2026.06.18
保育士必見!パネルシアターの作り方とおすすめネタ3選
パネルシアターは、日本発祥の人形劇です。パネルに絵を貼ったり外したりしながら物語を展開する表現方法で、保育の現場でも長く活用されています。
内容によって歌やかけ声があり、子どもたちに大人気です。この記事では、パネルシアターを初めて作る保育士さんに向けて、必要な材料から作り方の手順・しかけの作り方まで詳しく解説します。保育の現場で人気のネタも3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ人気?パネルシアターの魅力やメリット

パネルシアターは1973年、仏教保育の実践家・古宇田亮順さんによって創案された児童文化財です。1975年にレクリエーション研修会で紹介されたのち、1980年代から幼児教育での活用が急速に広まりました。
現在では保育内容の教科書や教材整備指針にも掲載され、保育の現場に欠かせない表現方法として定着しています。長く愛され続けてきた理由として、次の3つが挙げられます。
1.歌やかけ声などで一体感を演出できる
多くのパネルシアターでは、歌やかけ声が取り入れられています。『おおきなかぶ』の「うんとこしょ、どっこいしょ」のように、子どもたちが声を出せるストーリーが特に人気です。
みんなで一緒に歌ったりかけ声をかけたりすることで、会場全体に一体感が生まれ、子どもが物語の世界に入り込みやすくなるでしょう。
2.子どもの想像力や集中力を育む
パネルシアターではパネルの上で物語が展開されます。背景の色彩やパネル人形の動き、しかけなどから、子どもの想像力が刺激されるでしょう。
パネル人形は表面と裏面の両方に絵が描いてあるため、方向転換や表情の切り替えも可能です。付け外しができるため「次は何が出てくるんだろう?」という期待感が生まれ、子どもの集中力につながります。
一度作れば長く使うことができる
Pペーパーは画用紙と比べて柔らかく切りやすいので、折れてもアイロンをかければすぐに修復することができます。丁寧に保管すれば、学生時代に作ったものを保育現場でも使うことができるでしょう。
また、余ったPペーパーで別の物語のパネル人形も作れるため、一度材料をそろえれば複数のネタを用意することができます。作った分だけ保育の引き出しが増えていくのも、パネルシアターの魅力の一つです。
参考:パネルシアターの歴史
保育現場で大活躍!パネルシアターのおすすめネタ3選
パネルシアターを制作するときは、最初にネタを決めておくのがポイントです。ネタによって必要なパネル人形の数やしかけの種類が変わるため、完成イメージを持ってから取りかかると制作がスムーズになるでしょう。
ここからは、保育現場で子どもたちに人気のあるパネルシアターのネタをご紹介します。
おむすびころりん

「おむすびころりん」は日本の昔話を題材にしたパネルシアターの定番ネタです。おじいさんのおむすびが穴に転がり落ちる場面では、「ころころころ〜」のかけ声をかけることで子どもたちが楽しく参加できるでしょう。
穴におむすびが落ちる場面では、パネル人形を勢いよく取り外すしかけが効果的です。繰り返しのあるストーリー展開で次の場面を予想できるため、2〜4歳児向けのネタとして特におすすめです。
三匹のこぶた

「三匹のこぶた」は、結末がわかっていても何度も楽しめるお話しです。わらの家・木の家・レンガの家が次々と登場し、おおかみが家を吹き飛ばす場面では、子どもたちの中でも息を吹く姿が見られるでしょう。
おおかみの「フーッ!」に合わせてパネルから家を取り外すと、吹き飛んだ場面を子どもたちに伝えやすくなります。また、こぶたの胴体と手足の境目を糸でつなげておくと、逃げる動きをパネル上で表現できます。場面の変化がはっきりしているため子どもが物語を追いやすく、3〜5歳向けに使いやすいネタです。
カレーライス

「カレーライス」は、歌に合わせて具材を一つずつパネルに貼っていくネタです。具材が登場するたびに子どもたちと一緒に歌うことができ、最後にカレーが完成する達成感も一緒に楽しむことができます。
具材のパネルをお鍋の「袋張り」のしかけで次々と入れていくと、視覚的にもわくわくする演出になります。給食の献立でカレーが出る時に活用すると食育の効果も期待でき、全年齢に対応できるでしょう。
パネルシアターを作るのに必要な材料

パネルシアターを作る前に、まずは材料を確認しましょう。必要な材料は大きく3つに分類されます。ここでは必要な材料と活用方法を確認していきましょう。
パネル人形
パネルシアターで登場キャラクターやアイテム、文字を書き写すパネル人形。絵や製作が得意な方はそのまま自分で描いてもよいですが、苦手な方はペープサートキットを購入すると付属の型紙が使えて便利です。
主な素材であるPペーパーは、通販や大型書店で入手できます。「並口」と「厚口」の2種類があり、厚口は重さでパネルからはがれやすいため、初めて作る方には並口がおすすめです。
パネル板
パネル人形を貼り付けるパネル板には、パネル布と土台が必要です。パネル布はPペーパーによく付着するパネルシアター専用の布で、色は白と黒があります。
土台には段ボールや発泡スチロール、プラスチック段ボールが使えます。パネル布は摩擦に弱く毛玉ができやすいため、購入する際はあらかじめ多めに買っておきましょう。
制作の時間が取れない場合は、既製品のパネル板を通販や保育系フリマアプリで購入する方法もあります。安いものなら3,000〜4,000円で入手が可能です。
そのほか必要な文房具
パネルシアターを作る上で必要な文房具は下記のアイテムです。
- はさみ
- 布テープ
- 絵の具
- 油性マジック
ほとんどが100円ショップで買い揃えることができるでしょう。
布テープはパネル板を固定する際に使い、絵具や油性マジックはパネル人形の色塗りに使います。絵の具は一度に広く塗れるため、面積の大きいパネル人形作りに便利です。
実践!パネルシアターの作り方と手順

材料がそろったら、製作に入りましょう。基本の作り方に加え、子どもたちの気分をさらに盛り上げる「しかけ」の作り方もあわせて紹介します。
パネル人形の簡単な作り方
まず型紙を拡大コピーして、はさみで切ります。雑誌や説明書に倍率の指定が書かれているため、指定通りの倍率でコピーしてください。
切り取った型紙の上にPペーパーを乗せると、型紙がうっすら透けて見えます。透けて見える型紙に沿ってチャコペンや細い油性ペンで縁を書いたら、絵具や油性マジックで色を塗りましょう。
色が完全に乾いたら、はさみで丁寧に切り取ります。表面と裏面の2枚を不織布用のりで貼り合わせれば、パネル人形の完成です。
動くしかけの作り方
パネルシアターでは袋張り・動きの表現・裏打ちなどのしかけを組み合わせると、動きに幅を出すことができ、より豊かな演出が可能です。製作を決めたネタの特性に合ったしかけを作ってみてくださいね。
下記ではしかけ別に作り方を紹介します。
- 袋張り…帽子や容器など、アイテムの一部が袋状に開くしかけです。口の部分だけ開いた状態にすることで、中にアイテムを出し入れできるようになります。
- 動きの表現…キャラクターの手足を動かしたい場合は、胴体と手足の境目を糸で固定しましょう。多方向に動くため、走る・踊るなどの動きを表現できます。
- 裏打ち…パネル人形を重ねたいときは、裏面にパネル布を貼ることで人形同士を重ねられます。キャラクターの頭に帽子を乗せたり、体にアイテムを付けたりする場面で活用できるでしょう。裏打ちした人形はパネル板に直接貼り付かなくなるため、重ねる側の人形のみに施すのがポイントです。
ネタに合わせてしかけを組み合わせてみてください。
パネル板の作り方
パネル布を題材や人数に合わせた大きさにカットします。少人数(5人程度)はB3サイズ1枚、1クラス分(15〜20人程度)はB3サイズ2枚分が目安です。
カットしたパネル布をアイロンでシワが出ないよう伸ばしたら、段ボールなどの土台の上に広げます。シワが寄らないようパネル布を引っ張りながら折り返し、テープと接着剤で固定すれば完成です。
パネルシアターで子どもたちの笑顔を引き出そう
パネルシアターは、ネタ選びから材料準備・制作まで順を追って進めることで、初めて作る方でも完成度の高いものを作ることができます。子どもたちはパネルシアターを楽しむ中で、物語の展開を予想したり、かけ声で参加したり、色や形に気づいたりと、さまざまな発見をすることができるでしょう。
パネルシアターの魅力は、参加しながら物語を楽しむ体験ができることです。ぜひ作り方を参考に、子どもたちの笑顔を引き出すパネルシアターに挑戦してみてくださいね。












