保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

2025.10.24

【年代別・例文付き】保育士の自己PR|履歴書&面接で好印象を与えるポイント

就職や転職活動で必ず問われる「自己PR」。保育士を目指す人にとっては、子どもへの思いや考え方、そして保育に向き合う姿勢をどのように言葉にするかが重要なポイントになります。
この記事では、保育士の自己PRの考え方と、書類・面接それぞれで効果的に伝える方法を紹介します。
採用担当者が重視する6つの強みや、年代別の例文もまとめていますので、自分の経験や立場に合わせて参考にしてみてください。

保育士の自己PRに使える6つの強み

保育士の自己PRでは、単に「子どもが好きです」と伝えるだけでは不十分です。
大切なのは、子どもとどのように関わり、どんな姿勢で保育に向き合っているかを、自分の経験を通して具体的に表現することです。
新卒の方であれば、実習や部活動、アルバイトなどの経験をもとに「保育士としての素質」を伝えることができます。
一方で、経験者や転職希望者の方は、これまでの保育現場で培った経験を踏まえ、「どんな保育士として子どもたちに関わりたいか」を言語化していくことが大切です。
ここでは、採用担当者が重視する代表的な「保育士としての強み」となる6つのポイントと、それぞれのアピールの仕方を紹介します。

1.観察力

日々の関わりの中で子どもの変化に気づき、安心して過ごせるよう支える力は保育士の基本です。
実習や現場で時間をかけて関係を築いた経験を具体的に示すと印象に残ります。

2.協調性

保育はチームで成り立つ仕事です。意見を尊重し合い、より良い保育をつくる姿勢を伝えましょう。
部活動やクラス運営など、協働で成果を出した経験があれば効果的です。

3.責任感

子どもの安全を守る立場として、状況判断や行動力を持つ姿勢を示しましょう。
任された仕事を最後までやり遂げた経験や、冷静に対応した場面を具体的に述べると信頼感が伝わります。

4.コミュニケーション力

保護者や職員と信頼関係を築き、円滑に連携できるコミュニケーション力は、保育を支える重要な強みです。
保護者の話に丁寧に耳を傾けて安心感を与えた経験や、同僚と意見を交わしながら子どもへの関わり方を工夫した場面を示すと効果的です。

5.行事企画力

子どもの成長を形にする行事は、保育士の工夫が光る場面です。
自分の発想で取り組みを成功させたエピソードは、企画力やリーダーシップを示せます。

6.学びの姿勢

保育は常に学び続ける仕事です。実習や現場の経験から改善点を見つけ、次に活かした例を挙げると、向上心が伝わります。

年代別 自己PRのポイント

キャリアの段階によって、自己PRで伝えるべき視点は少しずつ変わります。
ここでは、立場ごとの強調ポイントと例を紹介します。

新卒

経験よりも「吸収力」と「真剣さ」が伝わる内容にしましょう。
(例)実習では、子どもが安心して過ごせるよう声かけを工夫しました。先輩の助言を取り入れて関わり方を見直し、次の行動につなげる姿勢を意識しました。

20代(若手)

柔軟に学びながら成長していく姿勢をアピールします。
(例)先輩と協力しながら活動を見直し、子どもたちが主体的に楽しめる保育を心がけました。

30代(中堅層)

安定感とチームを支える力を伝えます。
(例)複数担任の調整役として、意見をまとめながら円滑なクラス運営に努めました。

40代以上(ベテラン層)

経験を活かし、園全体を支える姿勢を示します。
(例)若手の相談に応じながら、子どもや保護者が安心できる環境づくりに取り組んでいます。

自己PRのまとめ方と伝え方(書類・面接対応)

自己PRのまとめ方と伝え方(書類・面接対応)

保育士の自己PRでは、履歴書でも面接でも「自分の強みをどう伝えるか」が大切です。内容そのものよりも、「整理して伝える力」と「相手に伝わる表現」が評価されます。書類と面接で意識したいポイントを紹介します。

書類で意識するポイント

履歴書やエントリーシートでは、「丁寧にまとめられているか」「内容に一貫性があるか」が重視されます。

  • 一文を長くしすぎず、構成を明快にする
  • 「頑張ります」「努力します」ではなく、行動を伴う表現にする
  • 熟語を使って視覚的にも整える

3.面接で意識するポイント

面接では、同じ内容でも“声と言葉”で伝える力が評価されます。

  • 「〜しています」「〜していきたいです」など自然な口調にする
  • 表情や姿勢でも誠実さを伝える
  • 暗記ではなく、自分の言葉で話す意識を持つ

年代別の自己PR例文

同じ内容の自己PRでも、書類では文語的に整え、面接ではやや口語的に柔らかくしましょう。たとえば、書類での「〜に努めています」は、面接では「〜を大切にしています」などと言い換えると自然です。

新卒の場合

私は、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心して過ごせる環境を整えることを大切にしています。
実習では、最初は緊張していた子が毎日の関わりを通して少しずつ笑顔を見せてくれるようになり、信頼関係を築く大切さを学びました。
今後も学びを重ねながら、子どもの成長を見守り、温かい関わりを続けていきたいです。

20代(若手)の場合

私は、チームで協力しながら保育を進めることを意識しています。
前園では、活動内容を見直す際に先輩と意見を出し合い、子どもたちが主体的に楽しめるよう工夫しました。
これからも周囲と連携しながら、子どもが安心して過ごせる時間と環境をつくっていきます。

30代(中堅層)の場合

私は、子ども・保護者・職員が安心して関われる保育を心がけています。
複数担任として意見をまとめながら、子どもたちの成長を支えてきました。
これまでの経験を活かし、チームが円滑に動けるよう調整役として取り組んでいきます。

40代以上(ベテラン層)の場合

私は、これまでの経験を通して、子どもの個性を尊重する保育を大切にしてきました。
異なる年齢や性格の子どもたちが安心して過ごせるよう、一人ひとりに合わせた関わりを意識しています。
若手職員の相談にも応じながら、園全体の安定した運営に寄与していきたいと考えています。

よくある質問と回答例

面接では、保育士としての考え方や人柄を知るための質問が多く聞かれます。
以下は、自己PRを自然に織り交ぜた回答例です。

自己PRをお願いします

私は、子どもの思いを受け止めながら一人ひとりに丁寧に関わることを大切にしています。実習では、毎日の関わりの中で子どもの変化に目を配り、安心して過ごせるよう努めました。

あなたの長所と短所を教えてください

長所は、どんなことにも粘り強く取り組めるところです。短所は慎重になりやすい点ですが、最近は周囲と相談しながら柔軟に対応するよう意識しています。

なぜ保育士を志望したのですか?

子どもの成長をそばで見守り、力を引き出せる仕事に魅力を感じたからです。小さな変化に気づき、その成長を支えたいと思いました。

これまでの経験をどのように保育の仕事に活かせますか?

学生時代の部活動で培った協調性を活かせると考えています。チームで意見を出し合いながら取り組んだ経験が、職員同士の連携にもつながると感じています。

どんな保育をしていきたいですか?(あなたの保育観は?)

子どもの個性を尊重し、一人ひとりが安心して過ごせる環境をつくりたいです。挑戦を見守り、できた喜びを共に感じられる保育を目指します。

チームで働くうえで心がけていることは?

報告・連絡・相談を丁寧に行い、相手の意見を尊重することを心がけています。協力して支え合える環境づくりを意識しています。

困難な状況に直面したとき、どう対応しましたか?

実習で子どもが活動に参加しない場面がありましたが、原因を考えて関わり方を工夫しました。状況を冷静に見て行動する大切さを学びました。

将来どんな保育士になりたいですか?

子ども・保護者・同僚から信頼される保育士になりたいです。安心して笑顔で過ごせる園づくりに貢献していきたいと思います。

まとめ

自己PRは、自分の強みを伝えるだけでなく、「どんな保育士として子どもや周囲と関わっていきたいか」を示す機会です。
経験の大小よりも、自分の言葉で具体的に語ることが印象に残るポイントです。
書類でも面接でも、あなたらしいエピソードで温かみのある自己PRを目指しましょう。
ライクキッズが首都圏を中心に150園以上運営している「にじいろ保育園」では、園見学を受け付けています。保育の現場を実際に見ることは、自分の強みや保育観を再確認することへつながります。就活の自己PRにも役立てられるのではないでしょうか。


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