保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

2026.06.25

保育者のやりがいはなんだろう?

前回、「働きやすく、働きがいがある」職場を目指すことについて書きましたが、保育者にとっての働きがい、やりがいとは何でしょうか?

以前だったら、「子どもたちのために!私たちは大変な仕事も乗り越える。それがやりがい!!」という感じだったでしょうか。
「子どもたちのために!」はもちろん大事なことですが、だからといって、保育者が犠牲になる必要はありません。

乗り越えられず、燃え尽きてしまうようであれば、回り回って子どものためにもなりませんから。

 

改めて、保育者の「やりがい」とは何でしょうか?それはたくさんあるはずなのです。
ぜひ、園や、同僚などと一緒に保育者のやりがい探しをしてみてください。

その中でたくさん見つかることが「働きやすく、働きがいがある」職場を目指すことにつながることでしょう。

 

そんな、やりがい探しのヒントになるような事例を一つ紹介します。

 

3歳児のあそびの事例です。
お寿司屋さんごっこをしていた子どもたちが他のクラスに出前をすることに。

そのために乗り物を作り、「行きたい!」というたくさんの子どもと一緒に行くことになりました。

 

でも、乗り物は壊れる。途中でけんかは起こる。

その結果、出前はできずに自分たちのクラスに戻ることになったのです。

 

この事例は、出前ができなかった失敗事例なのでしょうか。

 

そんなことありません。

このプロセスの中で子どもたちはいろんな事を感じ、考えていたことでしょう。

そして、それが大事と保育者自身が意識しているのです。

だから、保育者は最初から「いけるかなあ」と笑顔で子どもと関わり、壊れたら、一緒に直して、けんかが起こったら話を聞いて、そして、子どもと一緒に笑顔でちょっとずつ進み、そして、進んだことを喜んでいました。

この中にたくさんの学びがあったと思いませんか?

私はこのような学びに気がついたとき、保育者としてのやりがいが生まれてくるのだと思うのです。

 

さらに、この学びは子どもだけでなく、保育者にもあることがやりがいにつながるのです。
子どもの育ちを応援すること、子どもと一緒におもしろがること(第1回参照)、そして、保育者にも学びがあること、これらがみんな「やりがい」につながることでしょう。

 

やりがいとは「大変な仕事を乗り越える!」という悲壮感のあるものではなく、もっともっとポジティブなものなのです。
保育者のやりがいは他にももっとあるはずです。園の仲間と一緒に探してみてくださいね。


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