2025.10.02
【保育園/11月の歌】季節感を楽しむおすすめ曲
秋から次第に冬へ向かう11月は、空気の冷たさや日暮れの早さなど、自然の変化を体感しながら、子どもたちの興味もぐんぐん広がります。歌の時間も、楽器や手遊びを取り入れて、さまざまな形で音楽を楽しみましょう。今回は、11月におすすめしたい季節の歌を8曲、ご紹介します。
11月におすすめの歌
みんなでにぎやかに盛り上がる歌から、しっとりとした秋らしさを感じる歌まで、園生活でトーンの切替えにもぴったりな歌を楽しみましょう。
どんぐりころころ
こんなシーンで歌いたい!
秋の自然散策や公園でのどんぐり拾いのあとにぴったり。製作や絵本の読み聞かせの導入としてもおすすめです。子どもたちが大好きな「どんぐり」にいっそう親しめる一曲です。
歌の魅力・ポイント
どんぐりが池に落ちて、どじょうと出会うというユーモラスで想像力をくすぐる歌詞。メロディは明るく親しみやすく、子どもたちがイメージをふくらませながら歌える楽しい曲です。
どんな歌?
「どんぐりころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん」
おすすめYouTube:どんぐりころころ
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
「泣いちゃったどんぐりは、そのあとどうなったかな?」「もし自分がどじょうだったら、どうやってなぐさめる?」など、歌のその後のストーリーを考えてみましょう。絵に描いたり、劇に仕立ててみたり…。子どもたちの自由な発想がぐんぐん広がります。
やまのおんがくか
こんなシーンで歌いたい!
発表会やお楽しみ会などで「みんなで合奏しよう!」という気持ちを高めるときにもおすすめの曲です。ピアノやさまざまな楽器に触れるきっかけにもなります。
歌の魅力・ポイント
りす、うさぎ、小鳥、たぬき…山の仲間たちが音楽家になって楽器を奏でる、想像するだけで楽しい一曲です。リズミカルな「キュキュ キュッキュッキュ」「ポコ ポン ポン ポン」などの擬音語が子どもたちの耳に残りやすく、自然とリズム感や音の表現力を育てます。
どんな歌?
「わたしゃ おんがくか やまの こりす」
おすすめYouTube:やまのおんがくか
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞に出てくる楽器を弾く動作や音を、体の動きや声でまねてみましょう。「バイオリンはどうやって弾くのかな?」「たいこはどんな音?」と子どもたちに問いかけながら表現することで、音楽への親しみが広がります。身近な素材で手作り楽器を作って演奏したり、友達と合奏ごっこをしたりすることで、さらに音楽の楽しさを実感できます。
まつぼっくり
こんなシーンで歌いたい!
園庭や公園でまつぼっくりを見つけたあとや、まつぼっくりを使った製作活動の前に歌うのがぴったり。身近な自然との出会いを、歌と一緒に楽しめる一曲です。
歌の魅力・ポイント
小さな子もすぐ覚えやすいシンプルな歌詞で、親しみやすい歌です。「ころころ」という言葉やテンポの良いメロディが楽しく、子どもたちがすぐに口ずさめるのが魅力です。
どんな歌?
「まつぼっくりが あったとさ たかいおやまに あったとさ」
おすすめYouTube:まつぼっくり
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞に合わせた手遊びを楽しみましょう。「まつぼっくり」の歌詞で両手を丸く合わせ、「たかいおやま」で三角を作って手を頭の上にあげます。「ころころ」で腕を体の前でぐるぐると回し、最後の「食べたとさ」では思い思いにおさるになりきったポーズをとってみましょう。
やきいもグーチーパー
こんなシーンで歌いたい!
秋や冬のお楽しみ会や集まりの場に。手遊びで、イベントの前に子どもたちを集中させたいときや、集団あそびの導入にもぴったりです。体を動かすことで、気分転換にもなります。
歌の魅力・ポイント
「グー・チョキ・パー」のじゃんけんを取り入れた、リズミカルな手遊び歌です。体を動かしながら歌い、じゃんけんも行うことで、リズム感や集中力が育まれる楽しい一曲です。
どんな歌?
「やきいも やきいも おなかがグー」
おすすめYouTube:やきいもグーチーパー
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
歌詞に登場する「グー」「チー」「パー」に合わせて、大きく体を動かしながら歌うと、体が温まることが実感できます。「やきいもみたいにあったかくなったかな?」と子どもたちに問いかけてみましょう。最後の「じゃんけんぽん!」では、保育士と勝負を楽しんで盛り上がりましょう。
まっかな秋
こんなシーンで歌いたい!
色づいた葉っぱを探した活動の後や、少しずつ日が暮れていく夕方の時間などに歌いましょう。自然を観察してからこの曲を歌うことで、季節の移ろいの不思議さ、力強さをいっそう実感することができます。
歌の魅力・ポイント
秋の赤く染まった風景を美しく描いた歌詞と、穏やかなメロディが魅力の一曲。紅葉や夕陽の色をイメージしながら歌うことで、子どもたちの季節を味わう情緒を育みます。
どんな歌?
「まっかだな まっかだな つたのはっぱが まっかだな」
おすすめYouTube:まっかな秋
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
子どもたちにとってはあまりなじみのない「からすうり」「ひがんばな」など、「赤」が印象的なものがたくさん歌詞に登場します。図鑑などで確かめたり、絵に描いてみたりして、子どもたちの興味や関心を広げていきましょう。「ほかにはどんな赤いものがある?」「じゃあ黄色いものは?」など、色をテーマに会話を広げられます。
でぶいもちゃんちびいもちゃん
こんなシーンで歌いたい!
おいもほりの行事の前に、土の中の様子を思い描きながら。また、秋に旬を迎える食材の一つとして、さつまいものお話をした後に。
歌の魅力・ポイント
ゆかいな名前の「でぶいもちゃん」「ちびいもちゃん」たちが、もぐらやみみずと関わる想像力豊かなストーリーが魅力。「土の中でじっとしていると思っていたさつまいもが、実は土の中では…?」と、子どもたちのイメージが楽しく広がります。
どんな歌?
「でぶいもちゃん つちのなかでなにしてたの もぐらとおすもうなんか してたのかい」
おすすめYouTube:でぶいもちゃんちびいもちゃん
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
「なにしてたの」という歌詞が楽しいこの歌を使って、インタビューのように友だちや保育士と、問いかけたり答えたりするやりとりを楽しみましょう。子どもならではの自由な発想が生まれるかもしれません。「土の中」を「水の中」や「夢の中」などに言い換えても面白く、想像力や言葉のやりとりも豊かになります。
あきのこびとオータムタム
こんなシーンで歌いたい!
秋の空や風景を見ながら、季節の変化に気づいたときに。少しゆったりしたメロディーは、夕方に向かう比較的落ち着いた時間にもぴったりです。
歌の魅力・ポイント
秋の世界を「こびと」の視点で描いた、想像がふくらむファンタジックな一曲。リズミカルな「オータムタム」のくり返しが楽しく、歌詞のなかにユーモアとちょっぴり切なさが混ざっていて、子どもたちの感性にやさしく響きます。
どんな歌?
「あきのこびと オータムタム すすきのほうきで オータムタム」
おすすめYouTube:あきのこびとオータムタム
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
「秋のこびとになったら何をする?」と問いかけて、子どもたちが“オリジナルのこびと”を描く活動に発展させましょう。どんなところに住んでいるか、何をして暮らしているかなど、想像を広げることで、自由な発想と表現を楽しめます。想像の「こびとの家」を作ったり、みんなの「こびと」アイデアを集めて、「こびと図鑑」を作ったりするのもおすすめです。
いちょうのはっぱ
こんなシーンで歌いたい!
園庭やお散歩でいちょうの葉を見つけたときに。
落ち葉遊びや、季節のうつりかわりを感じる静かな時間にもぴったりです。
歌の魅力・ポイント
くるくる舞う葉っぱの様子を、やさしいリズムと詩的な表現で描いた曲。葉っぱが「ゆうびん」や「かなりや」として登場する歌詞は、子どもたちの想像をふくらませてくれます。ゆったりとしたテンポで、秋から冬への移ろいを感じられる歌です。
どんな歌?
「いちょうのはっぱが おちて くるくるくるくる」
おすすめYouTube:いちょうのはっぱ
保育のひと工夫:歌から広がる活動アイデア
いちょうの葉を実際に集めて、上からふわりと落としたり、息を吹きかけたりしながら、その舞う様子を観察しましょう。絵に描いたり、葉っぱを使ってスタンプ遊びや貼り絵を楽しんだりするのもおすすめです。歌詞の「ゆうびん」「かなりや」になぞらえて、葉っぱをお手紙に見立てて「秋のおたよりごっこ」をしても楽しいですよ。
保育のひきだし:おすすめリンク(毎月共通)
まとめ
ゆったりと落ち着いて過ごせる11月は、音やリズムにじっくりと向き合える季節。歌の時間を通して、子どもたちが音楽の楽しさにさまざまな角度から触れられるようにしていきたいですね。