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2026.01.16

【0歳児クラス担任】知っておきたい保育の進め方と保護者支援のポイント

0歳児クラスは、子どもの生活リズムが一人一人異なっていたり、言葉でのコミュニケーションが難しかったりと、他のクラスとは違う悩みや葛藤がありますよね。とくに初めて0歳児の担任になると「成長がバラバラで、どのように保育をすればいいの?」「新しく入園してきた保護者と仲良くできるかな?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、0歳児クラスの担任をする際に知っておきたい保育の進め方と、保護者支援での大切にしたいポイントをご紹介します。 子どもの成長を近くで見守れる0歳児クラスの担任だからこそ、感じられるやりがいや喜びを一緒に見つけていきましょう。

0歳児クラスの特徴は?

0歳児クラスの特徴は、大きく分けて3つあります。担任をする上で事前に知っておくことで、保育を円滑に進めることができたり、保護者支援のきっかけにつながりますよ。

途中入園が多いこと

0歳児クラスの子ども達は、保護者の育休が終了するタイミングで入園するケースがほとんどです。その為、クラスがスタートする4月時点は子どもの人数が少なく、月が経つにつれて途中入園の子どもが増えることも珍しくありません。

成長に個人差が大きい

乳幼児期は発達のスピードに大きな個人差があり、特に0歳児クラスでは同じ月齢でもできることが全く違うことがよくあります。同じ0歳児クラスの中でも、寝返りを始めたばかりの子もいれば、ハイハイをして探索活動を楽しむ子、つかまり立ちをしている子もいます。

集団保育が難しい

0歳児は、「他の子どもと一緒に何かをする」という段階にはありません。一人一人が自分のペースで生活し、興味のあるものに関わる中で成長していきます。
そのため、「みんなで歌おう」「一緒に遊ぼう」といった集団活動はまだ難しい時期です。

0歳児クラスの保育の進め方

0歳児クラスの保育は日常の生活が学びの時間です。特別な活動をしなくても、抱っこ・おむつ替え・ミルク・遊び全てが子どもの発達を支える大切な関わりとなりますよ。

保育を進めていく上で、次の3つのポイントを意識すると子どもにとって保育園が第二の家として、安心した環境となるでしょう。

個人の生活リズムを大切に

0歳児は、一人一人の生活リズムに大きな違いがあります。園の生活リズムに合わせるよりも、その子自身の生活リズムに寄り添うことを大切にしましょう。

ミルクを飲む時間やお昼寝のタイミング、排泄のリズムなどは、それぞれの家庭でのペースがあるため、入園直後は園のリズムと合わないことも予想されます。子どもの安心につなげる為、眠そうにしている子は少し早めにベッドへ、ミルクを欲しがる子には少し間隔を変えて対応するなど、柔軟な対応が必要です。

遊びの工夫

0歳児の遊びは見る・触る・感じるという体験が中心です。音のなるおもちゃや肌触りの良い布に触れる、ボールなどを使った五感を刺激する遊びを取り入れましょう。

「どうしたら取れるかな?」「音が鳴ったね」「サラサラしているね」など、共感する言葉や優しい言葉をかけながら遊ぶことで、探究心はもちろん、大人との信頼関係や言葉、感情が育ちます。

園生活の土台づくり

0歳児の子どもにとって保育園は、保護者と離れる初めての社会経験です。朝の受け入れからお昼寝、帰りの時間まで、常に子どもの安心を意識しましょう。

子どもの中には、園の生活に慣れるまで時間がかかる子もいるかもしれません。しかし、「泣いてもいい」「抱っこしてもらえる」という環境が整っていることで、子どもの安心につながりますよ。

また、担任が笑顔で迎えることや決まった保育士がそばにいることも、子どもの安心に必要不可欠です。こうした日々の積み重ねが、安心の土台となり、後の集団生活を楽しむ基盤となります。

0歳児クラスの担任になったら?保育で大切にしたい基本の考え方

まだ言葉で気持ちを伝えられない子どもたちが多い0歳児クラス。その中で、「安心・安全・信頼」は心身ともに発達していくための重要な要素となります。

そのためにおさえておきたいポイントは以下の4つです。

保育士の表情

0歳児は、言葉のコミュニケーションが難しい分、保育士の表情から安心を感じ取ります。 にっこり微笑む・優しいまなざしで見守る など、表情の変化が、子どもにとって「この先生は安心できる人」と思えるコミュニケーションの一つ。忙しい時や疲れている時ほど、表情が硬くなりがちですが、 柔らかい笑顔を心がけることで、子どもだけでなく保護者にも良い雰囲気が伝わりますよ。

表情は、言葉以上に保育士の気持ちを伝える大切なコミュニケーション手段となるでしょう。

声のトーン

優しい声のトーンは、子どもに安心感を与えます。 高すぎる声や急な大声は驚かせてしまうこともあるため、やわらかく・ゆったりとした口調を意識しましょう。

泣いている子に対して担任が「どうしたの?」「大丈夫だよ」と穏やかに言葉をかけるだけで、 子どもは安心することができます。また、褒める時や喜びを共有する時は、少しトーンを上げて明るく伝えると子どもにも喜びが伝わり、笑顔になりますよ。

その場の雰囲気や子どもの気持ちに合わせて声のトーンを変えることで、子どもの心に寄り添う保育へとつながります。

子どもへの関わり方

泣く・寝る・食べる等、基本的な生活を支えることが、0歳児保育の中心です。園の生活送る中で、「この先生は安心できる」と思ってもらえる関係づくりを心がけましょう。

泣いても優しく対応してくれる、眠くなったら安心して眠れるなどの落ち着くことができる環境の中で、子どもは少しずつ自分を表現できるようになります。保育士が穏やかに、ゆったりと構えていることが、子どもの安心につながりますよ。

保育士間の連携

0歳児クラスは複数担任で行うことが多く、連携がとても大切です。食事量や睡眠時間、体調など、子どもの様子をこまめに共有しましょう。
チームで保育を進めることで、一人一人に寄り添った丁寧な対応ができます。

0歳児クラスでの保護者支援

0歳児クラスでは、初めての育児に戸惑う保護者も多いため、保護者支援が保育と同様に重要です。0歳児クラスでの保護者支援は、次の3つを意識することで、保護者の安心感や信頼が大きく変わりますよ。

コミュニケーションを大切に

送迎時の会話や連絡帳でのやりとりは、保護者との信頼を築く大切な時間です。

「今日は〇〇のおもちゃでよく遊んでいました」「少し眠そうにしていましたが、抱っこで安心していましたよ」など、園生活での子どもの具体的な様子を伝えることで、保護者は見てもらえている安心感を感じることができますよ。

保護者の気持ちに寄り添う

0歳児クラスの担任になると、「家では全然食べなくて…」「泣いてばかりなんです」などと育児の相談を受けることがあります。保護者支援として、「早くアドバイスをしなくては!」と思いがちですが、具体的なアドバイスをするよりも、まずは保護者の気持ちに共感する言葉をかけてあげることが大切です。

保護者は、日々子育てを頑張っています。「そうなんですね。大変ですよね…毎日お疲れ様です。」など、共感や労いの言葉をかけることで保護者の心は満たされますよ。
アドバイスは求められた場合のみ、園での対応などを伝えると保護者の参考になるでしょう。

家庭との連携を意識する

ミルクの量や睡眠リズムなどの時間が少しズレるるけでもその後の生活リズムが乱れてしまう可能性があります。その為、小さな変化でも家庭と共有できることは積極的に情報共有しましょう。

保育園と家庭が連携することで、子どもの心が安定し、園生活がより豊かで楽しいものになりますよ。

まとめ

0歳児クラスの担任として大切なのは、子どもの発達に合わせて過ごす・子どもの心の安定に努める・保護者支援を積極的に行うという3つの姿勢です。泣くことや抱っこを求めることも、すべてが成長の証なので子どもが安心して自分を表現できるよう、あたたかく見守っていきましょう。

日々の成長が目まぐるしく、「昨日できなかったことが今日できるようになった!」が多い0歳児。保育士自身も子どもの成長していく過程を楽しみ、「初めてできた!」を保護者と一緒に喜び合える関係を築いていきたいですね。

執筆:原島円


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