2026.05.30
保育園の【7月製作】対象年齢の目安つきアイデア
夏本番を迎える7月。園でも七夕や夏ならではの行事に触れる機会が増え、子どもたちの関心も季節の自然や文化へと広がっていきます。製作活動では、涼しげな素材や夏らしいモチーフを取り入れながら、「作って楽しい」「見てうれしい」作品づくりを楽しみたい時期です。色や形の変化を味わいながら、子どもたちの発想や表現を引き出す活動を取り入れていきましょう。
7月の製作アイデア
7月の製作では、七夕にちなんだ飾りや、夏の自然を感じられるモチーフがおすすめです。あさがおやスイカ、風鈴など、子どもたちにとって身近で親しみやすい題材は、活動への意欲を高めてくれます。また、立体的に広がる形や、光を通す素材、ゆらゆらと揺れる動きなど、見た目の変化を楽しめる製作もこの時期にぴったりです。工程の中での発見や工夫を大切にしながら、年齢や発達に合わせた関わり方で製作活動を楽しんでいきましょう。
子どもと作る製作アイデア[折り紙で作る立体あさがお]

折り紙を折って切り込みを入れ、開いて形を整えることで、立体的なあさがおを作る製作あそびです。花びらの中心に、白い部分が星のように浮かび上がり、平面の折り紙とはひと味違う立体感を楽しめます。開いたときや貼り合わせたときに現れる形の変化は、子どもたちにとって発見の連続で、「こうなるんだ!」という驚きや喜びにつながります。夏らしいさわやかな作品に仕上がり、壁面装飾としても楽しめます。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
折り紙(お花用・紫、白)、折り紙(葉っぱ用・緑や黄緑)、のり、はさみ、鉛筆、マスキングテープ
作り方
1.折り紙はすべて4分の1の大きさに切る。

2.[あさがおの花びらを作る]紫の折り紙を三角になるように半分に折る。さらに半分に折って三角にし、もう一度半分に折って小さな三角にする。

3.最後に折った辺の端(折り紙の中央)を持ち、折り紙の辺をはさみで丸く切る。
4.先端の部分の両側を、斜めに切る。

5.4を開き、はさみで1か所切れ目を入れる。

6.切れ目を入れた片側にのりを塗り、もう片側を上に重ねて貼り合わせる。

7.中央に向かって少しくぼみのある、あさがおの花びらが完成する。
8.[あさがおの花の下部を作る]白い折り紙の端にのりを塗り、コーン状に丸めて留め、上が平らになるようにはさみで切る。

9.上から5mmぐらいのところまで、8か所はさみで切れ目を入れて開く。

10.9の開いた部分にのりを塗り、花びらの裏に貼り合わせる。

11.[葉っぱを作る]緑や黄緑の折り紙を半分に折り、鉛筆で葉っぱの形を描く。

12.線に沿ってはさみで切り、開く。
13.壁面や色画用紙に、マスキングテープであさがおの花と葉っぱを貼り付けてできあがり。
年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作の前に、本物のあさがおや写真、絵本などを見て、「どんな形かな?」「真ん中はどうなっているかな?」と観察する時間を設けると、完成イメージを持ちやすくなります。
- 3歳児は、あらかじめ折り目を付けたものを用意して、開く工程や貼り合わせる工程を中心に楽しめるようにします。曲線に沿ってはさみを使うところは、保育士がサポートしましょう。
- 4~5歳児は、三角に折る工程や丸く切る工程に挑戦します。はさみの持ち方や使い方を確認しながら、「ゆっくり切ろうね」と声をかけ、丁寧に作業する経験につなげましょう。切れ込みの入れ方でどのような変化があるのかなど、試しながら確認してみることで、自分なりの立体感のある仕上がりを目指せます。
- 紫のほか、青やピンクなどさまざまな色の折り紙を用意して、子どもたちが好きな色を選んで作るのも良いでしょう。色の組み合わせや配置を自分で考えながら取り組むようにすると、表現の幅が広がります。
- 完成後は、複数の作品を並べて「あさがお畑」や「夏の壁面」に発展させると、季節感のある空間づくりにつながります。あさがおの観察活動や水やり体験と結び付けることで、より深い学びにも広がります。
子どもと作る製作アイデア[ぷっくりカラフル風鈴]

透明なカップに、カラフルでツヤのあるパーツを貼り付けて作る、見た目も涼しげな風鈴の製作です。やわらかなグミのようなパーツをプラスチックカップに貼った風鈴は、光に当たるとやさしく輝きます。
接着剤を乾かしていくと透明になる様子を観察したり、ぷくぷく・ツヤツヤした質感を触って楽しんだり。工程もシンプルで取り組みやすいのが魅力です。
短冊を付けて吊るせば、風に揺れて夏らしい雰囲気が楽しめます。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
プラスチックカップ、クリアファイル、木工用接着剤、水性ペン(好きな色)、色画用紙(好きな色)、シール、はさみ、ひも、穴あけパンチ、キリ
作り方
1.クリアファイルの上に、好きな色の水性ペンで丸を描く。

2.描いた円の上に、木工用接着剤を乗せる。

3.白い接着剤が透明になるまで乾かす。(2~4日程度)
4.クリアファイルからパーツをはがし、プラスチックカップに貼り付ける。

5.色画用紙を細長くはさみで切り、自由に絵を描いたり、シールを貼ったりして、短冊を作る。

6.短冊の上部に穴あけパンチで穴をあけ、ひもを通して結ぶ。
7.短冊から6~7cmほど上のところで玉結びをする

8.風鈴の真ん中にキリで穴をあける。
9.穴の下から短冊のひもを通し、ひもの上端を輪にしてできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 接着剤は乾くまで数日かかることもあるため、あらかじめ柔軟な活動計画を立てておきましょう。「乾いたかな?」「明日続きをやろうか」などと声をかけ、子どもたちと一緒に経過を楽しみながら活動を進めていきます。
- 木工用接着剤を適量出すことが難しい場合は、あらかじめ空き容器に出しておき、それをアイスの棒などで少しずつとって水性ペンの上に乗せるやり方も良いでしょう。
- パーツを貼り付ける前に、触れて観察する時間を設けてみましょう。厚みがある部分や薄い部分の感触や透け方から、素材の変化への興味や気づきを引き出すことができます。
- パーツはプラスチックカップに自然にくっつきます。「どこに何色を貼ろうか?」「重なったら色が変わったね!」と声をかけ、色の構成や変化を意識するきっかけを作りましょう。
- 3~4歳児は、パーツを貼る工程や短冊に絵を描く活動を中心に取り組みます。貼る位置を自分なりに工夫して、短冊の飾り付けを自由に楽しめるようにしましょう。
- 5歳児は、色の組み合わせや配置のバランスを考えながら貼ることで、完成のイメージを持って取り組めるようにします。玉結びやひも通しにもチャレンジし、達成感につなげましょう。
- キリで穴をあける工程は保育士が行います。活動前に穴をあけて準備しておく場合は、パーツを貼り付ける際に穴をふさがないよう、子どもたちに注意を促します。
- ひもを短冊に結ぶ際に、小さな鈴を付けると音の楽しさも加わります。風に揺れたときの音や動きを感じることで、製作後の楽しみがさらに広がります。
子どもと作る製作アイデア[スイカの七夕飾り]

折り紙をじゃばらに折って作る、かわいらしいスイカの七夕飾りです。「切る」「描く」「折る」といった工程はどれもシンプルで、低年齢児でも無理なく取り組めます。じゃばらに折った紙を広げると、立体的なスイカに変わる楽しさがあり、室内を夏らしく明るく彩ってくれます。笹に吊るして七夕飾りにしたり、壁面のモチーフとして取り入れたりと、さまざまな場面で活用できます。じゃばら折りの基礎に触れるきっかけとして、ほかの製作活動へと広げていくのもおすすめです。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
折り紙(赤、黄、緑)、ペン(黒)、はさみ、のり、セロハンテープ、穴あけパンチ、ひも
作り方
1.赤や黄色の折り紙をはさみで半分に切る。緑の折り紙は8分の1の幅になるよう細長く切る。

2.横にした赤(または黄)の折り紙の下に、緑の折り紙をのりで貼り付ける。黒のペンで、赤(または黄)の部分にスイカの種を、緑の部分にスイカの皮の線を描く。

3.2を縦に置き、半分に折り、さらに半分に折って折り目を付ける。

4.裏返して、折り目に合わせて折り、じゃばら状に折っていく。

5.じゃばらに折った折り紙の上部をセロハンテープで留め、穴をあけてひもを通したらできあがり。
年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作の前に、本物のスイカや写真、絵本などを見て、「どんな色かな?」「種はどこにあるかな?」と観察する時間を設けると、イメージを持って取り組みやすくなります。
- ひもを通すための穴あけや、セロハンテープで留める工程は、必要に応じて保育士が補助し、安全に配慮します。
- 3歳児は、あらかじめ切った折り紙を用意し、「のりで貼る」「種を描く」といった工程や、折り目に沿って折る活動を中心に楽しみます。じゃばら折りが難しい場合は、保育士が手を添えたり、一折りずつ一緒に進めたりすると取り組みやすくなります。
- 4~5歳児は、じゃばら折りに挑戦しながら、折り目をそろえることや丁寧に折ることを意識して進めます。「同じ幅で折れるかな?」「端がそろっているね」などの声かけを通して、手先の操作や集中力を育てていきます。
- 完成した作品は吊るして飾るだけでなく、たくさん並べて壁面装飾にしたり、お店屋さんごっこに取り入れたりすることもできます。季節感のある遊びへと広げていきましょう。
子どもと作る製作アイデア[ゆらゆら☆おりひめ・ひこぼし]

プラカップとすずらんテープを使って作る、七夕にぴったりな織姫・彦星の製作です。テープ部分にカラフルな星型シールを貼ることで、ひらひらと揺れる天の川のような表現が楽しめます。素材が軽いため、飾ったときに風で揺れる様子も涼しげで、夏らしさを感じられるのが魅力です。顔を描く工程では、目や口の形、表情の描き方に子どもたち一人ひとりの個性が自然と表れ、「自分だけの織姫・彦星」を作る喜びにつながります。
対象年齢
4~5歳
用意するもの
透明のプラカップ(2個)、色画用紙(ペールベージュ)、すずらんテープ(水色、ピンクなど)、お花紙(水色、ピンクなど)、折り紙(金)、星型のシール、マスキングテープ、はさみ、クレヨン、両面テープ、セロハンテープ、のり、キリ
作り方
1.プラカップの底にキリで穴をあけ、すずらんテープを通す。テープの両端を中に入れてセロハンテープで留め、吊るすための輪を作る。

2.プラカップの中に、軽く丸めたお花紙を入れる。プラカップの側面にマスキングテープを巻き付ける。

3.すずらんテープをはさみで30cm程度の長さに切る。プラカップの内側に両面テープを貼り、すずらんテープを貼り付ける。

4.色画用紙とクレヨンで、織姫と彦星の顔を作る。金色の折り紙で冠と帽子を作り、のりで貼り付ける。
5.顔を両面テープで貼る。切ったすずらんテープを織姫の羽衣に見立てて顔のまわりにふんわりと回し、胸元で星のシールで留める。彦星の帯はすずらんテープを細く折って巻き付け、星のシールで留める。
6.垂れ下がっているすずらんテープに、星のシールを貼り、できあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作の前に、絵本などを使って、七夕の由来や織姫・彦星の話を簡単に伝える時間を設けましょう。活動への興味が高まり、イメージを持って取り組みやすくなります。
- キリで穴をあける工程は、事前に保育士が行い、安全に配慮して準備を整えましょう。
- 顔を描く工程では、「どんなお顔にしようか」などと声をかけ、一人ひとりの表現を大切にしましょう。
- すずらんテープは軽い素材のため、長さをそろえたり貼る位置を調整したりするのが難しい場合があります。必要に応じて保育士が手順を示したり、補助を行ったりしながら進めましょう。
- 星の飾りはシールのほか、光沢のある折り紙をクラフトパンチで星形に抜いたものを使っても良いでしょう。さまざまな色を取り入れることで、より華やかな仕上がりになります。
- プラカップの装飾は、マスキングテープのほか、リボンや布をカットしたもの、シールなどを使って自由に飾り付けができるようにすると、子どもたちの発想が広がります。
- 完成後は室内で吊るして風で揺れる様子を楽しみましょう。また、子どもたちが作ったものを並べれば、個性豊かな織姫・彦星がそろい、七夕行事の雰囲気もより深まります。
子どもと作る製作アイデア[簡単天の川]

七夕が近付いてきたら、室内にも天の川を飾りましょう。夜空に興味を持つきっかけにもなります。
対象年齢
0歳~5歳
用意するもの
適当な大きさの紙、色画用紙等
作り方はこちら(No.547 簡単天の川)
まとめ
7月は七夕やお祭りなど、夏らしい行事やイベントが盛りだくさんで、子どもたちの表現意欲が高まる時期です。外の暑さが増してくるこの時期、室内で落ち着いて製作に取り組む時間は、子どもたちにとっても貴重なひとときとなります。
製作を通じて、色や形、素材の違いに触れることは、子どもたちにとって新しい発見や自分なりの工夫が生まれる大切なきっかけになることでしょう。完成した作品で保育室を彩れば、自分の表現が形になる達成感や、季節の移り変わりを肌で感じられるはずです。












