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2026.01.16

0〜5歳児の発達がひと目でわかる!乳幼児期の特徴と効果的な関わり方

乳幼児期(0〜5歳児)は、心・体・言葉の土台が育つ大切な時期です。子どもたちの成長がたくさん見られる乳幼児期ですが、「乳幼児期にはどんな発達が見られるの?」「乳幼児期の子どもとどのように関わればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、乳幼児期の発達や特徴を年齢別に解説します。あわせて家庭や保育現場で日常的に取り入れやすい遊びや援助のポイントについてもご紹介しますので最後までご覧ください。

乳幼児期の発達を理解するために

乳幼児期の遊び方や援助方法を知る前に乳幼児期がどのような時期なのか、発達において大切にしたいことを確認しておきましょう。

乳幼児期〜就学前期はどんな時期?

乳幼児期から就学前期は、人として生きていくための基礎がつくられる大切な時期。この時期の子どもたちは、日々の生活や遊びを通して、心・体・言葉・社会性が少しずつ育まれていきます。

様々な経験から「できた」「やってみよう」という気持ちが育ち、身近な人との関わりを通して、言葉でのコミュニケーションが広がっていくことも乳幼児期の大きな特徴の一つでしょう。

乳幼児期の発達で大切にしたいこと

乳幼児期の発達を支えるうえで欠かせないのが、安心できる環境大人との信頼関係です。愛着関係がしっかりと築かれることで、子どもは安心して「自分でやってみたい」という主体性をもつようになります。

大人に自分の思いを受け止めてもらえる経験を積み重ねていくことで、子どもの心の安定や主体性につながっていきますよ。

保育所保育指針

参考:保育所保育指針

【0歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

0歳児は、周囲の大人との関わりを通して安心を感じながら成長していく時期です。ここでは0歳児の発達や遊び、援助のポイントについて解説します。

0歳児の発達の特徴と具体的な姿

0歳児は、愛着形成が進み、身近な大人の声や表情に反応するようになります。信頼関係を築くことが1番重要になるでしょう。

また、寝返り・はいはい・つかまり立ちなどの運動機能が大きく発達。「あー」「うー」といった喃語が見られ、ことばの芽生えが始まるのも0歳児の特徴です。

0歳児が楽しめる遊び

0歳児が楽しめる遊びとして、主に以下の3つがあります。

ふれあい遊び

ふれあい遊びは大人とのスキンシップを通して、安心感や信頼関係を育てる大切な遊び。抱っこをしながら歌をうたったり、手や足にやさしく触れながら言葉をかけることで、子どもは大人の存在を身近に感じます。

大人の優しい表情や温かい言葉を楽しむ時間は、子どもの情緒の安定愛着形成につながっていくでしょう。

感覚あそび

感覚あそびは、見る・触る・聞くなど、五感を刺激する遊びです。音の鳴るおもちゃで遊んだり、布や紙など異なる素材に触れたり、鏡を見て自分の顔をのぞいたりする中で、様々な刺激を楽しむことができますよ。

体験を重ねることで、感覚の発達とともに「知りたい」「もっと見てみたい」という気持ちが育っていきます。

体を動かす遊び

寝返りやはいはいなどの運動遊びも0歳児にとって大切な遊びの一つ。うつ伏せの姿勢で遊んだり、手の届く場所におもちゃを置いて体を動かせるようにすることで、自然と寝返りやはいはいにつながっていきます。

また、大人がはいはいで追いかけっこをするなど、一緒に体を動かす遊びもおすすめ。遊びを通してバランス感覚体幹が育つきっかけになりますよ。

0歳児の発達を支えるポイント

0歳児の援助では、子どもの表情を見て変化に気づくことや気持ちに共感することが大切です。また安心して探索行動ができるよう、安全で落ち着ける環境を整えることも0歳児発達を支えるうえで必要な援助となります。

【1歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

1歳児は、歩く・触る・試すなど、周囲への興味が大きく広がる時期。今章では1歳児に見られる発達の特徴と、遊びや援助ついて紹介します。

1歳児の発達の特徴と具体的な姿

1歳児は歩行が安定し、0歳児に比べ周囲を探索する行動もより活発になります。言葉においては「まんま」「ぶーぶ」など、意味のある言葉が増え、大人との意思疎通も少しずつできるように。

また、大人の行動を真似する姿が多く見られるようになるのも1歳児の特徴です。

1歳児が楽しめる遊び

1歳児の子どもたちは手指を上手く使えるようになってくるため、以下の遊びを楽しむことができます。

出す・入れるを繰り返す遊び

出す・入れるをくり返す遊びは、容器の中に物を入れたり、取り出したりする中で楽しめる遊びです。コップに積み木を入れたり、バッグにおもちゃを入れて出したりなど、同じ動作を何度もくり返します。

このような遊びを繰り返し楽しむことで集中力や手指の動きが育ち、「できた!」という達成感にもつながっていきますよ。

模倣遊び

模倣あそびは、身近な大人の行動を真似しながら楽しむ遊び。スプーンで食べる真似をしたり、電話で話す真似をしたり、掃除や洗濯などの家事を真似する中で生活の動作人との関わり方を学んでいきます。

「見て、まねて、やってみる」の経験が積み重なることで、社会性が発達していくでしょう。

言葉につながる遊び

声や言葉のやりとりを楽しむ遊びは子どもの言葉の獲得につながります。絵本の読み聞かせをしたり、指さしをしながら物の名前を伝えたりすることで、言葉への興味が広がりますよ。

大人が子どもの発した声や言葉に応えることで、子どもがコミュニケーションの楽しさを感じられるようになります。

1歳児の発達を支えるポイント

1歳児の発達を支えるうえでは、「できたね」「歩けたね」といった成功体験を認める言葉掛けが大切です。子どもの行動や気持ちに優しい言葉を添えて関わることで、「伝わった」「見てもらえた」という安心感が生まれ、次への意欲につながっていきますよ。

【2歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

2歳児は自我が芽生え、「自分でやりたい」という気持ちがより強くなる時期です。2歳児の発達の特徴と、援助のポイントなどを以下で確認していきましょう。

2歳児の発達の特徴と具体的な姿

2歳児は『イヤイヤ期』とも言われますが、自我が芽生えて自分の思いがしっかりある証でもあります。二語文がではじめ、自分の気持ちや身近な出来事を言葉で伝えようとする姿が見られますよ。

また、周囲の人や物事への関心も大きく広がっていくでしょう。

2歳児が楽しめる遊び

2歳児の遊びは「自分でやりたい」を満たしてあげることが大切です。ここでは2歳児が楽しみやすく、発達にもつながる遊びをご紹介します。

ごっこ遊び

身近な生活を再現しながら楽しむごっこ遊び。おままごとや人形遊びを通して遊びを楽しむことができますよ。

また、役になりきって遊ぶことで想像力社会性が育まれるでしょう。

指先を使う遊び

指先を使う遊びは手先の器用さや集中力が養われます。ちぎる・貼る・通すなどの動きを通して試行錯誤を繰り返すことで、指の動きが少しずつ安定し、「自分でできた」という達成感にもつながっていきます。

体を動かす遊び

2歳児になると動きが活発になり、走る・跳ぶ・登るなどの全身を使った遊びが増えていきます。公園の遊具で体を動かしたり、追いかけっこをしたりすることで体力バランス感覚が育ちますよ。

2歳児の発達を支えるポイント

2歳児の発達では、「自分でやりたい」という気持ちを大切に受け止めることが重要です。思い通りにいかない場面も増えますが、「〇〇が嫌だったんだね」などとモヤモヤとしている気持ちに寄り添って言葉で代弁してあげることで、子どもは安心して次の行動を起こすことができます。

また、「どっちにする?」など、選択肢を用意しながら関わることで主体性や意欲の育ちにつながっていくでしょう。

【3歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

3歳児は友だちとの関わりが少しずつ広がり、言葉でのやりとりが増えていく時期です。今章では、3歳児の発達と援助のポイントについてお伝えします。

3歳児の発達の特徴と具体的な姿

3歳児は、友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じ始めます。自分の思いを言葉で伝えたり、相手の話を聞こうとしたりする中で会話力も伸びていくでしょう。

また、折る・描くなどといった活動を通して表現の幅が広がっていきますよ。

3歳児が楽しめる遊び

3歳児の子どもたちは簡単なルール遊びを通して社会性を学びます。絵や工作などの表現遊びも楽しめるようになりますよ。

3歳児の発達にあった遊びは主に以下の3つがあります。

ルールのある遊び

3歳になると、鬼ごっこやボール転がしなど簡単なルールを理解することができ、遊びを楽しめるように。ルールを知ることで社会性が育まれ、友だちと一緒に遊ぶことの楽しさを感じられるでしょう。

表現遊び

絵を描いたり、折り紙や粘土で形をつくったりする中で自分の思いを表現することを楽しみます。「何をつくったのか」を話すことで、言葉で伝える力も育ちます。

ごっこ遊び

2歳児の頃と比べ、3歳児は役になりきって遊ぶことができるようになり、友だちとのやりとりも増えるでしょう。お店屋さんごっこやおうちごっこなど、同じイメージを共有しながら遊ぶ姿が見られ、言葉でのやりとりや関係づくりが深まっていきますよ。

3歳児の発達を支えるポイント

3歳児の発達では、必要以上に介入せず、見守りと言葉がけのバランスを意識することが大切です。子ども同士のやりとりを尊重しながらも、困っている様子が見られるときには気持ちや状況を言葉で補い、関係づくりを支えましょう。

相手の思いを代弁したり、伝え方を示したりすることで、子どもは安心して関わりを深めていくことができます。

【4歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

4歳児は、集団の中で遊ぶ楽しさを感じながら、想像力や表現力を大きく伸ばしていく時期です。ここからは4歳児の発達と、遊びや援助のポイントを見ていきましょう。

4歳児の発達の特徴と具体的な姿

4歳児は遊びの中で自分なりのイメージをふくらませ、言葉や動きで表現する姿が多く見られるようになります。また遊びのルールを理解し、守ろうとする気持ちが育つため、多様な遊びを楽しむことができますよ。

4歳児が楽しめる遊び

4歳児の子どもたちは遊びの中で考えを出しあったり、役割を決めたりする経験を通して、想像力や社会性がさらに育っていきます。以下では4歳児が夢中になって楽しめる遊びをご紹介します。

役割分担をしたごっこ遊び

お店屋さんごっこやヒーローごっこなど、役割を決めて遊ぶことを楽しみます。「あなたは〇〇ね」と話し合いながら遊ぶことで、想像力や社会性が育ちにつながるでしょう。

共同制作

友だちと一緒に絵を描いたり、工作をしたりして一つのものを作り上げる遊びが楽しめるのも4歳児ならでは。協力して一つのものを作る経験を通して、ダイナミックな表現力1人の時よりも大きな達成感を味わうことができますよ。

ゲーム遊び

簡単なボードゲームなどを通して、ルールを理解し、約束を守りながら遊ぶ楽しさを感じることができます。順番を待つことや約束を意識する経験を重ねる中で、友だちと関わる力につながるでしょう。

4歳児の発達を支えるポイント

4歳児の発達を支えるうえでは、子どもが自分で考え、工夫できる時間を大切にすることがポイントです。友だちとの関わりが増える時期でもあるため、様子を見守りながら必要に応じて関係づくりを支えていきましょう。

また気持ちを言葉にすることが難しい場面では、大人が思いを代弁し、気持ちと言葉をつなぐ援助を行うことを繰り返すことで、自分の考えを上手く伝えられるようになりますよ。

【5歳児】発達の特徴と遊び・援助のポイント

5歳児は、友だちと協力して遊ぶ姿が増え、見通しをもって行動できるようになる時期です。今章では、5歳児の発達の特徴と、遊びや援助のポイントについて確認していきます。

5歳児の発達の特徴と具体的な姿

5歳児は、友だちと協力しながら遊ぶ姿が増え、同じ目的に向かって取り組む力が育っていきます。遊びや生活の中で先の見通しをもち、「次は何をするか」「どう進めるか」を考えながら行動できるようになりますよ。

また、身の回りのことを自分で整える力も高まり、同就学に向けた生活習慣が少しずつ定着していくのも5歳児の発達の特徴です。

5歳児が楽しめる遊び

5歳児は、役割を意識したり、ルールを守ったりしながら遊ぶ中で友達と協力する力や思考力が育っていきます。ここでは、5歳児の発達に合わせた遊びを解説します。

友達と協力する遊び

役割を分担し、友だちと協力しながら遊びを楽しむことができる5歳児。鬼ごっこやリレーなど、チームで取り組む遊びを通して相手を意識しながら行動する力が育ちます。

考える遊び・制作活動

ブロックや工作、迷路など、考えながら取り組む遊びは達成感や集中力が育ちます。試行錯誤を重ねることで考える力が養われ、自分なりに工夫する姿も見られるようになりますよ。

ルールのある遊び

5歳児になるとボードゲームやカードゲームなど、少し複雑なルールのある遊びも楽しめるようになります。ルールを理解し守りながら進める経験を通して、遊びの中で社会性や考える力が高まっていくでしょう。

5歳児の発達を支えるポイント

5歳児の発達で大切にしたいのは、子ども自身の考える力主体性です。子どもが困っているときにすぐに答えを示すのではなく、「どうしたらいいと思う?」と問いかけることで、子どもが自分で考えて行動できる力につながります。

また就学を意識するのはもちろん重要ですが、結果だけを求めるのではなく、常に安心感のある関わりを大切にすることで、子どもは自信をもって次のステップへ進むことができるでしょう。

乳幼児期の発達を支える上で気をつけたいポイント

ここまで、年齢ごとの発達の特徴や関わり方についてお伝えしてきました。乳幼児期の発達を見守る中では、周囲の子どもと比べて不安になることもありますよね。

以下では、乳幼児期の子どもの発達を見守る上で大切にしたいポイントを2つご紹介します。

年齢や発達の目安と比べすぎない

発達の目安は、子どもの育ちを知るための参考になりますが、すべての子どもが同じように進むわけではありません。年齢や一般的な発達にとらわれず、一人一人のペースで発達する子どもの姿を見守ってあげてくださいね。

子どもの発達のペースを大切にする

発達は一直線に進むものではなく、できるようになったことが、ある時うまくいかなくなることもあります。その過程の中で子どもは少しずつ力を蓄え、大きく成長していきますよ。

また、遊びは子どもにとって学びそのもの。夢中になって遊ぶ経験や、大人に見守られながら挑戦する経験は、乳幼児期の発達はもちろん、その後の発達にも大きく関わっていきます。

どの発達段階においても、大人の温かい関わりがあることで、子どもの安心感や「やってみたい」という意欲的な気持ちが育まれていくでしょう。

乳幼児期の発達を知ることが、子どもの安心につながる

今回は乳幼児期の発達や援助のポイントについてお伝えしました。0〜5歳児の発達には年齢ごとの特徴がありますが、その一つ一つが次の育ちへとつながっています。

今見られている子どもの姿も、子どもが成長していく過程の大切な一歩といえるでしょう。発達に合った遊びや援助を取り入れることで、乳幼児期の子どもたちは安心感を持って「やってみよう」という意欲を持つことができますよ。

乳幼児期の発達の特徴を知ることは、子どもを比べるためではなくその子らしい育ちを見守るためのヒントになります。日々の保育や子育ての中で、子どもの姿に目を向けながら安心できる関わりを積み重ねていけたら良いですね。

執筆:原島円


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