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2026.02.27

保育園だより4月号|おたより文例集

新年度の始まりである4月は、子どもたちにとっても、保護者にとっても、大きな節目となる月です。初めて保育園生活をスタートする子、進級して新しい環境に踏み出す子、それぞれが期待と不安を抱えながら、少しずつ生活のリズムを整えていきます。
4月のおたよりは、園の方針や日々の様子を伝えるだけでなく、「この園なら安心して預けられる」「子どもの気持ちを大切にしてくれている」と保護者に感じてもらう大切な役割を担っています。この記事では、4月に園からご家庭へお届けする「おたより」にぴったりの内容や文例をご紹介します。

4月ってどんな月?

保育園生活における大きな節目となる4月。子どもたちにとって、新しいお友達や保育士との出会いがあり、環境の変化を感じながら、少しずつ新たな生活のリズムに慣れていく時期です。

特に新入園児にとっては、初めての集団生活に戸惑い、泣いたり不安になったりする姿も見られます。保育園が「安心できる場所」になるように、一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添い、信頼関係を育てることを大切にしましょう。

また進級児にとっても、「お兄さん・お姉さんになった」という誇らしさを感じる反面、新しい教室や担任に戸惑い、無意識に緊張を抱えていることもあります。「見ていてくれている」という安心感の中で、自信を育めるような声かけが大切です。

4月には年度初めを彩る行事も多くあります。新たな園生活をスタートする「入園式」や、成長をみんなで喜び合う「進級式」のほか、園によっては「お花見」や「イースター」など、春の訪れを喜ぶ活動もあります。保育士はこうした行事や日々の生活を通して、子どもたちの個性や発達を捉え、これからの1年を通して見守る指針を作っていきましょう。

4月のおたよりづくりのポイント

季節や気候の変化によって、園から保護者に伝えたいことは異なります。また、保育士の目線で最近の園や子どもたちの様子を伝えることは、おたよりの大切な要素です。

4月に保護者に伝えておきたいこと

  • 新年度の年間の流れと日々の園生活のリズム
  • 持ち物、服装、提出物などの確認事項
  • この時期に見られやすい登園しぶりと、園での対応について
  • 新年度のクラス体制や担任の紹介

最近の園の様子

園庭や施設内の変化、先生たちの近況などについてお知らせしましょう。

  • 入園式では、在園児たちと一緒に作ったお花でホールを飾り、新しいお友達を迎えました。
  • 子どもたちの日々の様子を観察しながら、おもちゃの配置を見直したり、落ち着いて過ごせるコーナーを設けたりしています。
  • 下駄箱やロッカーに、新しくお名前シールを貼りました。マークやひらがなを見て「自分の場所」を覚えてもらえるよう、声かけしています。

子どもたちの様子

最近の園における子どもたちの様子、成長が見えるエピソードなどを月齢別に紹介します。

乳児(0~2歳児)

  • 不安そうな表情や泣き顔が見られた子も、少しずつ笑顔を見せたり、保育士に抱っこをせがんだりすることが増えてきました。
  • 保育士の膝の上でまわりのお友達をじっと観察したり、興味があるものを指さして教えてくれたりする様子が見られるようになりました。

幼児(3~5歳児)

  • 新しいクラスで緊張しながらも、日ごとにお友達と関わる姿が増えてきました。
  • 小さなお友達が増えたことに興味津々。「一緒に遊びたい」「お世話してあげたい」という言葉がよく聞かれるようになりました。

4月のおたより 書き出し・結び<文例>

季節を取り入れたおたよりの例文を紹介します。

書き出し

「ご入園、ご進級おめでとうございます。新しいお友達や先生との出会いに、子どもたちの表情も輝いています。」

「あたたかな春の陽気とともに、新年度が始まりました。園庭の桜や草花も子どもたちの新しいスタートを応援してくれているようです。」

「新入園児が身につけた大きめの制服や帽子が、ほほ笑ましく感じられる季節を迎えました。はじめは緊張した表情を見せていた子どもたちも、少しずつ園生活に慣れ、笑顔が増えてきています。」

結び

「一年間、保護者の皆様と一緒に、子どもたちの『大好き』をたくさん増やしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」

「慣れない環境で、心身ともに疲れが出やすい時期です。ご家庭ではゆったりとした時間を過ごし、たっぷり甘えさせてあげてください。」

「登園しぶりや疲れの様子など、ご家庭でも見守っていただければと思います。何か気になることがあればいつでもお知らせください。」

4月の行事紹介

季節に関する文例

お花見

古くから桜の開花を喜び、春の訪れを祝うお花見は、日本の豊かな四季を感じる大切な行事です。園でも、園庭の桜を眺めたり、お散歩先の公園で舞い散る花びらを追いかけたりしながら、この時期ならではの自然の美しさを楽しんでいます。

低年齢児は、花びらの舞い散る様子を目で追ったり、手のひらに乗せて触れたりと五感で春を味わいます。年長児は、つぼみが膨らむ様子を観察したり、集めた花びらを遊びに取り入れたりと、それぞれの発達に合わせた視点で春の息吹を感じられるようサポートしてまいります。お花見を通して、自然を愛でる豊かな感性が育まれることを願っています。

外遊びの際は、気温の変化に合わせた衣服の調節など体調管理に十分配慮し、子どもたちが今しか見られない桜の花の季節を心ゆくまで楽しめるよう、あたたかく見守っていきたいと考えています。

暦に関する文例

4月5日 イースター

イエス・キリストの復活を祝う日で、キリスト教においては最も重要とされる行事の一つです。日付は「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められているため、年によって日付が変わり、2026年は4月5日にあたります。たまごやうさぎなどのモチーフは、新しい命や再生の象徴として、イースターにまつわる楽しい遊びや飾りに使われています。

園では、キリスト教の宗教的な背景そのものよりも、海外の文化に触れるきっかけや、「春の訪れと生命の息吹を喜ぶ行事」として親しんでいます。たまごやうさぎをテーマにした製作や遊びを通して、わくわくする気持ちや季節への興味を育んでいきたいと考えています。

4月29日 昭和の日

毎年4月29日に定められている国民の祝日で、かつては昭和天皇の「天皇誕生日」として親しまれてきた日です。2007年から現在の名称になり、「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」とされています。

昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」とされています。
祝日のため園はお休みになりますが、この日をきっかけに「昔の遊び」に触れ、今との違いや時代の変化に気づく体験を大切にしたいと考えています。昭和の時代から受け継がれてきた「けん玉」や「お手玉」「あやとり」などは、手先の器用さの発達を促し、何度も工夫して遊ぶ楽しさが詰まっていて、今でも変わらず子どもたちが夢中になる伝承遊びです。ぜひ、ご家庭でも、子どもたちと一緒に童心に帰ってチャレンジしてみてください。

園の行事に関する文例

入園式

入園する子どもたちとそのご家族をお迎えする「入園式」は、新しい生活の第一歩をみんなで喜び、お祝いする大切な行事です。

当日は、慣れない環境の中で初めてお友達と並んで座ったり、名前を呼ばれてお返事をしたりと、子どもたちなりに緊張や不安を感じる場面もあることでしょう。式の中では、年長児からの歓迎の歌やお遊戯も披露されます。「一緒に遊ぼうね」「待っていたよ」というお兄さん・お姉さんたちからのあたたかい歓迎を受け、入園児たちが「これからどんな楽しいことが待っているかな?」と期待を膨らませ、園が「安心して過ごせる楽しい場所」であることを感じられる時間にしたいと考えています。

ご家族の皆様にとっても、入園式は大きな節目の日です。私たち保育士も、新しく仲間入りする一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、安心して園生活をスタートできるよう心を込めてお迎えします。

進級式

新しい年度の始まりに合わせ、子どもたちの進級をお祝いする「進級式」を行います。新しいクラス、新しい先生、新しいお友達との出会いに、期待と少しの緊張が入り混じった気持ちで登園する子どもたちを、園全体であたたかく迎える行事です。

進級式では、クラスごとに名前を呼ばれたり、担任の保育士からのあいさつを聞いたりしながら、「ひとつお兄さん・お姉さんになった」ことを実感できるような演出を大切にしています。
式の中では、みんなで歌を歌ったり、保育士からのパネルシアターを見たりして、進級のうれしさを感じられる時間をみんなで楽しみます。

前年度に「自分でできるようになったこと」や「頑張ったこと」を振り返り、自信を持って新しい生活の一歩を踏み出せるよう、一人ひとりの成長をあたたかく認めていきたいと考えています。

ご家庭でも、「大きな声でごあいさつできてかっこいいね」「小さい子のお手本になれるね」など、お子様の進級をポジティブな言葉で励ましてあげてください。子どもたちが「大きくなるってうれしいな」という喜びに満ちて新しい一年をスタートできるよう、職員一同、全力でサポートしてまいります。

4月のおたよりに添えられるネタ

季節の豆知識などをおたよりの1コーナーにすることで、おたよりが保護者にとっても楽しめる、親しみやすいものになります。

  • 桜の豆知識:「咲きはじめ」と「満開」の定義や、品種や地域別の満開時期などの紹介。
  • 新生活の声かけヒント:「朝の支度をスムーズにする一言」や「安心できる登園時の言葉」など。
  • 保育士紹介コーナー:簡単なアンケートをもとに、自己紹介や趣味、メッセージなどを掲載。

まとめ

4月は、新しい出会いでスタートする季節。おたよりは、園と家庭をつなぐ「最初の架け橋」です。持ち物や行事など、正確な情報を届けることはもちろん、保育士のあたたかいまなざしが伝わる文章を意識しましょう。環境が大きく変わるこの時期、戸惑うのは子どもたちだけではありません。おたよりを通して「一緒に子どもの成長を見守っていきましょう」というメッセージを家庭に伝えることで、強い信頼関係の土台が築かれていきます。日々の保育の中で感じたことや、大切にしている思いを、ぜひおたよりの言葉に込めてみてくださいね。


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