2026.08.21
【実習で使える手遊び15選】導入のコツと場面別の選び方を解説
保育士を目指す方であれば、誰もが経験する保育実習。中でも手遊びは、子どもたちの前に立って行う場面が必ずあります。
しかしその場になると、「緊張して何をすればいいかわからない」「子どもが楽しんでくれるか自信がない」と不安に感じる実習生の方は少なくありません。
この記事では、実習で使いやすい手遊びを15個、場面別にご紹介します。また、手遊びの導入を成功させるためのポイントや実習生がつまずきやすい点もあわせてお伝えしますので、実習前の参考にしてくださいね。
実習での手遊びはなぜ大切?

手遊びは、保育のさまざまな場面で、子どもたちと保育士をつなぐ役割を持っています。ここでは保育中の手遊びの大切さをお伝えします。
子どもの注目を集め、活動にスムーズに入れる
園では保育士が手遊びをすると、子どもが興味を持ちはじめます。手遊びは「これから何かが始まる」という合図になり、子どもたちの気持ちを目の前の活動へと向けてくれます。
待ち時間や場面の切り替えに役立つ
保育園での生活では、活動と活動の間や給食の配膳を待つ時間など、子どもを待たせてしまう場面があります。こうしたすき間の時間に手遊びを取り入れると、待つ時間が楽しい時間へと変わるでしょう。
子どもとの距離を縮めるきっかけになる
実習がはじまったばかりのころは、子どもとどう関わり方に戸惑う方も少なくありません。その際に一緒に手遊びを楽しむことで子どもと打ち解けるきっかけになります。
同じ動きをして笑い合ううちに、子どもとの距離が近づいたり言葉でのやりとりが難しい子どもとも心を通わせられたりと、コミュニケーションをとることができます。
手遊びの導入を成功させるために

いざ手遊びを始めようとすると、思うように子どもと楽しめないことがあります。ここでは、手遊びをするうえで意識しておきたいポイントをまとめました。
子どもたちの目を見て、ゆっくり大きく始める
手遊びを始めるときは、いきなり歌い出すのではなく、子どもたちの注目が集まるのを待つことが大切です。周りを見渡して目を合わせ、子どもの様子を確かめてから始めると、視線が集まりやすくなります。
また動きは、普段より大きく、ゆっくりを意識すると、子どもにしっかり伝わります。早口で進めてしまうと子どもが追いつけないため、最初はゆったりと始めることを意識しましょう。
うまくいかなくても焦らない
子どもの注目がすぐに集まらなくても心配はいりません。何度も繰り返すうちに、少しずつ子どもが興味を示します。うまくいかないときほど、笑顔で楽しそうに続けることが大切です。
実習生自身が楽しんでいる姿は子どもにも伝わるため、失敗を引きずらず、自分自身が手遊びを楽しむ気持ちで取り組んでみてください。
【場面別】保育実習に使える手遊び15選

ここからは、実習で使いやすい手遊びを場面別に15個ご紹介します。それぞれの遊び方とねらいをまとめましたので、実習先のクラスや場面に合わせて選んでみてくださいね。
活動の始まりに使える手遊び
朝の集まりや活動に入る前は、子どもがなかなか前を向いてくれないことがあります。その場合は、子どもの気持ちを活動へと向ける手遊びが役立ちます。
1.はじまるよ
【遊び方】 「はじまるよ はじまるよ はじまるよったら はじまるよ」と歌いながら、指を1本、2本と立てていきます。1の指、2の指と数を増やし、最後は両手をひざに置いて締めくくります。
【ねらい】
保育士の歌や動きに親しみ、まねをして手を動かす心地よさを味わう。みんなで同じ動きをする楽しさを感じる。
2.おべんとうばこのうた
【遊び方】 「これくらいの おべんとばこに」と歌いながら、おにぎりを握り、にんじん・しいたけ・ごぼうなどの具材を指の本数で表現していきます。歌詞に合わせて手を動かすのが楽しい手遊びです。
【ねらい】 身近なお弁当を題材に、手指を動かす楽しさを感じる。お弁当の具材に親しみ、表現する面白さを知る。
3.ぼうがいっぽん
【遊び方】
「ぼうがいっぽん ぼうがいっぽん ぼうがにほんで とんとんとん」と歌いながら、指を立てて動かします。「○○はどこだ? こっち〜」と、探す場所を示して楽しみます。
【ねらい】
「○○はどこだ?」というやりとりに興味を持ち、保育者に注目する。
最後を「お膝はどこだ? 」にして、気持ちを落ち着かせられるように促す。
次の活動までのつなぎに使える手遊び
一つの活動が終わって次の活動に移るまでに子どもを待たせてしまう時間も、手遊びを取り入れることで、次の活動へスムーズにつなげられます。
4.グーチョキパーでなにつくろう
【遊び方】 「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくろう」と歌い、両手をグー・チョキ・パーに変えながら、かたつむりやちょうちょなどを作って遊びます。
【ねらい】
グー・チョキ・パーの手の形を組み合わせて遊ぶことを楽しむ。何ができるかを考え、自分なりに表現しようとする。
5.いっぴきののねずみ
【遊び方】 「いっぴきの のねずみが あなぐらへ あつまって」と歌いながら指を立て、ねずみの数を1匹ずつ増やしていきます。数が増えるごとに盛り上がります。
【ねらい】
数が増えていくことを楽しむ。指を使って数を数えることに親しみ、指の感覚を養う。
6.おおきくなったらなんになる
【遊び方】
「おおきくなったら なんになろう」と歌い、ケーキ屋さんや床屋さんなど、なりたいものになりきった動きをします。
【ねらい】
歌に合わせて、いろいろな職業の動きをまねすることを楽しむ。自分の好きなものやなりたいものを、言葉や動きで伝えようとする。
読み聞かせやお話しの前におすすめの手遊び
絵本やお話を始める前は、子どもたちが落ち着いて話を聞ける雰囲気をつくりたい場面です。その場合には、最後に動きが落ち着いていく手遊びを選ぶと、子どもが気持ちを切り替えることができます。
7.とんとんとんとんひげじいさん
【遊び方】 「とんとんとんとん ひげじいさん」と握った両手を重ねていき、こぶじいさん・てんぐさん・めがねさんなどに変化させます。最後は「手はおひざ」で締めくくります。
【ねらい】 動きが変わる面白さを楽しむ。静かになっていく流れに合わせ、気持ちを落ち着けてお話を聞く準備をする。
8.キャベツのなかから
【遊び方】 「キャベツのなかから あおむしでたよ」と歌い、親指から順に指を立てて、あおむしが出てくる様子を表現します。最後はちょうちょになって飛んでいく手遊びです。
【ねらい】 あおむしがちょうへと変わっていく様子を楽しむ。身近な生き物に興味を持ち、まねして指を動かす。
9.いとまき
【遊び方】 「いとまきまき いとまきまき ひいてひいて トントントン」と、両手をぐるぐる回し、ぞうやリスの帽子を作っていきます。
【ねらい】 両手を回す動きを繰り返し楽しむ。大きさに合わせて動きを変えながら、想像をふくらませる。
昼食・おやつの前におすすめの手遊び
昼食やおやつを待つ時間は、子どもたちの気持ちが落ち着きにくい場面です。食べ物が登場する手遊びを取り入れると、楽しい気分で食事の時間へつなげることができます。
10.くいしんぼうのゴリラ
【遊び方】 「くいしんぼうの ゴリラが バナナをみつけた」と歌い、皮をむいて食べるしぐさをします。最後はゴリラになりきって胸をたたく動きで盛り上がります。
【ねらい】
ゴリラになりきって、食べるしぐさを楽しむ。食への興味を持ち、食事の時間を楽しみにする。
11.ミックスジュース
【遊び方】 「りんご りんご りんごのほっぺ」と果物を顔のパーツに見立て、「ぐるぐるまぜて ミックスジュース どうぞ!」とジュースを作って手渡す楽しい手遊びです。
最後の「どうぞ!」で子どもに手渡すしぐさをすると喜ばれるため、おやつの前の導入にぴったりです。
【ねらい】
顔の一部を果物に見立てる面白さを楽しむ。歌に合わせて手を動かしながら、できあがりへの期待を持つ。
12.ピクニック
【遊び方】 「1本と5本で たこ焼き食べて」「2本と5本で やきそば食べて」と、指の本数を変えながら好きな食べ物を作っていきます。最後は「おにぎり作って ピクニック」で締めくくります。
【ねらい】
指の本数を変えながら、食べ物を作る遊びを楽しむ。好きな食べ物を思いうかべて表現しようとする。
子どもたちが盛り上がる手遊び
13.かみなりどんがやってきた
【遊び方】 「かみなりどんが やってきた」と歌い、おへそやおしりなど、かみなりどんに取られないように体の部位を順番に隠していきます。隠す場所がどんどん増えていきます。
【ねらい】
体の部位を隠す動きを、ドキドキしながら楽しむ。、実習生の言葉を聞いて素早く動こうとする。
14.いわしのひらき
【遊び方】 「いわしのひらきが しおふいてパッ!」と歌い、「ずんずんちゃちゃ」のリズムで体を動かします。いわし・にしん・さんまなど、魚の種類を変えて繰り返します。
【ねらい】 リズムに合わせて、体を大きく動かすことを楽しむ。友だちや実習生と一緒に動く一体感を味わう。
15.バスごっこ
【遊び方】 「おおがたバスに のってます」と歌い、ハンドルを握る、切符を切るなどの動きをします。「おとなりへ」の部分では、隣の子と触れ合う場面もつくれます。
【ねらい】 バスに乗った気分になりきって遊ぶことを楽しむ。隣の友だちと触れ合いながら、一緒に遊ぶ心地よさを感じる。
実習生がつまずきやすいポイントと対処法

子どもの前で手遊びをすることに慣れないうちは、つまずいてしまうこともあります。ここでは、実習中によくある場面と、その対処法をお伝えします。
歌詞や動きを忘れてしまったとき
手遊びは、緊張すると歌詞や動きを忘れてしまうことがあるでしょう。しかし、あわてる必要はありません。
知っているところまで笑顔で続ければ、子どもは気にせず楽しんでくれます。不安な場合は、簡単で短い手遊びを2〜3曲、用意しておくと安心です。
得意な手遊びがあることで、心の余裕が生まれます。
子どもが集中してくれないとき
子どもが注目してくれないのは、実習中において珍しいことではありません。焦らずに繰り返したり、声の大きさや動きの大きさを変えたりすると良いでしょう。
それでも難しいときは、別の手遊びに切りかえるのも1つの方法です。うまくいかない自分を責めず、いろいろ試してみる気持ちで取り組んでみてくださいね。
年齢に合わない手遊びを選んでしまったとき
手遊びには、年齢ごとに向き不向きがあります。0〜2歳児には動きがシンプルで短いもの、3〜5歳児には数や言葉のやりとりがあるものが向いています。
実習先のクラスの年齢や興味のあることを事前に確認し、いくつか候補を用意しておくと、柔軟に対応できるでしょう。
手遊びの引き出しを増やして実習にのぞもう!
手遊びは子どもの注目を集めたり、子どもとの距離を縮めたりと、実習のさまざまな場面で活用できます。場面に合った手遊びをいくつか知っておくと、実習中の不安は少し軽くなるでしょう。
はじめから完璧にできる必要はありません。実習前に手遊びの引き出しを増やしておくことで、自信を持って実習に向かうことができます。
まずは気になった手遊びから、繰り返し練習してみてくださいね。












