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2025.11.26

【保育園/1月の歌】季節感を楽しむおすすめ曲

1月は、新しい年の始まり。お正月ならではの遊びや行事にワクワクしながら、子どもたちは元気いっぱいに園生活をスタートさせます。そんな季節には、おめでたい気分を盛り上げる歌や、冬の自然を感じる歌がおすすめ。今回は、1月にぴったりの季節の歌をご紹介します。

1月におすすめの歌

新しい年の始まりを、楽しい歌といっしょに元気いっぱいに迎えましょう!

一月一日

こんなシーンで歌いたい!

年明け初日、久しぶりに登園した子どもたちとの再会の時間に。1月ならではのお正月遊びや伝統的な行事に親しむ活動の前に歌うことで、新しい年のスタートを迎える雰囲気づくりができます。

歌の魅力・ポイント

おだやかで落ち着いたメロディーと、日本らしい言葉づかいが特徴の一曲。日常とは少し違う「お正月らしさ」を子どもたちに伝えるのにぴったりの歌です。語句の意味は難しくても、歌う体験を通じて、新しい年を楽しみにする気持ちのたかまりを感じることができます。

どんな歌?

「としのはじめの ためしとて おわりなきよの めでたさを」

おすすめYouTube:一月一日

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

「お正月に何をした?」「どんなものが飾ってあったかな?」と声をかけ、子どもたちとお正月をどんなふうに過ごしたか、どんなお正月飾りがあったかを話し合ってみましょう。歌に登場する門松のほか、鏡餅やしめ飾りなどを飾る意味を伝え、伝統的な風習への学びを広げることができます。

もちつき

こんなシーンで歌いたい!

おもちつき会の前後や、お正月行事の導入に。季節の製作活動やリズムあそびの時間にも取り入れやすい一曲です。

歌の魅力・ポイント

「ぺったんこ」の繰り返しが楽しく、自然と体を動かしたくなるリズミカルな一曲。シンプルな言葉の響きとリズムが楽しく、小さな子どもたちも参加しやすいので、幅広い年齢でお正月らしい雰囲気を感じられます。

どんな歌?

「ぺったんこ それ ぺったんこ おもちをつきましょ ぺったんこ」

おすすめYouTube:もちつき

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

もちつきの経験がない子どもたちには、「杵」や「臼」を使って「もちをつく」ということが想像しづらいかもしれません。もちつきの描写がある絵本を読んだり、体を使って動作をまねたりして、イメージを広げましょう。2人でペアになって、もちつきのまねをしながらこの歌を歌うと、「ぺったんこ」のリズミカルさが、より楽しく感じられます。季節感・リズム感・ごっこ遊びの要素がバランスよく楽しめる一曲です。

じゅうにしのうた

こんなシーンで歌いたい!

干支や十二支をテーマにした絵本の読み聞かせや、製作活動と組み合わせて歌いましょう。 干支に興味を持つきっかけづくりにぴったりの歌です。

歌の魅力・ポイント

テンポよくリズミカルに十二支の動物たちが登場する一曲。繰り返し歌うことで、自然と干支の順番が覚えられます。最後の「ねこさん ごめんなさい」の歌詞などは物語性のある展開で、子どもたちも楽しみながら歌えます。

どんな歌?

「ね うし とら う たつ み うま ひつじ さる とり いぬ い ぜんぶで じゅうにしだ」

おすすめYouTube:じゅうにしのうた

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

十二支の動物をモチーフにした手作りお面や指人形を使って、歌に合わせて順番に登場させるごっこ遊びをしてみましょう。「だれが最初かな?」「ねずみの次は?」などと問いかけながら歌うことで、順序性・記憶力・言葉あそびの力も育まれます。

また、自分の生まれ年の干支を調べたり、おうちの人の干支を聞いてみたりと、家庭での会話のきっかけにもつながります。

富士山(ふじの山)

こんなシーンで歌いたい!

お正月のモチーフとして登場することも多い富士山。「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」という言葉にあるように、初夢で見ると縁起が良いもののひとつとしても知られています。

「お正月に初夢を見た?」「富士山を見たことはある?」などの話題から、「富士は日本一の山」と歌詞にあるこの歌に親しみましょう。富士山の写真を見せて、日本の美しい風景に親しむきっかけにするのもおすすめです。

歌の魅力・ポイント

堂々とした富士山の姿が思い浮かぶゆったりとしたメロディーとともに、日本らしい風景や言葉の美しさに触れられる歌です。「四方(しほう)」「霞(かすみ)」など、子どもたちには聞きなれない言葉も登場しますが、写真などを用いて意味をていねいに説明すると、子どもたちもイメージをふくらませながら楽しんで歌えます。

どんな歌?

「あたまをくもの うえにだし しほうのやまを みおろして」

おすすめYouTube:富士山(ふじの山)

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

富士山の写真や絵本を子どもたちに見せて、「どんな形かな?」「色は?」といっしょに観察する時間を設けてみましょう。そこから、画用紙や折り紙で「富士山」を作る製作活動へつなげることができます。歌詞に出てくる「くも」「かみなり」「ゆき」などの言葉からイメージをふくらませて、自由に絵に描いたり、音や動きを表現したりする遊びにも発展できます。

冬の富士山だけでなく、春は桜、夏は青空、秋は紅葉…と、四季それぞれに美しい富士山の姿も、教えてあげたいですね。

一年中のうた

こんなシーンで歌いたい!

新年を迎え、「今年はどんな楽しいことがあるかな?」と期待をふくらませるこの時期に、12か月の行事や季節の移り変わりに親しめる歌としてぴったりです。これから迎える月ごとの生活に、目を向けるきっかけになります。

歌の魅力・ポイント

1月から12月まで、それぞれの月を象徴する行事や風景が、やさしい言葉でつづられた歌です。ゆったりとしたテンポで歌いやすく、季節ごとのキーワードに触れることで、子どもたちの生活のリズムや行事への関心が育まれます。

どんな歌?

「おめでとう 1がつ つもるゆき 2がつ ひなまつり 3がつ」

おすすめYouTube:一年中のうた

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

毎月のはじめにこの歌を歌い、各月の言葉をテーマにした絵を描いてみましょう。季節の移り変わりとともに、絵が増えていく楽しみを味わえます。12か月分ができたら、カレンダーにすると、子どもたちの絵の描き方に変化や成長を感じることができるでしょう。

また各月の歌詞を、子どもたちと自由に考えるのもおすすめ。「おめでとう1月」を「おもちつき1月」や「こままわし1月」にするなど、季節を感じる言葉の引き出しを増やしながら、歌を楽しむことができます。

こんなシーンで歌いたい!

初雪が降った日や、雪が降りそうな予報があった日に。

「雪が降ると、あの木はどうなるかな?」「雪が好きな動物は?」など、子どもたちとの会話を広げるきっかけとして歌いましょう。

歌の魅力・ポイント

「ゆきやこんこ あられやこんこ」という歌い出しの言葉が印象的な、雪景色と雪の日の動物たちの様子をやさしく描いた歌です。雪が積もった様子を、「綿帽子」や「枯れ木に咲く花」に見立てる視点の面白さも楽しみましょう。ゆったりとしながらも快活なメロディーなので、明るく落ち着いた雰囲気づくりができる一曲です。

どんな歌?

「ゆきやこんこ あられやこんこ ふってはふっては ずんずんつもる」

おすすめYouTube:

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

歌詞に登場する「いぬはよろこび にわかけまわり/ねこはこたつで まるくなる」の部分を、歌いながら体で表現する遊びに発展させてみましょう。犬になりきって元気に走り回ったり、猫のように丸くなって静かに過ごしたりすることで、歌にある動物の動きや気持ちを体で感じることができます。

さらに、「もしウサギだったら?」「小鳥だったら?」と、ほかの動物の雪の日の過ごし方を子どもたちと話し合ってみるのも楽しい時間になります。出てきたアイデアをもとに、オリジナルの歌詞を作ったり、それに合った動きを考えたりする活動へつなげることで、創造力や言葉あそびの広がりも生まれます。

たきび

こんなシーンで歌いたい!

冷たい風が吹く季節の朝や、冬の自然に触れる活動の導入に。

「寒いとき、どうするとあったかくなる?」などの会話を通して、寒い冬ならではのあたたかさを感じる歌として楽しみましょう。

歌の魅力・ポイント

ゆったりとしたメロディーと繰り返しの歌詞が、心をほっとさせてくれる一曲。「あたろうか」「あたろうよ」など、歌詞の中での会話のやりとりもあたたかく、実際にたき火をした経験がないという子も、歌の世界を通して「ぬくもり」や「人とのつながり」を想像することができます。寒い季節ならではの心情に寄り添い、想像を広げる、やさしい歌です。

どんな歌?

「かきねの かきねの まがりかど たきびだ たきびだ おちばたき」

おすすめYouTube:たきび

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

たき火をしたことがない子どもたちでも、落ち葉や火のあたたかさを想像できるような環境づくりがポイントです。赤・オレンジ・黄などの色紙や毛糸を使ってたき火を表現したり、みんなで火を囲むような形で座って歌ったりすることで、歌の世界観に入りやすくなります。

また、北風が吹く「ぴいぷう」という語感の面白さに注目し、「風が吹くとき、ほかにはどんな音であらわすことができる?」「そよかぜが吹くときは?」など、オノマトペの世界を広げていくのも楽しいですね。

ふわふわゆきが

こんなシーンで歌いたい!

雪にちなんだ絵本の読み聞かせや、雪だるまの製作あそびの前に。

「どんな雪だるまにしたい?」「お鼻は何で作る?」など、想像力を広げる会話のきっかけにもなる一曲です。

歌の魅力・ポイント

雪のふんわりとしたイメージと、食べものを使ったユニークな雪だるまが登場する、遊び心いっぱいの冬の歌です。野菜や果物の名前が出てくるので、食材への親しみや、言葉の響きの楽しさも感じられます。

どんな歌?

「ふわふわ ゆきがつもったら ころころまるめて ゆきだるま」

おすすめYouTube:ふわふわゆきが

保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア

歌詞に合わせて雪を丸めるしぐさをしたり、自分の顔や体を指さしたりするしぐさを取り入れると、表現あそびとしても楽しめます。「おはなはにんじん」で鼻に手をあててにんじんの形をまねしてみたり、「おててははっぱ」で両手をひらひらさせたりすることで、想像力と身体表現の両方を引き出せます。

また、歌詞に登場する雪だるまのパーツを、ほかの身近な食材や自然物でアレンジできるか、考えてみましょう。想像した雪だるまを画用紙やフェルトなどで作り、オリジナルの雪だるまを完成させる製作活動に展開できます。

保育のひきだし:おすすめリンク(毎月共通)

園児に人気の「手遊び歌」12選。年齢別の手遊び歌

園児に人気の「手遊び歌」12選 季節別の手遊び歌

手遊びメドレー part1(動画)

手遊びメドレー part2(動画)

手遊びメドレー part3(動画)

まとめ

寒さの中でも、歌の時間は心がぽかぽかあたたまる大切なひととき。お正月の雰囲気や冬の自然を感じながら、季節の歌を楽しんでいきたいですね。


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