2025.11.17
【保育実習】実習担当の先生が見ているポイントは?評価で大切にされる5つの姿勢
保育実習は、保育士を目指す方にとって大きな学びの場となります。しかし、いつもと違う環境に緊張したり、「先生は実習中にどこを見ているの?」「評価の基準は何?」と不安に思う実習生も多いのではないでしょうか。
この記事では、保育実習中に担当の先生が注目しているポイントや、評価につながる心構えをお伝えします。ポイントを知ることで、緊張しやすい保育実習も落ち着いて望むことができますよ。
保育実習の評価とは?

保育実習の評価は、主に実習先の保育園やこども園が行います。実習担当の先生が記入した評価を主任や園長が最終的に確認して、学校に送るのが一般的な流れです。
保育実習の評価は、合格・不合格で判断されるものではありません。担当の先生は実習生が、「日々どのように成長しているのか」という成長過程を見ていますよ。
評価に一喜一憂するよりも、「自分はどんな成長ができたか」「課題を解決するにはどうしたら良いか」と前向きに振り返る気持ちを大切にしましょう。
保育実習中の評価ポイントは?

保育実習中は「うまくやること」よりも、「子どもと真剣に向き合う姿勢」や「学ぼうとする気持ち」が重要です。ここでは、保育実習中に先生が特に重視している5つのポイントをご紹介します。信頼される保育士を目指すうえで欠かせないポイントですよ。
1.子どもへの関わり方
担当の先生は子どもと実習生の関わり方を通して、「目の前の子どもの気持ちを受け止めているか」、「安心できる関係を築こうとしているか」を観察しています。例えば、泣いている子に「泣かないの!」と声をかけるのではなく、「どうしたの?」「悲しかったんだね」と共感し、寄り添う姿勢が大切です。
「子どもを大切に思う気持ち」は言葉や表情に自然とあらわれるので、ぜひ子どもへのあたたかい関わり方を考え、実践してみてください。
2.積極性と学ぶ姿勢
保育実習中は、指示を待つより自分から動く姿勢が大切です。わからないことを質問したり、気づいたことをメモしたり、準備や掃除を積極的に行うなど、自分から学ぼうとする意欲は担当の先生の目にしっかり映りますよ。
逆に指示を待つなどの受け身の姿が多いと、マイナスな印象になることもあります。小さなことでも「やってみます!」と前向きに取り組む姿勢があると良いでしょう。
3.身だしなみ・言葉づかい
保育の現場では、子どもだけでなく保護者や職員など多くの大人と関わる機会があります。そのため、清潔感のある服装や丁寧な言葉づかいといった基本的なマナーも大切です。
第一印象は保育士としての信頼に直結します。明るい表情と落ち着いた話し方を意識するだけでも、好印象となりますよ。
4.協調性とコミュニケーション力
保育はチームで行う仕事です。担任の先生だけでなく、補助の先生や給食・事務のスタッフなど、多くの人と連携しながら子どもたちを見守ります。
そのため、報告・連絡・相談がきちんとできるか、他の職員と協力して動けるかが重要な評価ポイントです。実習中は、子どもの様子や変化に気づいたら、すぐに担任の先生へ報告したり、「こういうときはどう対応すればいいですか?」と相談をしてみましょう。
自分の意見を押し通すよりも、相手の話を聞きながら動ける柔軟さが保育現場では必要となります。
5.素直さと学ぶ姿勢
注意やアドバイスを受けた際、素直に受け止めそれを次に活かそうとする姿勢は良い評価につながりますよ。
保育実習は完璧にできるかではなく、どれだけ成長できるかを見てもらう場です。
失敗を恐れず、学んで努力する過程は自分自身を大きく成長させてくれるでしょう。
保育実習でよくある不安は?

ここでは、保育実習前に多く聞かれる悩みと、解決のヒントをご紹介します。
「自分だけが不安なのでは…」と感じるかもしれませんが、実習生全員が必ず通る道なので安心してください。
子どもと上手く遊べるか心配
特に初めての保育実習だと、子どもたちと仲良くできるか心配になりますよね。しかし、最初から完璧に遊びをリードできなくても大丈夫です。
子どものやりたいことに寄り添い、一緒に楽しむ姿勢があれば結果は必ずついてきますよ。
実習担当の先生にどう思われているか不安
保育実習中は自分の姿が担当の先生にどう映っているのか気になる実習生も多いでしょう。先生は、実習生を減点方式で見ているわけではなく、どのように成長していくかという目線で温かく見守っています。
一生懸命な姿は担当の先生にもしっかりと伝わるので、気になることがある場合は、思い切って相談してみるのも良いでしょう。「どうすればもっと良くなるか」を考えられる姿勢も評価されるポイントですよ。
失敗するのが怖い
失敗は誰にでもあります。そこで大切なのは、失敗した後の行動。
「次はこうしてみよう」と考えて切り替えられる力が、保育士としての成長につながりますよ。
保育の現場では、思い通りにいかないことがたくさんあります。
落ち込むよりも、そこから学びを見つけることができれば、大きな一歩です。
担当の先生は 「失敗を次に活かせる力」や「前向きに取り組む力」もしっかり見ています。
責任実習が不安
担任の先生に代わって、クラスをまとめる責任実習は、誰もが緊張する実習プログラムです。不安を完全になくすことは難しいですが、少しでも軽くするために、自分自身が不安に思っている内容を具体的に書き出してみましょう。
漠然とした不安を抱えたまま実習を行うよりも、不安を書き出して対処法をいくつか考えておくことで、落ち着いた対応ができますよ。また、責任実習前には、先生に不安なポイントを共有しておくこともおすすめです。
事前に伝えておくことで、的確なアドバイスやサポートが受けられることがあります。一人で行うのではなく、周りに頼ることも大切な保育のスキルこの一つですよ。
これで安心!実習担当者からのアドバイス

ここでは、今までに複数の実習生を担当してきた筆者が、保育実習に臨む方へ伝えたい3つのアドバイスをご紹介します。
わからないことはそのままにしない
保育現場では、子どもの安全が最優先です。わからないまま判断し、対応すると事故につながる可能性があります。
担当の先生はわからないことをそのままにせず、確認する姿勢を見ていますよ。聞くことは恥ずかしいことではなく、子どもたちを守るための大切な力となります。
提出物はしっかりと
保育日誌や指導案などの提出物は、原則として期限内に必ず提出しましょう。未提出や遅れはその後の信頼関係にも大きく関わります。
事情がありどうしても遅れてしまう場合は、理由をきちんと伝え、謝罪の姿勢を見せるなど誠実に対応をすることが重要です。
目の前の子どもに真剣に向き合うこと
実習生の子どもを思う気持ちは、必ず子どもにも伝わっています。保育実習の評価ばかりを意識してしまいがちですが、目の前の子どもと丁寧に関わることを忘れないで下さいね。
まとめ
保育実習で実際に先生が見ているのは、保育技術の完成度よりも子どもに向き合う姿勢や前向きな態度です。挨拶や笑顔といった基本的なことが評価につながることも多くあります。緊張や不安を感じるより、保育実習で「自分がどう成長できるか」を意識して臨むことで、実習は必ず実りのある経験になりますよ。
ライクキッズが首都圏を中心に150園以上運営している「にじいろ保育園」では、保育実習を受け付けています。ぜひ、子ども達との関わりを楽しみながら、実習で沢山の学びを吸収してくださいね。












