2026.02.27
保育園の【4月製作】対象年齢の目安つきアイデア
新年度が始まり、新しいクラスやお友だちとの出会いに胸を弾ませる4月。製作活動では、色や形に親しみながら、自分の思いや考えを表現する時間を大切にしたい時期です。春の息吹を感じるモチーフを使った製作を通して、子どもたちの「やってみたい」という意欲を育みながら、ゆっくりと楽しめる活動を取り入れていきましょう。
4月の製作アイデア
4月の製作は、春の自然や生きものを題材に、感触や動きを楽しめる活動がおすすめです。スタンプの感覚やしかけ遊びの動き、絵の具のにじみなど、実際に触れて試しながら進める工程は、子どもたちの興味を引き出してくれます。年齢や発達に応じて関わり方を工夫しながら、無理なく取り組める製作を心がけましょう。
子どもと作る製作アイデア[染め紙で作る花びらたっぷりフラワー]

キッチンペーパーを染めて作る花びらがたっぷり重なった、華やかなお花の製作物です。薄くてやわらかい紙が絵の具の水分をふくむことで、にじみや混ざり合いの美しい色合いが生まれ、乾くとふんわりとした花びらになります。自分で染めたり、紙を重ねたりしていく工程は、「どんな花になるかな?」「次はこの色を混ぜてみよう」など、表現する楽しさを広げてくれます。花びらの重ね方や色の組み合わせによって仕上がりが変わるため、世界にひとつだけのお花ができあがります。飾ったり、プレゼントに添えたり、季節の製作としても活躍します。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
トイレットペーパーの芯、キッチンペーパー、絵の具、卵パック、割りばし、折り紙(緑)、木工用接着剤、セロハンテープ、両面テープ、はさみ
作り方
-
[花びらを作る]キッチンペーパーを直径6センチの円形に切ったものを15枚作る。

- 1を4つ折りにする。

- 卵パックの容器に絵の具を溶く。2をひたしてから広げてよく乾かし、花びらを作る。

- [花を作る]トイレットペーパーの芯のフチに木工用接着剤を塗り、乾いた3を半分に折って貼り、重ねていく。

- 花びらを少しずらしながら、真ん中のすきまがなくなるまで貼り重ねていく。
- すきまなく重ねたら、紙コップを回しながらそっと取り外せば、お花のできあがり。
- [茎を作る]緑の折り紙を縦4分の1に切り、割りばしに巻き付けてセロハンテープで止める。
- お花の裏に両面テープを貼り、茎に付けてできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 低年齢児は、キッチンペーパーを「折る」「染める」工程を中心に楽しみます。「色が広がってきたね」「乾くとどうなったかな?」などと声をかけ、にじみや色の変化を観察しましょう。キッチンペーパーを円形に切る作業や紙コップへの貼り付けは保育士がサポートします。
- 4~5歳児は、色の組み合わせを自分で考えたり、花びらの枚数や重ね方を工夫したりするなど、仕上がりをイメージしながら製作を進められるようにします。あらかじめ単色で作ったもの、複数の色で作ったもの、花びらの枚数の多いものなどをサンプルとして保育士が用意すると、完成イメージがつかみやすくなるでしょう。自分で考え、見通しをもって取り組む力を育てます。
- 完成したら、「こんなところを工夫した」「この色にこだわった」などを発表する時間を設けるのも良いでしょう。友達の作品を見て、さまざまな気づきが生まれます。
- 絵の具を扱う際は、量を少なめに用意し、色が混ざりすぎないように配慮します。机や服が汚れても安心して取り組める環境を整え、思いきり表現できる雰囲気づくりを大切にしましょう。
- 完成後は、花束にしてお店屋さんごっこに使ったり、家族へのプレゼントにしたりすることで、次のイベント活動へと発展させることができます。
子どもと作る製作アイデア[チューリップでいないいないばあっ!]
ストローを上下に動かすと、チューリップの中からかわいいちょうちょが「いないいないばあ!」と飛び出す楽しいしかけ遊びです。ちょうちょが出たり隠れたりする動きに、子どもたちも思わず笑顔になります。
作る過程では、「型紙をなぞる」や「差し込む」などの手の動きも学ぶことができます。チューリップの色をアレンジしたり、モチーフの種類や表情を変えて楽しんだりすることもでき、春の製作としてぴったりな遊んで飾れる作品です。
対象年齢
2~5歳
用意するもの
紙コップ、色画用紙(赤、緑、白など)、ストロー、モール(赤)、のり、はさみ、鉛筆、クレヨンや色鉛筆、セロハンテープ、両面テープ、キリ、紙コップ(型紙用)
作り方
- [型紙を作る]紙コップを切り開き、色画用紙の上に置いて鉛筆でなぞる。
- 端の長さを少し余分にとり、線に沿ってはさみで切り抜く。
- 紙コップに2を巻き付けて、のりで貼る。
- チューリップの花びらに見えるよう、紙コップの上部に鉛筆で線を描いてはさみで切り取る。
- [ちょうちょのモチーフ(紙コップに入る大きさで)を作る]色画用紙で、ちょうちょの羽(白)、顔(ペールオレンジ)、帽子と胴体(黄色)を切り、のりで貼り付ける。羽の模様と顔は自由に描く。触覚は短く切ったモールを頭の裏にセロハンテープで貼り付け、先端を丸める。
- [葉っぱを作る]緑の色画用紙を切り、葉っぱを2枚作る。
- ストローにちょうちょをセロハンテープで貼り付ける。
- 紙コップの底にキリで穴をあける。
- ちょうちょを付けたストローを上から通し、葉っぱのモチーフをストローに両面テープで貼り付けてできあがり。
年齢ごとの関わり方・配慮
- 低年齢児は、紙コップに色画用紙を貼るのではなく、色を塗ったりタンポスタンプを押したりしてチューリップを作りましょう。ちょうちょのパーツはあらかじめ保育士が用意したものを使います。ストローを通す工程は保育士がそばで見守り、必要に応じて手を添えます。ストローを上下に動かしながら、「出てきたね!」「隠れちゃったね」と言葉を添え、やりとり遊びを楽しみましょう。
- 4~5歳児は、型紙をなぞる・はさみで切るなどの工程に挑戦します。線に沿って切ることや、パーツを組み合わせる経験を通して、手先の操作力を育てることをねらいとします。
- ちょうちょ以外のモチーフ(てんとうむしなど)を考えたり、花の形や色をアレンジしたりと、オリジナルな製作に展開できます。
- キリを使う工程は必ず保育士が行い、安全面に十分配慮します。ストローの動きが固い場合は、穴を少し大きめに広げるなど調整し、スムーズに遊べるようにします。
子どもと作る製作アイデア[ポンポンたんぽぽスタンプ]

トイレットペーパーの芯やストローを使って、たんぽぽの花と綿毛を“ポンポン”とスタンプする楽しい春の製作です。芯やストローの先を細かく切ると花びらのような形になり、絵の具をつけて押すだけでたんぽぽが表現できます。クレヨンで葉っぱを描いたり、スタンプの重ね方や色味を工夫したりすることで、年齢に応じて表現の幅が広がります。春の自然や草花に興味をもつきっかけにもなる製作です。
対象年齢
1~5歳
用意するもの
画用紙、トイレットペーパーの芯、ストロー、絵の具(黄、赤、白)、紙皿、クレヨン、はさみ
作り方
-
画用紙に、クレヨンでたんぽぽの葉っぱと茎を描く。

- [黄色いたんぽぽのスタンプを作る]トイレットペーパーの芯の先をはさみで細かく切り、テーブルの上などに押しつけて広げる。

- 紙皿(パレットなどでも可)の上に絵の具を出す。

- 2に絵の具をつける。

- 画用紙に描いた茎の上に、ポンポンとスタンプを重ねたらできあがり。
- [たんぽぽの綿毛のスタンプを作る]ストローの先に切り込みを入れて広げ、白い絵の具をつけてポンポンとスタンプをすればできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 低年齢児は、スタンプを「ポンポン」と押す感触や、絵の具が画用紙に写るおもしろさを味わうことをねらいとします。葉っぱや茎はあらかじめ描いておき、スタンプの回数や位置も「ここに押してみようか」と声をかけながら一緒に楽しみましょう。
- 4~5歳児は、葉っぱや茎を自分で描いてみましょう。描く前に、園庭のたんぽぽを探したり、図鑑や絵本を見たりして、イメージをふくらませます。
- じゃばら折りが難しい低年齢児は、輪っかにした色画用紙に桜のモチーフを貼り付けるやり方でも良いでしょう。あらかじめ保育士が作っておいた花びらのパーツを、桜のように並べて貼るだけの工程にしても楽しめます。
- スタンプを少しずらしながら押したり、色を重ねたりすることを繰り返すことで、表現の変化を味わいます。「強く押すとどうなる?」「重なったところはどうなったかな」などと話しながら、イメージを表現することの体験へつなげます。
- たんぽぽの花の数や配置を変えて製作してみることで、画面全体の構成を意識した製作工程の考え方が身に付きます。
- 青空やちょうちょなど、自由に背景を描き足したり、大きな紙にみんなでたくさんのたんぽぽを咲かせたりと、さらに大きな作品へ発展することもできます。
子どもと作る製作アイデア[はたらきもののミツバチさん]

丸く切り抜いた黄色と黒の色画用紙を重ねて、春の花を飛び回るミツバチを作ります。ミツバチはパーツを順番に貼っていきながら作るので、低年齢児も簡単に楽しく作ることができます。年齢や発達によってパーツを切るところから、またクローバーを折り紙で作る工程にもチャレンジしてみましょう。
作ったモチーフは自由にレイアウトして、かわいい壁掛けに。春らしい彩りがお部屋を明るくし、あたたかな風を運んできてくれるようなデザインの製作です。対象年齢
2~5歳
用意するもの
色画用紙(黄、黒、白、茶、水色)、折り紙(緑など)、はさみ、のり、クレヨン、鉛筆
作り方
-
[ミツバチのパーツを作る]胴体用に、色画用紙を円形に切って、胴体のパーツを作る(黄色3枚、黒2枚)。羽にする画用紙(白)は少し大きめの円形1枚を作り、半分に切る。黒い画用紙で触覚2枚、脚6枚、おしりの針1枚を作る。

- 胴体と羽を順番にのりで貼り付ける。

- 脚は胴体の手前に3本、裏から3本をのりで貼り付ける。頭の裏に触覚2本、おしりの裏に針のパーツを貼り付ける。顔をクレヨンで自由に描き込んだら、ミツバチのできあがり。
- [クローバーを作る]折り紙の下端を上端に合わせて折り上げる。

- 折り紙の右端を左端に合わせて、半分に折る。

- 折り紙の右上端を左下端に合わせて、三角に折る。

- 鉛筆で図のような線を描き、線に沿ってはさみで切る。

- 切ったパーツを広げると、クローバーのできあがり。
- [はちみつポットを作る]茶色の色画用紙をポットの形に切り抜き、はちみつの部分を黄色のクレヨンで塗る。
- 水色の色画用紙を六角形に切り、その上にミツバチとクローバー、はちみつポットをのりで貼り付ける。
- 黄色の色画用紙を、水色の六角形よりひとまわり大きく切り、裏から重ねて貼ったらできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 胴体のパーツや脚のパーツを貼る「順番」が大切になる製作です。
- 低年齢児は、ミツバチの形や色に親しみながら貼る楽しさを味わうことをねらいとします。パーツはあらかじめ保育士が切って用意し、「次は黒の丸を使うよ」「少しずらして貼ろう」など、順番を伝えながら一緒に進めましょう。
- 4~5歳児には、あらかじめ作った見本を見せてミツバチの作り方を説明し、胴体や羽などを貼る順番を意識しながら作る経験を大切にします。
- はちみつポットが登場する絵本やイラストを見せて、色画用紙に線を描いてみましょう。思い通りに手を動かして曲線を描く練習にもなります。
- クローバーの折り紙は、方向を間違えずに折って切り抜くことが大切です。左右上下の認識を促し、身に付けることができます。
- ミツバチの表情や配置などは、子どもたちが自分で考えながら、画面全体のバランスを意識して仕上げられるよう、声をかけてサポートしましょう。
子どもと作る製作アイデア[くるくるたんぽぽ]

色画用紙とストローを使った、おもちゃにもなるたんぽぽの製作です。
手で触れたり、風が吹いたりすると、たんぽぽの花がくるくるとかわいらしく回ります。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
曲がるストロー、色画用紙等、クレヨン
作り方はこちら(No.491 くるくるたんぽぽ)
まとめ
4月の製作活動は、新しい園生活の中で、「作るって楽しい」「表現するっておもしろい」と感じ、環境に慣れるきっかけづくりに役立ちます。製作工程で、さまざまな表現方法に触れることで、子どもたちの好奇心や意欲も少しずつ育っていきます。一人ひとりのペースを大切にした製作の時間を積み重ねていきましょう。












