保育士のひきだし
2020.10.01
【11月】園だよりの挨拶・書き出し・文例・話のネタを紹介!保育園・幼稚園で活用しよう
運動会が終わり、ひと段落したのもつかの間、年末や発表会に向けて動き出す11月。気候が良く、晴れの日が多いため、秋の遠足や親子行事を予定している保育園や幼稚園もあるかもしれません。あわただしく過ぎ去ってしまう時期ではありますが、来年度に向けて少しずつ動きだしていく頃。丁寧な保育を心がけていきたいですね。
今回は11月の園だよりに使える、おたより文例をご紹介いたします。
11月はどんな時期?
紅葉が見ごろを迎え、どんぐり拾いや落ち葉遊びなど秋ならではの楽しみも多い11月。ところによっては初雪が降ることもあるでしょう。初旬はまだまだ過ごしやすい日が多くても、日に日に厳しい冬へと移り変わっていきます。
冬に発表会を予定している場合、運動会が終わってすぐ発表会の準備で忙しい、なんていう園もあるかもしれません。
【11月】園だよりの書き出し・あいさつの文例
- 公園の木々の色も赤や黄色へと移り変わり、お散歩に行くたびにきれいな葉を見つけています。
- 運動会ではどのクラスも練習の成果を披露してくれました。また一回り成長した子どもたち。これからどんな姿を見せてくれるか楽しみです。
- ○日に行われた運動会へのご参加ありがとうございました。保護者の皆様の温かい声援に、子どもたちにとって思い出に残る1日となりました。
- 運動会が終わっても、まだ気分は運動会のようです。音楽を流すと隣のクラスのお遊戯を見よう見まねで踊る、かわいらしい姿が見られます。
- 運動会が終わり、季節は冬へと移り変わりつつあります。子どもたちは今からサンタさんがやってくるのを楽しみにしているようです。
- ドングリ図鑑が大人気。拾ってきたドングリの種類は何か、あれでもないこれでもないと真剣な眼差しで考えています。
- 日が暮れるのも早くなり、冬の訪れを少しずつ感じます。
- 色とりどりの落ち葉やたくさんの木の実は、子どもたちにとって宝の山。小さな手いっぱいに抱えた宝物を、うれしそうに見せてくれます。
- 日中は日差しを受けて暖かいものの、肌寒い日も増えてきました。衣服の調整をしながら、元気に過ごすことができるように心がけていきたいと思います。
- お部屋から聞こえる秋の歌に応えるように、木々の彩りも深まり、紅葉が見ごろを迎えています。
【11月】園だよりにつかえる文例
子どもたちの姿の文例
- 初めての運動会が終わり、一回り成長した○○組の子どもたち。お部屋では運動会の演目曲を流すと、自然と体が動くようになりました。
- ○日に行われた運動会では親子競技にご参加いただきありがとうございました。親子体操はご家庭でも簡単に行うことができますので、ぜひこれからも行ってみてくださいね。
- 4月当初はズリバイやお座りだった子どもたちも、今ではほとんどの子が伝い歩きを始め、手をつないでのお散歩も楽しむようになりました。
- ○○組のブームはドングリ。お散歩先の公園でドングリを見つけては、指先を使って一生懸命つかもうと頑張っています。
- 年長さんの芋ほりを見学に行きました。大きなおいもに大興奮。「あ!おいも!」「おっきいね!」とうれしそうに話していた○○組の子どもたちです。
- △△組のパラバルーンを見て、「やりたい!」と声を上げていた子どもたち。先日△△組に交じって、パラバルーンに挑戦しました。大きく膨らむと歓声が上がり、「もういっかい!」「もっと!」と大喜びでした。
- 運動会が終わっても、毎日のように「踊りたい」「曲を流して!」と言う子どもたち。運動会を通して○○組の団結力がさらに増したように思います。
- 去年から楽しみにしていたパラバルーン。「○○組になったらパラバルーンをやるんだよ!」「うまくできるかな?」と心配していた子どもたちでしたが、本番は練習以上の団結力で、すてきな演技を見せてくれました。
- 保育園(幼稚園)生活最後の運動会が終わり、子どもたちは早くも発表会に向けて動き出しました。
- ○日に行われる遠足では、○○組みんなで相談をし、「■■」に行くことに決めました。公共交通機関を使ってどうやったら到着するか、持ち物はどうするか相談しています。自分たちで決める姿が頼もしく感じます。
保健の文例
- 朝晩の冷え込みは一層厳しくなり、厚着をして登園する子どもたちも増えてきました。防寒は大事ですが、日中走り回る子どもたちは、大人が思っているよりも汗をかきます。上着で調節することを心がけていただき、薄手の長袖の洋服を着替えとして準備していただけると助かります。
- 暖房器具を使用する季節が近づいてきました。園ではエアコン、オイルヒーターを活用していきます。加湿を行い、体調管理には十分気を付けていきたいと思います。
- 11月8日は「いい歯の日」です。ご家庭で仕上げ磨きは行っていますか?磨きのこしが無いように、丁寧に行いましょう。また、定期検診を受診することもおすすめです。
- インフルエンザやノロウィルスといった感染症が流行しやすい季節です。体調に変化がありましたら、早めに担任にお声掛けください。
- インフルエンザの予防接種を行う場合は、登園前ではなく登園後やお休みの日に接種できるよう調整をお願いいたします。
- くしゃみやせきの飛まつは最大で2メートルほど飛ぶと言われています。マスクや咳エチケットを心がけ、早めの受診をお願いいたします。
食育の文例
- 11月8日は「いい歯の日」です。よく噛んで食べることが、あごの発育をうながし、虫歯の予防につながります。11月8日のおやつは「スルメ」を予定しています。しっかり噛んで丈夫な歯を作りましょう。
- 感染症が流行する冬が近づいてきました。寒い日には体を温める根菜類を食べ、寒さに負けない体を作り、冬を乗り切りましょう。
- 先日幼児クラスと一緒に園庭の芋ほりを行いました。いも類はでんぷんが主成分で、主食の代用にもなります。ビタミンC・B1、カリウムなどのミネラルや食物繊維が豊富なので、便秘解消の効果もあります。
- 感染症の流行を防ぐため、食事の前に手洗いを行っています。家庭でもぜひ行ってくださいね。
- 七五三で食べる千歳飴は、子どもの健やかな成長と長寿を祈る気持ちが込められています。飴は誤飲の可能性があるので、食べるときは必ず保護者の方がそばについてくださいね。
保護者の方へのお願いの文例
- 朝晩の冷え込みが一層増してきましたが、日中の活動で身体を動かし、汗ばむこともあります。上着で調整するようにし、できるだけ薄着で登園をお願いいたします。
- 上着を間違えて持って帰ってしまうことが増えてきています。名前の記入、上着ラックの場所を今一度確認してください。
- 11月8日は「いい歯の日」です。保育園で使っているハブラシの毛先が開いていないか、週末にチェックをお願いいたします。
行事予定・祝日の文例
- 11月○日には秋の遠足を予定しています。詳細については先日配布しましたおたよりをご覧ください。○○組は「■■」まで公共交通機関を使って行きます。マスクのご準備をお願いいたします。
- 11月○日に予定されている親子遠足は、現地集合現地解散です。欠席や駐車場を利用される場合は早めにお知らせください。
- ○日に幼児クラスで観劇会を予定しています。今年は「■■ホール」で行われるため、皆で歩いて向かいます。持ち物は特にありませんので、通常通り登園してください。
- 11月3日は文化の日です。文化の日は日本国憲法が公布された日で、平和への意思を基盤とする文化を、発展・拡大させようという趣旨のもと「文化の日」と名付けられました。
- 11月23日は勤労感謝の日です。勤労感謝の日は勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日です。子育てにお休みはありませんが、たまにはのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
【11月】おたより作りに悩んだときの小ネタ
11月のうた
11月にぴったりな秋の歌。子どもたちと一緒に楽しんでいる歌を載せると家庭でも親しめますね。
- たきび
- まつぼっくり
- やきいもグーチーパー
- しょうじょうじのたぬきばやし
- こぎつね
- まっかなあき
- もみじ
- とおりゃんせ
- ゆうやけこやけ
- むしのこえ
11月の絵本
保育園や幼稚園によっては、焼き芋大会を楽しむ園もあるのではないでしょうか?おいもの絵本と七五三の絵本を中心にご紹介いたします。
- モリくんのおいもカー
- さつまのおいも
- おもいおいも
- いもいもほりほり
- ねずみのいもほり
- おおきなおおきなおいも
- おいもさんがね
- おいもをどうぞ
- 七五三すくすくおいわいの日!
- おおきくなったの
- みんなげんきで七五三
- 七五三だよ一・二・三
11月の小ネタ(立冬、七五三、酉の市、しし座流星群)
- 11月は立冬を迎え、暦の上では冬になります。初雪を観測したり木枯らしが吹いたりと、少しずつ冬の訪れを感じさせてくれます。
- 11月15日は七五三です。三歳の男女の「髪置き」、五歳男子の「袴着(はかまぎ)」、七歳女子の「帯解き」のお祝いをまとめて「七五三」と呼ぶようになりました。保育園でも由来を伝え、成長を一緒にお祝いしたいと思います。
- 11月の酉の日に行われるお祭りが酉の市です。酉の市は収穫を祝うお祭りでもあります。縁起熊手が有名ですね。
- 11月17日~19日頃に見られることが多いしし座流星群。2001年には1時間あたり数百から数千個もの流星を観ることができました。夜はお子さんと一緒に空を見上げてみるのもよいですね。
まとめ
秋から冬へと季節の移り変わりを感じることができる11月。おたよりでは感染症が流行りやすい冬に向けて、手洗いや着替えの調整など、家庭でできる感染症対策の周知を盛り込んでおくとよいでしょう。
季節の文章を考えることが難しいと思う方は、散歩先での子どもの声に傾けてみると、思わぬ発見ができるかもしれません。子どもたちの様子や実際のエピソードを交えると、より親しみやすく楽しい文章になります。
ぜひとも11月の園だより作成の参考にしてください。