2026.08.18
子どものやりたいを育てるには?主体性を伸ばす保育者の関わり方
保育において、子どものやりたいという気持ちはとても大切です。
「やってみたい」「挑戦してみたい」という思いは、主体性を育む第一歩になります。
そのため、保育者は日々の保育の中で、子どもの思いや意欲に寄り添いながら関わることが求められます。
そこで今回は、子どものやりたいを育むために保育者ができる関わり方や保育で取り入れやすい実践例をご紹介します。
子どものやりたいが主体性につながる理由

子どものやりたいという気持ちは、主体性や意欲を育むうえで欠かせません。子どもが自分でやりたいと思って行動すると、自分で考え、選択する機会が増えます。
その経験を積み重ねることで、指示を待つのではなく、自ら考えて行動する力が育っていくのです。
また、自分で決めて取り組んだことは意欲や達成感につながり、「次も挑戦してみよう」という気持ちも生まれます。
このように、自分で考え、選び、挑戦する経験を積み重ねることが、主体性を育む土台となります。そのため、子どものやりたいという気持ちを大切にすることが重要なのです。
子どものやりたいを育てる保育者の関わり方

子どものやりたいを育てる保育者の関わり方は次の3つです。
- 子どもの気持ちを受け止める
- 子どもが自分で選べる環境づくり
- 見守りながら挑戦を援助する
それぞれの関わり方について詳しく見ていきましょう。
子どもの気持ちを受け止める
保育者の関わり方によって、子どもが安心して「やってみたい」と思えるかどうかは大きく変わります。
まずは、子どもの「やってみたい」という気持ちを受け止め、認めることから始めましょう。
やりたいという気持ちに共感してもらえることで、子どもは安心して自分の思いを表現できるようになります。
子どもの考えや気持ちを否定せず、一人ひとりの思いに寄り添うことが大切です。自分の気持ちを安心して伝えられる経験を重ねることで、「やってみたい」という思いを素直に表現し、さまざまなことへ挑戦しようとする意欲につながるでしょう。
子どもが自分で選べる環境づくり
「やってみたい」という気持ちを引き出すには、子どもたちの好きなことや夢中になっていることを理解し、保育に取り入れることが大切です。
保育者は子どもたちの間で興味や関心が高まっているものを日頃から観察し、遊びや活動に取り入れることを意識しましょう。
子どもが「やってみたい」と思える環境を整えることが、自分で考え行動するきっかけになります。
また、複数の選択肢を用意すれば、自分で考え選ぶ経験も自然と増えていくでしょう。 こうした日々の小さな選択の積み重ねが、主体性を育むことにつながるのです。
見守りながら挑戦を援助する
子どもがやりたいことに挑戦している時は、まず見守ることを心がけましょう。自分で考え、試行錯誤する時間は成長につながる貴重な経験です。
困っていたり助けを求めていたりする時には必要な援助を行い、自分でやろうとする気持ちを尊重します。
また、結果だけで判断するのではなく、挑戦した過程もしっかり認めることが大切です。成功も失敗も次への自信や意欲につながる経験になります。
やりたいを妨げてしまう関わり方

子どものやりたいという気持ちが大切だと分かっていても、忙しい日々の中では無意識のうちに主体性を妨げてしまうことがあります。
例えば、先回りして答えを教えたり、保育者の考える正解へ導いたりしてしまうことはないでしょうか。子どものためを思っての関わりでも、自分で考え挑戦する機会を奪ってしまうことがあります。
また、やらされていると感じることで、意欲が低下することもあるでしょう。
このような関わりを続けていると、子どもが自分で考え行動する機会を失ってしまいます。子どもの気持ちを尊重し、一人ひとりの主体性を大切にした関わりを心がけましょう。
子どものやりたいを育む実践例

子どものやりたいという気持ちを育むためには、日々の保育の中で関わり方や環境を工夫することが大切です。
ここでは、生活・活動や遊び・製作活動で取り入れやすい実践例を紹介します。
生活
身の回りのことや片付けは、時間がかかってもできるだけ子ども自身で取り組めるようにしましょう。焦らず見守り、一人ひとりのペースを大切にできる雰囲気をつくりましょう。
自分の力でできたという達成感を味わうことで、「次もやってみたい」という意欲や自信につながります。
また、「やってみたい」という気持ちが高まっている時には、お当番を取り入れるのもおすすめです。役割を任されることで、自信や意欲をもって取り組めるようになるだけでなく、責任感も育まれます。
その経験の積み重ねが、自分のことを積極的に行おうとする姿につながるでしょう。
活動・遊び
活動や遊びを決める際は、子どもたちの意見を取り入れる機会をつくりましょう。
例えば、月に数回は「子どもたちと決める日」を設けるのもおすすめです。
保育者が決めるだけではなく、子ども自身が考え、選ぶ経験を積み重ねることで主体性が育まれます。
また、年齢に応じて話し合う時間を設けることで、自分の気持ちを伝えたり、友達の意見を受け入れたりする力も身につくでしょう。自分たちで決めた遊びは意欲的に取り組みやすく、夢中になって楽しめるようになります。
製作
製作では見本通りに作ることを目的にせず、自由に表現できる環境を整えましょう。
画用紙や材料を複数用意したり、作りたいものを選べるようにしたりすることで、自分で考え選ぶ経験につながります。自分で決めた製作には意欲的に取り組みやすくなり、その過程でハサミやのりなどの道具の使い方も少しずつ身についていくでしょう。
製作は一人ひとりの個性が表れる活動です。完成した作品だけでなく、考えながら作る過程も認め、子どもが自分らしく表現できる環境づくりを心がけましょう。
まとめ

子どものやりたいという気持ちは、主体性を育む大切な原動力です。
保育者が子どもの思いに寄り添い、自分で考え選べる機会や安心して挑戦できる環境を整えることで、主体性は少しずつ育まれていきます。
ぜひ今回紹介した関わり方や実践例を参考に、子どもたち一人ひとりのやりたいという気持ちを大切にしながら、日々の保育に取り入れてみてください。












