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2026.04.22

【保育園の6月遊び】ねらいが立てやすい!季節を楽しむ活動アイデア集

雨の日が増え、外遊びが難しい日も多くなる6月。そんな時期でも、子どもたちはちょっとした工夫で、季節ならではの遊びを存分に楽しむことができます。雨上がりの空気や土の感触を楽しむ遊び、室内で体を動かす活動などをバランスよく取り入れ、子どもたちの興味や意欲を引き出しましょう。この記事では、6月らしい遊びのアイデアとともに、活動の“ねらい”を考えるヒントをご紹介します。

6月遊び「ねらい」の立て方のヒント

梅雨に入る6月は天気が変化しやすく、室内外の活動を柔軟に組み合わせて過ごす時期です。どろんこや水、風など、この時期ならではの自然に触れる経験を取り入れることで、子どもたちの興味や発見が広がります。 乳児(0~2歳児)には、安心できる環境の中で、感触遊びや簡単な運動遊びを通して「触ってみたい」「体を動かしたい」という気持ちを引き出すことが大切です。 幼児(3~5歳児)には、天候に応じて遊びの場が変わりやすいこの時期だからこそ、屋内外で工夫次第で遊びが広げられることへの気づきを促します。状況に合わせて遊びを楽しむ柔軟さを育んでいきましょう。

6月のおすすめ遊びアイデア

6月におすすめの遊びを、対象年齢の目安や成長に沿った遊び方、「遊びのねらい」などとともにご紹介します。

どろんこ宝探し

雨上がりの園庭などで、水を含んだやわらかい土の中に隠された「宝物」を探す、ダイナミックなどろんこ遊びです。保育士があらかじめ土の中に宝物を隠しておき、子どもたちは手やスコップを使って土を掘りながら探します。 乾いた土や砂とは異なる「どろんこ」ならではの感触を楽しみながら、「どこにあるかな?」と考えて見つけ出す体験が魅力の活動です。汚れることを気にせず思いきり遊べることで、開放感も味わえます。

対象年齢

3~5歳児

基本のルール

  • 雨上がりの園庭の砂場など、水を含んだやわらかい土のエリアを使用し、「掘って良い場所」をあらかじめ決めておく
  • 保育士があらかじめ、宝物(スーパーボールやプラスチック製のおもちゃなど)を土の中に隠しておく
  • 子どもたちは手やスコップを使って土を掘り、宝物を探す ・見つけた宝物は、決められた場所に集める
  • 制限時間を設けて、時間内にどれだけ見つけられるかを楽しむ

※土の中に危険がないか(硬いもの・とがったものなど)を事前に確認し、取り除いておく

※口や目に泥が入らないよう、「スコップを振り回さない」「掘った土が友達にかからないようにする」など、遊ぶ前に掘り方の注意点を伝える

※どろんこ遊びに抵抗がある子には無理に参加を促さず、様子を見ながら声をかけて見守る

遊び方のバリエーション

1.チーム対抗どろんこ宝探し(4~5歳児向け)

子どもたちをチームに分け、「隠す側」と「探す側」を交代で行う遊び方です。隠す側は決められた範囲の中で、制限時間内に宝物を土の中へ隠します。探す側は同じく制限時間内に、できるだけ多くの宝物を見つけ出します。 どこに隠すかを考えたり、見つけやすい場所・見つけにくい場所を工夫したりすることで、遊びに駆け引きの要素が加わります。チームで声をかけ合いながら取り組むことで、協力する楽しさや役割分担の意識も育まれます。

2.ひみつの大当たり!どろんこ宝探し(4~5歳児向け)

あらかじめいくつか種類の異なる宝物(プリンカップ、スーパーボールなど)を隠しておき、遊びの前に保育士が「大当たりの宝」をカードで1つ決めておきます(子どもたちには秘密にします)。子どもたちは制限時間内に宝探しを行い、終了後に大当たりの宝が発表されます。 見つけた数だけでなく、「どの宝が当たりなのか」というワクワク感が加わり、最後まで楽しみが続きます。同じ数を見つけていても結果が変わるおもしろさがあり、期待感をもって取り組める遊びです。

この遊びのねらい

手や指を使って土を掘る経験を通して、手先の使い方や力加減を育てる遊びです。また、宝物のありそうな場所を考えながら探すことで、見通しをもって行動する力や試行錯誤する力も育まれます。 さらに、見つけた喜びを友達と共有したり、同じ場所を一緒に探したりする中で、関わりの楽しさや達成感も味わうことができます。

新聞紙かけっこ

新聞紙を体にあてたまま走る、風の力を感じながら楽しめる外遊びです。子どもたちは新聞紙を胸からお腹にかけてあて、「よーい、どん!」の合図で手を放して走り出します。走ることで起こる風によって新聞紙が体に貼り付き、そのまま落とさずにゴールまで走り切ることを目指します。 スピードや姿勢によって新聞紙の動きが変わるため、「どうしたら落ちないかな?」と自然に工夫する姿が見られる、シンプルながら奥深い遊びです。

対象年齢

3~5歳児

基本のルール

  • 新聞紙を1枚用意し、胸からお腹にかけてあてる
  • スタートの合図で手を放し、そのまま走り出す
  • 新聞紙を落とさないようにしながらゴールを目指す
  • 途中で落ちた場合は、その場で拾ってもう一度体にあてて走り直す ・無事にゴールまで走り切れたら成功

遊び方のバリエーション

1.レベルアップ!たたんで新聞紙かけっこ(3~5歳児向け)

新聞紙の大きさを変えて難易度を上げていく遊び方です。最初は1枚そのままで挑戦し、成功したら半分、さらに成功したらもう一度半分にたたんで挑戦します。新聞紙が小さくなるほど風を受けにくくなり、体に貼り付けたまま走る難しさが増していきます。 「どう走ると落ちにくいかな?」と考えながら姿勢やスピードを工夫することで、遊びながら体の使い方への気づきが深まります。

2.落とさず曲がろう!新聞紙リレー(4~5歳児向け)

チームに分かれて行うリレー形式の遊びです。スタートの合図で走り出し、園庭の反対側に置いたコーンを回って戻ってきたら、新聞紙を“たすき”のように次の子へ手渡します。 直線だけでなくカーブを走ることでスピードの調整が必要になり、新聞紙を落とさないようにする難易度が上がります。チームで応援し合いながら取り組むことで、楽しさや一体感もより高まります。

この遊びのねらい

走るスピードや姿勢を自分で調整しながら体を動かすことで、バランス感覚や身体のコントロール力を育てる遊びです。新聞紙を落とさないように意識することで、自然と動きを工夫する力や集中力も養われます。また、繰り返し挑戦する中で「できた」という達成感を味わったり、友達の姿を見て意欲を高めたりするなど、遊びを通した前向きな気持ちの育ちにもつながります。

ボール運び

ボールを後ろへ順番に送っていく、シンプルで盛り上がる集団遊びです。子どもたちは一列に並び、先頭の子が後ろ向きのまま頭の上からボールを渡し、次々と後ろの子へつないでいきます。最後の子までボールが届けば成功です。 渡し方を変えたり、声をかけ合ったりしながら取り組むことで、自然とチームで協力する楽しさが味わえます。

対象年齢

4~5歳児

基本のルール

  • 子どもたちは一定の間隔をあけて一列に並ぶ
  • 先頭の子は後ろ向きになり、ボールを頭の上から後ろの子へ渡す
  • 後ろの子も同様に、順番にボールを後ろへ送っていく
  • 最後の子までボールが届いたら成功
  • 「上!」「横!」「股の下!」などの掛け声で渡し方を変えて楽しむ

遊び方のバリエーション

1.ペアでボール運びジャンプ(3~5歳児向け)

2人1組になり、体ではさんでボールを運ぶ遊び方です。背中合わせでボールをはさんだり、お腹同士ではさんだりして、落とさないようにゴールまで進みます。リレー形式にすると、次のペアへバトンのようにつないでいく楽しさも加わります。 ボールの大きさを変えたり、使うボールをくじ引きで決めたりすることで、難易度やワクワク感もアップします。2人で息を合わせることがポイントになる遊びです。

2.新聞紙でボール運び(4~5歳児向け)

2人1組で新聞紙(または大きめの布)の上にボールを乗せ、落とさないように運ぶ遊びです。新聞紙をピンと張る、動きをゆっくり合わせるなど、2人で工夫しながら進みます。ゴールしたら新聞紙ごと次のペアへ渡し、リレー形式で最後までつなぎます。 ボールが転がりやすいため、スピードや動きの調整が必要になり、よりゲーム性のある遊びになります。

この遊びのねらい

相手の動きに合わせてタイミングよく受け渡しを行う中で、体の動きの調整や距離感をつかむ力を育てる遊びです。また、「次に渡す」「受け取る」といったやりとりを通して、友達との関わりや協力する意識も自然と育まれます。バリエーションを取り入れることで、体の使い方を工夫する力や、仲間と声をかけ合って取り組む力も伸びていきます。繰り返し遊ぶ中で、集団で活動する楽しさや達成感を味わえる遊びです。

おしり歩き

座ったまま前に進む、シンプルで楽しい室内運動遊びです。子どもたちは床に座り、おしりを使って前へ進みながらゴールを目指します。足を浮かせてバランスを取りつつ、腕を振って進むことで、普段とは違う体の使い方を楽しめます。 競争形式にすると盛り上がりやすく、友達と一緒に取り組む中で自然と意欲も高まります。

対象年齢

3~5歳児

基本のルール

  • スタートラインに横一列に並ぶ
  • 床に座り、おしりをつけたまま足を浮かせる
  • 「よーい、どん!」の合図で腕を振りながら前に進む
  • 立ち上がらず、おしりだけでゴールを目指す
  • 先にゴールした子の勝ち、または全員ゴールできたら終了

遊び方のバリエーション

1.山を越えよう!おしり歩き(3~5歳児向け)

マットやクッションを使って、ゆるやかな坂やでこぼこしたコースを作ります。子どもたちはおしり歩きで進みながら、坂を上ったり下りたりしてゴールを目指します。 平らな床とは違い、体を支える力やバランスの取り方が必要になるため、よりダイナミックな動きが楽しめます。コースに変化をつけることで、繰り返し挑戦したくなる遊びです。

2.ミッションおしり歩きに挑戦!(4~5歳児向け)

コースをいくつかの区間に分け、それぞれに動きのミッションを設定する遊び方です。「ここからは後ろ向きで進もう」「次は片手だけ振って進もう」「ゴールまでは両手を上げて進もう」など、保育士の声かけに合わせて動きを変えながら進みます。 区間ごとにルールが変わることで、遊びに変化が生まれ、集中して取り組む姿が見られます。子どもたち自身にミッションを考えてもらっても楽しめます。

この遊びのねらい

体を支えながら前に進む動きを通して、バランス感覚や体幹の力を育てる遊びです。腕の振り方や体の傾け方を工夫することで、全身の動きをコントロールする力も養われます。 また、友達と競い合ったり応援し合ったりする中で、遊びに向かう意欲や達成感も高まります。繰り返し挑戦することで、自分なりの進み方を見つける楽しさも味わえる活動です。

6月の遊びを充実させるヒント

6月の遊びを充実させ、子どもたちの満足感や成長を促す工夫をご紹介します。

天候の変化に柔軟に対応できる準備を

6月は、晴れ間を見つけて外遊びを行ったり、急な雨には室内遊びに切り替えたりするなど、状況に合わせた工夫が必要です。さまざまな活動が臨機応変にできるよう、準備をしておくことが大切です。 また、湿度や気温が急に高くなることがあるため、こまめな水分補給や着替えのタイミングにも気を配りましょう。特にどろんこ遊びの後は、体を清潔に保ち、快適に過ごせるような流れを整えることが大切です。 遊びの中では、「どうやったらうまくできるかな?」と子どもたち自身が考える時間を大切にすることで、主体的な関わりが生まれます。保育士は結果だけでなく、その過程や工夫に目を向けて声をかけていきましょう。

6月の遊びをより豊かにする+αのアイデア

ひと工夫することで、子どもの「楽しかった!」や「またやりたい!」を引き出しましょう。

  • 前日に行った外遊びを室内でアレンジしてみるなど、「場所を変えるとどうなるか」を体験できる機会を作り、遊びの広がりを感じられるようにする。
  • チーム戦の遊びでは、勝敗だけでなく「どうやって協力したか」「どんな声かけをしたか」を振り返り、友達との関わり方に目を向けられるよう促す。
  • 新聞紙かけっこやおしり歩きなど、繰り返し挑戦することで上達していく遊びでは、「落ちなくなったね」「進むのが早くなったよ」など、変化や成長に気づける声かけを大切にし、意欲や自信につなげていく。

まとめ

天候に左右されやすい6月は、環境や状況に応じて遊び方を工夫することが大切な時期です。外で思いきり遊べる日も、室内でじっくり過ごす日も、それぞれの良さを活かしながら活動を組み立てていきましょう。 子どもたちが「やってみたい」と感じたことにじっくり向き合い、友達と関わりながら遊びを広げていく経験は、この時期ならではの大きな育ちにつながります。日々の遊びの中で生まれる気づきや工夫を大切にしながら、季節を感じる豊かな時間を積み重ねていきたいですね。


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