアレンジです。
    鬼が言ったセリフと動きが合っていない子や、動いてしまった子は鬼につかまってしまうというルールで、聞く力や瞬時の判断力を楽しく育てることができます。
    年齢や発達に応じて、動きの難易度やスピードを変えたり、遊びの前に子どもたちと「〇〇した!」の言葉を考える時間を設けたりしても良いでしょう。

  2. だるまさんの宝拾い(4~5歳児向け)

    子どもたちのスタート地点と鬼(保育士)までの間に、ボールや空きカップなどの身近なものを「宝物」としてちりばめ、鬼が「だるまさんが…」と言っている間にそれらを拾いながら前に進みます。
    止まるタイミングに注意しつつ、できるだけたくさんの宝物を集めるというワクワク感が加わり、集中力と観察力、ルールを守る力が自然と育ちます。
    また、大小さまざまな宝物を用意して、大きさに応じて「10点」「5点」「1点」などのポイントをつけ、拾ったものの合計ポイントで勝負を決めるアレンジ方法もあります。運びづらい大きなものを狙うか、小さなものをたくさん集めるかなど、数字の学びにもつながり、子どもたちが作戦を立てながら取り組む楽しさが加わります。

この遊びのねらい

「だるまさんがころんだ」は、合図に合わせて一斉に止まるという緊張感の中で、自分の動きをコントロールする力や周囲に注意を向ける力を育てる遊びです。特に「止まる」動作では、体の勢いを抑えながら静止するためのバランス感覚や集中力が必要とされます。また、鬼に見つからないように進む中で、「いつ動くか」「どう動くか」を自分で考える力が養われます。
遊びのバリエーションを通して、言葉と動作を結びつける力や、仲間と作戦を立てて考えながら遊びを楽しむ力も伸びていきます。勝ち負けだけでなく、繰り返し遊ぶ中でルールを理解し、自分なりに工夫しながら参加する姿が見られる、発達に応じた広がりのある遊びです。

お別れペアリレー

卒園を控えた年長児と年少児がペアになって走る、心あたたまるリレー遊びです。1区間を2人で手をつないで走り、次のペアにバトンをつなげていきます。勝ち負けを競うのではなく、「一緒に走る」「手をつなぐ」といった動作から、異年齢の関わりや協力する喜びを味わえる遊びです。卒園前の時期に、特別な思い出づくりにもなる活動としておすすめです。

対象年齢

3~5歳児

基本のルール

  • 年長児と年少児でペアを作る
  • 1組ずつリレーのコースを走り、次のペアにバトンを渡す
  • 手をつないで走ることがルール。速さよりもペアで協力することを大切にする
  • 全ペアがゴールできたら終了

遊び方のバリエーション

  1. ポーズでリレー(3~5歳児向け)

    コースの途中に「ポーズエリア」を設け、そこに入ったら一度ストップ。保育士が出したポーズのお題(「バンザイ」や「カニ」など)と同じポーズをペアでそろえて行います。2人のポーズがそろって保育士が「OK!」を出したら、再び走り出して次のペアへバトンを渡します。

    お題に対して、どんなポーズにするかは2人で相談して決めてもOK。年長児がリードして決めたり、年少児の意見を聞いたりすることで、自然に思いやりのやりとりが生まれます。途中でポーズを決めるという動作が加わることで、スピードだけでなく「相手を見る」「気持ちを合わせる」といった関わりの体験が深められる遊びです。

  2. 三角帽子のペアを探そう(4~5歳児向け)

    年少児は自分の好きな色の三角帽子を2つ作り、1つをかぶって、もう1つは手に持って待機。年長児はスタートして中間地点に来ると、保育士から「赤!」「黄色!」などの指示を受けます。その色の三角帽子を持っている年少児を探して帽子をかぶせてもらい、手をつないで一緒に走り、次の年長児へバトンを渡します。また、年長児が待機して年少児がスタートし、同様に帽子の色を手がかりに年長児を探してペアになる、という「逆バージョン」でも楽しめます。

    ペアを探すワクワク感と、「自分で見つけた相手と走る」という体験が、卒園前の心のつながりを深められる遊びです。

この遊びのねらい

年長児と年少児がペアを組む「お別れペアリレー」は、年齢を越えた関わりを通して、思いやりの心や相手を気づかう姿勢を育てる遊びです。年長児にとっては、自分より小さな子を気づかいながら一緒に行動することで、自然とリードする姿勢や責任感が育ちます。年少児は、年長児と手をつなぐ経験を通して安心感やあこがれの気持ちを抱き、進級後の自信や目標につなげることができます。

卒園や進級といった節目を意識しながら、学年を越えて心が通うあたたかな時間を過ごしましょう。

言葉で動こう!動物集め

言葉と人数を結びつけながら、体を動かして楽しむ遊びです。保育士は、「うさぎ・ジャングルジム!」のように、動物と場所をセットで指示します。子どもたちは動物の名前の「文字数」と同じ人数でグループを作り、指示された場所へ走ります。
言葉を聞き取ってすぐに体を動かす必要があり、集中力と判断力が自然と育ちます。また、友達と声をかけ合いながら人数をそろえるため、コミュニケーションや社会性の育成にもつながる遊びです。

対象年齢

4~5歳児

基本のルール

  • 保育士が「うさぎ・ジャングルジム!」「レッサーパンダ・鉄棒!」など、動物と園庭内の場所を言う
  • 動物の名前の文字数と同じ人数でグループを作る(「うさぎ」なら3文字なので3人)
  • グループができたら、指示された場所に走り、その場にしゃがむ
  • 最初にしゃがんだグループの勝ち

遊び方のバリエーション

  1. 動物じゃないのは?(4~5歳児向け)

    保育士が言う言葉の中に、ときどき「動物ではない言葉」(例:「りんご」「プール」など)を交えます。そのときはグループを作らず、すぐその場でしゃがみます。

    間違えて動いてしまったらアウトになりますが、保育士の代わりにお題を出したり、数を数えたりする役を担ってもらったりすることで、遊びへの関わりを続けます。最後の2人が残るまで続けても、ドキドキ感があって盛り上がります。

  2. 言葉パズルチャレンジ(4~5歳児向け)

グループごとに分かれて、「〇文字の言葉」を考えて出題する側に回ります。他の子どもたちはお題を聞いて、その文字数と同じ人数で集まるというルールは、「動物集め」と同じです。

動物だけでなく、「食べ物」や「お花」などにテーマを変えて、あらかじめ図鑑や絵本で調べる時間を設けても良いでしょう。
「長い言葉を考えよう」「どの順番でお題を出そうか」などを自分たちで考えることで、言葉の広がりと発想力が育まれます。

この遊びのねらい

聞いた言葉を瞬時に理解し、体を動かして反応することで、集中力や言語理解力、行動の切り替え力を育てる遊びです。さらに、仲間を見つけて声をかけ合うプロセスでは、他者との関わり方や協力する姿勢が育ちます。

バリエーションを加えることで、正解・不正解を判断する力や、自分たちで問題を考える創造力、ルールを共有する力も身につきます。人数を合わせる楽しさと、体を使ったやりとりを通して、言葉と動きが自然につながる感覚が育まれます。

狙って楽しい!紙玉あてゲーム

身近な素材で楽しめる室内遊びです。新聞紙を丸めて作った紙玉を、紙コップの的に向かって投げて遊びます。紙コップを横一列に並べて狙うだけでなく、ピラミッド型に積んで的を作ると、当たったときの崩れ方も楽しく、盛り上がります。
力の加減やねらいを定めることが自然と経験できる遊びで、遊び方によって年齢や発達に応じた楽しみ方が可能です。材料も安全で手軽なため、取り入れやすい室内遊びです。

対象年齢

2~5歳児

基本のルール

  • 新聞紙を丸めて紙玉を作る
  • 紙コップを横に並べたり、積み重ねたりして的を作る
  • 紙玉を的に向かって投げ、当たった数を競ったり、距離を遠くしたりして楽しむ
  • 1人ずつ交代で投げたり、チーム戦にしたりしてもOK

遊び方のバリエーション

  1. カップイン競争(2~5歳児向け)

    紙コップに「当てる」のではなく、かごやバケツなどの的に紙玉を「入れる」遊びです。大きめの的にすると、低年齢でも無理なく楽しめます。1人ずつ順番に投げるだけでなく、玉入れのようにいっせいに投げて何個入るかを競ったり、保育士が的を持って動くことで難易度を上げたりして、ルールの工夫でさまざまな楽しみ方ができます。ねらって投げることの難しさや面白さに夢中になり、何度も挑戦したくなる遊びです。

  2. 陣地投げ入れ合戦(4~5歳児向け)

たくさんの紙玉を作り、複数のチームに分かれて対戦する遊びです。各チームの陣地を決め、スタートの合図で紙玉を他のチームのエリアに向かって投げ入れます。制限時間終了時に、自分たちの陣地に紙玉が一番少なかったチームの勝ちです。

基本的に下手投げをルールとして安全性を保ち、力加減や方向をコントロールする力を育みます。また、チームで協力しながら遊ぶことで、仲間と気持ちを合わせる楽しさも感じられます。陣地は大きく、陣地同士の距離をあけて設定し、ぶつかったり、踏まれたりするリスクを減らして遊びましょう。

この遊びのねらい

紙玉を「狙って投げる」という動作を繰り返すことで、腕の動きや力の加減、目と手の連動など、身体の基本的な運動感覚を育てる遊びです。また、的をよく見て狙いを定めたり、繰り返し挑戦したりする中で、集中力や試行錯誤する力も育ちます。
チーム戦では、友達と作戦を考えたり、順番を相談したりするやりとりを通じて、協調性や社会性も自然と養われます。

的に飾りをつけたり、得点板を作ったり準備から製作活動として行うこともでき、お楽しみ会のゲームとしても楽しめる室内遊びです。

3月の遊びを充実させるヒント

3月の遊びを充実させ、子どもたちの満足感や成長を促す工夫をご紹介します。

進級・卒園に向けて、心のつながりを深める遊びを

年度のしめくくりとなる3月は、子どもたちが成長を実感しながら、次のステップに向けて気持ちを整えていく時期です。進級や卒園を意識しはじめる中で、友達とのつながりや集団の中での役割をより強く感じるようになります。「一緒に取り組む」体験を大切にし、ペアやグループで協力する遊びや、ルールを共有するゲームなどを積極的に取り入れていきましょう。

また3月は寒暖の差が大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。節目の大切な行事に向けて、園庭でのびのびと体を動かす時間と、室内でじっくり集中できる活動とのバランスを意識しながら、体調を整えましょう。
異年齢の子どもや同学年の友達とのつながりを意識した遊びを通して、自信や思いやりを育む時間を大切に過ごしましょう。

3月の遊びをより豊かにする+αのアイデア

ひと工夫することで、子どもの「楽しかった!」や「またやりたい!」を引き出しましょう。

  • いつもの遊びに少しだけルールを加えたり、役割分担を設けたりすることで、「リーダーシップをとる」「仲間と協力する」といった意識を自然に育てる。
  • 「縄跳び」や「鉄棒」など、この1年でできるようになったことを振り返り、遊びに取り入れる。自信と達成感を味わい、次のチャレンジにつなげる。
  • 低年齢児のクラスと一緒に遊びたい内容を話し合い、どうしたら一緒に楽しめるかを自分たちで考えてルールを作ることで、思いやりや工夫する力が育まれる。

まとめ

1日ごとに深まる春を感じながら過ごす3月は、子どもたちにとって心と体の成長を感じる大切な季節です。これまでの園生活をふり返りながら、友達と関わる楽しさや、できるようになったことへの喜びを味わえるような遊びを取り入れていきたいですね。
特別な行事も多い時期ですが、日々の遊びの中に「友達と一緒で楽しかった」「自分でできた!」という小さな達成感をちりばめることで、子どもたちは安心して次のステップへと踏み出すことができます。進級や卒園に向けた前向きな気持ちが育まれるよう、子どもたち一人ひとりに寄り添ったあたたかな時間を重ねていきましょう。


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