2026.05.01
保育園の【6月製作】対象年齢の目安つきアイデア
雨の日が増え、自然の変化を感じやすくなる6月。子どもたちは、通園中に見つけたカエルや、園庭に咲いたあじさい、雨上がりの空に架かる虹など、雨の季節を彩る楽しみに触れることでしょう。
製作活動では、色や形、素材の感触やさまざまな表現方法にじっくり取り組みながら、子どもたちの発見や気づきを引き出していきたい時期です。遊びにつながる作品や、季節のモチーフを取り入れて、雨の日もわくわくするような製作の時間を楽しみましょう。
6月の製作アイデア
6月の製作には、梅雨の時期ならではの自然や生きものをテーマにした作品がおすすめです。ぴょんと軽やかに跳ねるカエルのおもちゃや、色鮮やかな傘など、この季節ならではのモチーフが子どもたちの興味を引き出します。絵の具の広がりや紙粘土の感触、立体に広がる形の変化など、さまざまな素材や技法を取り入れることで、作る楽しさや発見が広がります。 年齢や発達に合わせた関わり方を工夫しながら、子どもたちの「作ってみたい」という気持ちを大切にした製作を楽しみましょう。
子どもと作る製作アイデア[ジャンピングケロちゃん]

輪ゴムの力でぴょんと跳ねる「ジャンピングケロちゃん」です。紙コップに切り込みを入れて輪ゴムをかけ、重ねた紙コップを引っ張って手を離すとジャンプする仕組みになっています。耳や顔を自分で作って貼り付けることで愛着がわき、「どこまで跳ぶかな?」「もっと高く跳ばしてみたい!」と遊びへの意欲も広がります。跳ね方の違いや力加減を試しながら、自然と仕組みへの興味が深まる製作です。カエルの色を変えたり、ほかの動物モチーフにアレンジしたりすることもでき、遊んで楽しい、飾ってかわいい作品です。
対象年齢
3~5歳
用意するもの
紙コップ(2個)、輪ゴム(2本)、色画用紙(緑)、ペン、のり、はさみ、カッター、セロハンテープ
作り方
1. 片方の紙コップの底を、カッターで切り抜く。

2. 両方の紙コップの側面にのりを塗り、色画用紙を貼り付け、余分な部分ははさみで切る。
3. 底を抜いた方の紙コップの飲み口側に、1センチの切り込みを入れる。(90度ごとに4か所)

4. 片方の輪ゴムの中に、もう片方の輪ゴムを通してしっかりと結ぶ。

5. 紙コップに入れた切り込みに、結び目が中央にくるように輪ゴムを引っかける。

6. 色画用紙を切って、カエルの目や手のパーツを作り、もう一つの紙コップにセロハンテープで貼り付ける。目玉や口、ほっぺたなどをペンで自由に描いてできあがり。紙コップを重ねて、カエルの紙コップを下に押し込み、手を離すとジャンプする。

年齢ごとの関わり方・配慮
- カッターで紙コップの底を切り抜く工程は保育士が事前に行いましょう。
- 紙コップの側面に色画用紙を貼る工程は、ちぎった折り紙を貼り付けたり、クレヨンや絵の具で色を塗ったりする手順にアレンジしても楽しめます。
- 低年齢児には、あらかじめカラー紙コップを用意しても良いでしょう。カエルの顔や目を描いたり、パーツを貼ったりする工程を中心に楽しみます。切り込みを入れる・輪ゴムを結ぶという工程は、必要に応じてサポートしましょう。
- カエルの色や表情を変えたり、うさぎやねこなど別の動物モチーフにアレンジしたりすることで、子どもたちの発想を広げることができます。耳やしっぽなどのパーツを追加してオリジナルのジャンプおもちゃに発展させても楽しめます。
- 4~5歳児は、輪ゴムの仕組みや押し込む力加減によって跳ね方が変わることに気づけるよう、「ちょっとだけ押すとどうなる?」「今度は強く押してみようか」などの声かけを行い、試行錯誤する体験につなげます。
- 完成後は「ジャンプ大会」などの遊びに発展させても楽しめます。
子どもと作る製作アイデア[感触にハマる!あじさい作り]

紙粘土とお花紙を使って、梅雨の季節にぴったりの「あじさい」を表現する製作です。土台にした紙粘土に、割りばしでお花紙を押し込んでいくことで、花が集まって咲いているような立体感のある仕上がりになります。お花紙のやわらかさと、ふんわり広がる形が合わさり、本物のあじさいのような雰囲気を楽しめるのが魅力です。 指で紙粘土を丸めたり、割りばしを使ってお花紙を埋め込んだりと、指先をたっぷり使う工程が多く、低年齢児にも集中して取り組める製作でもあります。「どのくらい力を入れたらいいかな」「どこに埋めようかな」と考えながら進めることで、自然と観察力や表現力も育まれます。
対象年齢
2~5歳
用意するもの
お花紙(ピンクや青、紫など)、色画用紙(土台用・好きな色)、色画用紙(葉っぱ用・緑)、紙粘土、割りばし、はさみ、のり
作り方
-
- 土台となる色画用紙の上に、葉っぱの形に切った色画用紙をのりで貼る。
- 紙粘土を丸めてから、色画用紙の上で平らにする。

- 小さくちぎったお花紙を割りばしで紙粘土の中に埋め込んでいく。

- 紙粘土いっぱいにお花紙を埋め込んだらできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作の前に、あじさいの写真や絵本を見たり、園庭や散歩で実物を観察したりして、花の形や色合いを子どもたちと一緒に確認しておきましょう。「どんな色があるかな?」「葉っぱやお花はどんな形かな?」と問いかけることで、製作へのイメージがふくらみます。
- 紙粘土にお花紙を埋め込む前に、紙粘土を手で丸めたりつぶしたりして、素材の感触を楽しむ時間を作りましょう。粘土の感触が苦手な子どもには無理に触らせず、少しずつ慣れていけるよう配慮します。
- 2~3歳児も、お花紙をちぎる感触を楽しみながら取り組めます。お花紙を紙粘土に埋め込む工程では、「ここに埋めてみようか」「お花が大きくなってきたね」などと声をかけながら進めると、活動への意欲が高まります。
- 4~5歳児は、複数のお花紙の色の組み合わせや配置を自分で考えながら取り組めるようにします。作り始める前にデザインを決める、作りながら決めていくなど、個性を活かした表現が楽しめます。
- 割りばしでお花紙を埋め込む際は、しっかり埋めながらも力を入れすぎないように、「やさしく押してみよう」「どのぐらい押すとちょうどいいかな?」など、子どもたちが力加減を考えながら進められるよう見守ります。また、紙粘土が乾いて固くなる前に埋め込む作業を終えられるよう、声かけを行いましょう。
- 完成後は、作品を並べて「みんなのあじさい園」を作ったり、壁面装飾として飾ったりすると、梅雨の季節の雰囲気を楽しめます。紙粘土を色画用紙にしっかり貼り付けたい場合は、紙粘土が乾いてから木工用接着剤などで貼り付けましょう。
子どもと作る製作アイデア[スワイプアートで虹を作ろう]

絵の具を並べて、牛乳パックの切れ端でスーッと伸ばす「スワイプアート」で虹を表現する製作です。手元で絵の具が広がり、虹を形作っていく様子は、子どもたちにとって不思議でおもしろく、慎重かつ大胆に取り組むことに挑戦できます。白いクレヨンで描いたうずまきの上から絵の具を重ねる“はじき絵”で、カタツムリの殻を作ります。絵の具をはじいて模様が浮かび上がる瞬間も、発見や驚きにつながるポイントです。
対象年齢
4~5歳
用意するもの
画用紙(水色、白、クリーム色)、牛乳パック(底の部分)、絵の具(好きな色)、クレヨン(白)、のり、はさみ
作り方
1. [虹を作る]画用紙に、絵の具をのせる。

2. 牛乳パックの底をスライドさせて、絵の具を広げ、虹を描く。
3. [カタツムリを作る]白の画用紙をはさみで丸く切る。白のクレヨンでうずまきを描き、上から絵の具を塗る。

4. クリーム色の画用紙を切り抜いてカタツムリの体を作り、顔を描く。3の殻をのりで貼り付ける。
5. 2の虹の上にカタツムリをのりで貼り付け、ツノを描いてできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作の前に、雨上がりの空に出る虹の写真や絵本を見て、「虹はどんな色かな?」「どんな形をしているかな?」と話してみましょう。虹の色の並びや、空にかかる様子をイメージしてから取り組むことで、製作への興味が高まります。
- スワイプアートは、一定の力加減やスピードでひと息にひくと、きれいな虹に仕上がります。保育士が最初にやり方を見せ、スワイプの動きを試してみる時間を設けましょう。「どうしたらきれいな虹になるかな?」と考えながら試す体験につなげます。
- 牛乳パックの持ち方や動かし方が難しい場合は、保育士が手を添えて一緒に動かしながら確認しても良いでしょう。
- 虹の配色は、写真や絵本を参考にしつつ、自由に考えて取り組めるようにします。「どんな順番にする?」「いくつ色を使おうか?」などと問いかけ、観察したことや自分なりの表現につなげられるようにしましょう。
- 虹を描くだけでなく、「速さを変えるとどうなるかな?」「少しジグザグに動かしてみよう」などと声をかけ、絵の具の広がり方の違いを観察する体験にもつなげられます。
- カタツムリの殻作りでは、白いクレヨンで描いた線が絵の具をはじく様子を一緒に確認し、「さっき描いた線が出てきたね」と変化を楽しみながら進めます。描く線の太さや形によって模様が変わることにも気づけるよう声をかけましょう。
子どもと作る製作アイデア[カラフルくるくる傘]

色画用紙を重ねて作る、立体感が楽しい製作です。円形に切った画用紙を折りたたんで貼り合わせ、そっと開くと、ふんわり広がる傘の形が現れます。色の組み合わせによって印象が大きく変わり、明るく華やかな作品に仕上がるのが魅力です。 型取りや折りたたみ、貼り合わせといった工程を通して、形の変化を楽しみながら製作を進めることができます。「閉じているときと開いたときでどう変わるかな?」と声をかけることで、立体への気づきや構造への興味も自然と育まれます。
対象年齢
4~5歳
用意するもの
段ボール、色画用紙(好きな色)、鉛筆、両面テープ、折り紙(好きな色)、はさみ、のり、木工用接着剤、大きめのビーズ
作り方
1. 段ボールで円形の型を作る。色画用紙に置いて鉛筆で縁をなぞる。
2. 線に沿ってはさみで切り抜き、さまざまな色で10枚作る


3. 色画用紙を半分に折り、さらにもう半分に折る。10枚とも同じように折る。

4. 3の色画用紙を開き、半円の左側に、斜め(やや上向き)に両面テープを貼る。

5. 4を貼り合わせ、両面テープを斜め(やや上向き)に貼る。10枚とも同じように作る。
6. 5の色画用紙のパーツを、ずれないように重ねて貼り合わせていく。
7. [傘の柄を作る]折り紙を端からくるくると巻き、のりを塗って留める。

8. 7の片方の端を折り曲げる。

9. 6の重なった面に木工用接着剤を塗り、傘の柄を貼り付ける。柄の上にも接着剤を塗る。

10. 傘を広げて端を貼り合わせ、形を整えて、できあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮
- 製作を始める前に実際の傘を見せて、「開くとどんな形になるかな?」「持つところはどんな形?」と子どもたちと話してみましょう。身近なものの形をあらためて認識することで、製作するイメージが持ちやすくなります。
- たくさんの同じパーツを切ったり貼ったりする工程を繰り返すので、最初は保育士が見本を見せ、「ゆっくり貼ろうね」など声をかけ、丁寧に作業する経験につなげます。 ・両面テープを貼る位置には、最初に印を付けてあげても良いでしょう。貼り合わせる工程では、パーツがずれないように重ねることがポイントになります。
- 色の組み合わせを自分で考えながら進めることで、完成したときの見た目を想像したり、自分の好きな配色を工夫して表現したりする力を育てることができます。
- 傘をくるりと広げる瞬間は、立体の変化を実感できる楽しい場面です。子どもたちと喜びを共有しながら、形の変化を観察する時間も大切にしましょう。
- 完成後は、カエルやあじさいなどをモチーフにした折り紙をまわりに加えて、季節の装飾作りに発展させることもできます。
子どもと作る製作アイデア[くるくるカタツムリ]

細長く切った紙をくるくる丸めて、簡単に作れるカタツムリの製作です。大小さまざまな紙で作れば、カタツムリの家族ができますよ。
対象年齢
0歳~5歳
用意するもの
色紙または色画用紙
作り方はこちら(No.541 くるくるカタツムリ)
まとめ
6月の製作活動は、梅雨の季節ならではの自然や天気をテーマに、子どもたちの興味や発見を広げる良い機会になります。素材の感触を楽しんだり、動く仕組みに触れたり、色の変化を観察したりする中で、子どもたちは自分なりの表現を見つけていくことでしょう。 完成した作品を遊びに取り入れたり、保育室に飾ったりすることで、製作の楽しさや達成感もより深まります。子どもたち一人ひとりの発想や工夫を大切にしながら、季節を感じられる製作の時間を楽しみましょう。












