2025.12.19
保育園だより2月号|おたより文例集
おたよりは、園と家庭をつなぐ大切なコミュニケーション手段。けれど、「どんな話題を取り上げたらいい?」「限られた紙面にどうまとめたら?」と悩むことも多いですよね。寒さが厳しい中でも、子どもたちは日々たくさんの気づきや成長を見せてくれます。この記事では、2月に園からご家庭へお届けする「おたより」にぴったりの内容や文例をご紹介します。
2月ってどんな月?
2月は一年で最も寒さが厳しい時期ですが、暦の上では「立春」を迎え、春の兆しが少しずつ見られる月です。冷たい風の中にも日差しのあたたかさが感じられ、少しずつゆるむ寒さに季節の移ろいを感じることができます。
節分や建国記念の日、天皇誕生日など、文化や歴史に触れる日も多く、子どもたちにとって「由来を知る」きっかけとなる良い季節です。園では豆まきや作品展など、行事を通じて感情表現や創作活動にも力を入れていく時期となります。
年度末に向けて活動のまとめや、進級・就学に向けた準備が少しずつ始まる2月は、子どもたちの内面の成長をしっかり見守りたい時期でもあります。一人ひとりの「できるようになったこと」や「工夫したこと」を見逃さずに、おたよりでも保護者の皆さまと共有していきましょう。

2月のおたよりづくりのポイント
季節や気候の変化によって、園から保護者に伝えたいことは異なります。また保育士目線での、最近の園や子どもたちの様子を伝えることは、おたよりの大切な要素です。
2月に保護者に伝えておきたいこと
- 感染症(インフルエンザ・花粉症など)への予防と対応
- 進級・就学に向けた準備や気持ちのサポートについて
- 外遊び・室内遊びの過ごし方
- 節分製作や作品展など表現活動の様子
最近の園の様子
園庭や施設内の変化、先生たちの近況などについてお知らせしましょう。
・節分に向けて、豆まき用のマスづくりや鬼のお面づくりを楽しみました。
・園内の湿度管理を見直し、感染症対策を引き続き強化しています。
子どもたちの様子
最近の園における子どもたちの様子、成長が見えるエピソードなどを月齢別に紹介します。
乳児(0~2歳児)
・豆まきでは、鬼のお面を被った園長先生に、豆に見立てたフワフワボールを投げて節分を楽しみました。
・スポンジなどでポンポンとスタンプして模様を描く製作が人気です。集中して取り組み、できあがった模様を保育士やお友達に見せて喜ぶ表情が印象的です。
幼児(3~5歳児)
・節分の前に「自分の中のやっつけたい鬼」について話す時間を設けたところ、「泣き虫鬼」「好き嫌い鬼」など、客観的に自分を見つめて言葉にする様子に成長を感じました。
・作品展に向け、自分の作品づくりに取り組む中で、「こうしたらもっと良くなる」「これもやってみたい!」と積極的に工夫する姿が見られます。
2月のおたより 書き出し・結び<文例>
季節を取り入れたおたよりの例文を紹介します。
書き出し
「暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日が続いています。」
「節分や雪あそびなど、冬の行事に心を躍らせる姿が見られます。」
「冬晴れの日には、冷たい風の中でも子どもたちの元気な笑い声が響いています。」
結び
「年度末に向けて一人ひとりの成長を大切にしながら、安心して過ごせるよう支えてまいります。」
「寒さ対策とともに、進級・就学への準備も少しずつ進めてまいります。ご家庭でも気持ちの変化に寄り添っていただければと思います。」
「保護者の皆さまとともに、今年度のまとめに向けた時期を丁寧に過ごしていけたらと思います。」
2月の行事紹介
暦に関する文例
2月3日 節分

「節分」は、季節を分けるという意味があり、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。現在では「節分」と言えば立春の前日を指すのが一般的で、日付は年によって前後することがありますが、2026年の節分は2月3日です。この日は「鬼は外」と言いながら家の外に、「福は内」と言いながら家の中に豆をまいて、悪いものを追い出して無病息災を願う風習があります。
この時期、「節分には何をするの?」「どうして鬼が来るの?」といった話題から、行事の由来や過ごし方などを子どもたちに伝えていきたいと思います。あまり「鬼」を怖がりすぎたり、不安な気持ちが大きくなったりすることがないよう、鬼のお面や豆入れの製作や、節分の絵本や紙芝居を楽しんだりしながら、自然と行事への関心が深まるよう工夫してまいります。
2月4日 立春

「立春(りっしゅん)」は、二十四節気のひとつで、暦の上で「春が始まる日」とされています。毎年日付が固定されているわけではなく、太陽の動きによって決まるため、2026年の立春は2月4日になります。まだまだ寒さの厳しい時期ですが、この日を境に少しずつ昼が長くなり、季節が冬から春へと移り変わっていく節目です。古くから日本では、立春を一年の始まりと考える習慣があり、節分の豆まきも、この立春を迎えるための厄払いとして行われてきました。
園では立春に合わせて、「春ってどんな季節?」「どんなところで見つけられる?」といった話題を子どもたちと楽しみ、屋内や戸外で「春探し」をする活動を行います。日差しの明るさ、風のにおいなど、子どもたちがこれから冬から春へ移りゆく自然の変化に目を向け、季節を感じながら日々を過ごせるような保育を進めていきたいと思います。
2月11日 建国記念の日

「建国記念の日」は、日本の初代天皇である神武天皇が即位したとされる日に基づき、1966年に国民の祝日に制定されました。日本の建国日ははっきりとわかっていないため、「建国記念日」ではなく、「建国記念の日」という名称で、日本という国が誕生したという事実そのものを記念し、お祝いする日とされています。
園では、「日本ってどんな国?」「食べ物などの特徴は?」などの視点で、子どもたちが身近に感じている自然や季節の行事、食文化などを見つめるきっかけにしたいと考えています。
また、会話や絵本などを通して、自分の住んでいる国や町を大切にする気持ちや「日本のほかにもいろいろな国や文化がある」という気づきにつながるよう、広い視野で関心を持てるような保育を心がけていきたいと思っています。
2月14日 バレンタインデー

バレンタインデーは、毎年2月14日で、日本では「女性から男性にチョコレートを贈る日」として親しまれています。もともとは愛の尊さを説き、ローマ皇帝に処刑された司祭・ヴァレンティノ(バレンタイン)に由来すると言われています。
近年では、男女だけでなく、友人や家族、職場の仲間など、日ごろの感謝を伝える「ありがとうの気持ちを届ける日」としても広がり、子どもたちにも親しみやすい行事となっています。
園ではこの日を、「思いやり」や「ありがとう」の気持ちの伝え方を考えるきっかけと捉え、家族や友達に「感謝の気持ちを伝える体験」を大切にした活動につなげています。
「〇〇ちゃんにお手紙書いたよ」「先生いつもありがとう!」という小さなやりとりの中に、子どもたちのやさしさや伝える力の芽生えが感じられます。ご家庭でも、「ありがとうって言えるのはすてきだね」「言ってもらえるとうれしいね」といった会話を通して、思いやりの心を育むきっかけになるとうれしいです。
2月14日 天皇誕生日

日本では、歴代の天皇陛下の誕生日が「天皇誕生日」として祝日になっており、今の天皇陛下は1960年2月23日生まれです。平成の時代には12月23日が天皇誕生日でしたが、令和になってからは2月23日が「天皇誕生日」として祝日となっています。
園もこの日はお休みとなりますが、「祝日でお休みの人も多いけれど、お仕事をしている人もいる」ということに触れ、例えば病院や交通機関など、みんなの暮らしを支えてくれている人がいることを子どもたちと一緒に考えるきっかけにしています。
園の行事に関する文例
豆まき

節分の時期に合わせて、園でも「豆まき」の行事を行います。「鬼は外!福は内!」のかけ声とともに豆をまくことで、悪いものを追い払い、みんなが元気に過ごせるよう願いを込める、昔から伝わる日本の行事です。
園では毎年、子どもたちが作ったお面や豆入れを使って、それぞれのクラスで豆まきを行います。中には、鬼役の先生に向かって「やっつけるぞ!」と勇ましく豆をまく子もいれば、ちょっぴりドキドキしながらも頑張る子の姿も見られます。
豆まき当日は、自分の中にいる「泣き虫鬼」「怒りんぼ鬼」などをテーマに、心の中の弱い部分に向き合い、「こんなふうになりたい」「もっとこうしたい」と前向きな気持ちを育むきっかけにもつなげていきます。ただ鬼を退治するだけでなく、節分の意味を知ったうえで、心の成長を応援できるような機会にしていきたいと考えています。
また、低年齢児の豆の誤飲などがないよう、豆まきのやり方は発達に合わせて注意を払い、全員がそれぞれ楽しめるやり方で行います。
作品展

一年の保育の中で子どもたちが取り組んできた製作や絵画、造形作品などを展示する「作品展」。その作品には、日々の遊びや生活の中で感じたこと、考えたこと、工夫したことがたくさん詰まっています。
園では現在、子どもたち自身の「やってみたい」「こうしたい」という気持ちを大切にしながら、クラスごとに準備を進めているところです。「この色にしようかな?」「もっと大きく作ってみたい!」などの声があちこちから聞こえてきて、製作の過程そのものが子どもたちの学びと成長の場になっています。
低年齢児の作品は、指先や手のひらを使って絵の具や素材の感触を楽しんだり、ちぎる・貼るなどの動作を根気よく繰り返したりして表現したものが中心です。子どもたちが「感じる・触れる・試す」といった経験を通して作り出した作品をご覧ください。
一方で、年長児になると、テーマを自分で考えたり、構成や仕上がりをイメージして製作を進めたりする姿も見られるようになります。「友達と協力して作る」「途中でやり直す」といった経験も含めて、自分の思いを形にする喜びを味わっています。
当日は、年齢や発達に応じた多様な表現を、子どもたち自身が誇らしげに紹介する姿が見られることでしょう。それぞれの作品から、その子らしさや日々の成長を感じていただけたらうれしく思います。
2月のおたよりに添えられるネタ
季節の豆知識などをおたよりの1コーナーにすることで、おたよりが保護者にとっても楽しめる、親しみやすいものになります。
・節分のレシピ:余った豆を使ったおかずやおやつのレシピを紹介。
・乾燥対策ミニ情報:静電気対策や保湿・水分補給の工夫など、園での取り組みを紹介。
・寒い日におすすめのふれあい遊び:「こたつに入ったままできる手あそび」や「寝転び体操」など家庭でもできる遊びを紹介。
まとめ
寒さの中でも、春に向けて少しずつ自然が動き出す2月。子どもたちの中にも「次のステップ」への気持ちが芽生えてくる時期です。おたよりでは、日々の小さな変化や行事での姿を通して、そんな前向きな成長を伝えていきましょう。保護者と一緒に子どもたちを支えていけるような、あたたかなおたよりづくりを楽しんでくださいね。












