2025.06.30
動きやすさ×好印象!保育実習の服装これでOK
動きやすくて清潔感があり、子どもたちとの関わりやすさを考えた服装選びは、保育実習をスムーズに進めるカギとなります。また、子どもたちだけでなく、保護者や実習先の保育士に与える印象を左右することも。保育現場で求められる服装の基本やNG例、季節ごとの選び方などをまとめました。
保育実習で求められる服装のポイントとアイテムの選び方
実習先の園から指定がある場合は、そのルールに沿ったものを選び、疑問点があれば事前に確認しておくことが第一です。特に指定がない場合、実習の服装は以下の3つのポイントを意識して選ぶようにしましょう。
- 清潔感
- 動きやすさ
- 安全性
保育実習に適した服装アイテムを、アイテムごとに具体的に紹介します。
トップスの選び方
無地または小さめの柄で、動きやすく、清潔感のあるトップスを選びましょう。ポロシャツやTシャツ、トレーナーなどがおすすめです。襟元が開きすぎず、しゃがんだときに腰が見えない丈のものを選ぶようにしましょう。白や淡い色のトップスを選ぶ際は、インナーが透けないよう注意が必要です。
おんぶや抱っこをしたときなどに、子どもを傷つける恐れがあるスパンコールやボタンなどの装飾も避けます。子どもの手洗いを補助したり、外遊びの道具を洗ったりすることもあるので、長袖の場合は袖をまくりやすいものが良いでしょう。
また、シワや汚れのない服を着用することも、子どもや保護者、保育者に誠実さや信頼感を与える大切な要素です。
ボトムスの選び方
保育現場では、子どもと同じ目線で関わるためにしゃがむ・走るといった動作が多くなります。動きやすさを重視し、チノパンやストレッチパンツなどを選びましょう。足首までの丈で裾を引きずらないものが理想的です。外遊びで汚れることも多いので、グレーや茶色、紺色などの汚れが目立たず、洗いやすいものが良いでしょう。スカートやガウチョパンツなどは体を動かしにくく、ひっかける恐れもあるため、保育には適していません。
靴の選び方
上履き
園内で使用する上履きは、脱ぎ履きしやすく、滑りにくいものを選びましょう。バレエシューズタイプやゴム製のスリッポンなどがおすすめです。白や淡い色のものを選ぶと清潔感があります。
外履き
子どもと思い切り外遊びできるよう、履き慣れたスニーカーが適しています。子どもたちから目を離さずにいられるよう、脱ぎ履きがしやすいものを選ぶことはマストです。靴紐がある場合は、履きやすくほどけにくいようゴム製の紐に変えたり、しっかりと二重に結んだりするなど、工夫が必要です。
帽子の選び方
外遊びや散歩時には、日差しから頭を守るために帽子が必要です。園の指定がない場合でも、無地で広すぎないつばのあるものが適しています。風で飛ばされないよう、あご紐がついているものがおすすめです。
エプロンの選び方
エプロンは、子どもたちとの活動中に汚れを防ぐために着用します。頭からすっぽりかぶれる紐なしのタイプがおすすめです。無地や控えめな柄で、装飾が少ないデザインを選びましょう。ポケットがついていると便利です。
実習中は、予備の着替えやビニール袋を持参しておくと、汚れたときにすぐに対応できて安心です。
NGになりがちな服装は?実習前にチェック!
保育実習では、子どもたちの安全や園の方針に配慮した服装が求められます。以下のような服装は避けるようにしましょう。
フード付きのトップス
フードが引っかかったり、子どもが引っ張ったりする危険性があるため、避けましょう。
紐付きのトップス・ボトムス
紐が子どもの手に引っかかるなどの事故を防ぐため、紐付きの服は避けるのが無難です。
スパンコール・ラメ・飾りボタン・レース・フリル
子どもの肌を傷つけたり、取れたパーツが誤飲の可能性につながったりする場合があるため、装飾のないシンプルなデザインを選びましょう。
キャラクター、大きすぎるブランドロゴ
園の方針によっては、キャラクターやブランドロゴがNGになっていることがあります。事前に確認し、指定がない場合でも無地やシンプルなデザインを選ぶと安心です。
ジャージやスウェット素材のボトムス
動きやすいジャージやスウェット素材のボトムスですが、園によってはNGなことも。事前に確認しましょう。
短パン
夏は短パンOKとしている園もあります。ただし、露出が多くなるものは安全面からも避け、膝が隠れる丈のものを選びましょう。
保育実習に不向きな素材
毛足の長いニットや透ける素材、体にぴったりしすぎる素材は避け、通気性が良く、動きやすい素材を選びましょう。
保育実習に不向きなデザイン
p<>襟ぐりが広い、丈が短い、袖が太い、まくりにくいなどのデザインは動きにくく、子どもたちとの活動に支障をきたす可能性があるため、避けましょう。
季節に合わせた実習スタイルの工夫
5月から9月頃に行われることが多い保育実習ですが、そのほかの季節に実施される場合もあります。季節に応じた服装の工夫を紹介します。
春・秋の服装のポイント
気温の変化が大きい季節です。半袖Tシャツに長袖Tシャツを重ね着するなど、調節しやすい服装がおすすめです。カーディガンなどの前開きのトップスは引っかかりやすいため、避けるか、きちんとボタンを留めておきましょう。
夏の服装のポイント
暑さ対策として、通気性の良い素材の半袖Tシャツやポロシャツを選びましょう。下着が透けないようインナーにも注意します。汗をかいたり、水遊びで濡れたりすることもあるため、トップス・ボトムスとも着替えを用意しておきましょう。洗い替えがしやすく、乾きやすいものを用意しておくと安心です。
また、子どもたちと一緒にプールに入る場合も。そのときはどんな服装をすれば良いのか、具体的に園に確認しておきましょう。
冬の服装のポイント
寒さの厳しい季節でも、保育現場では屋外活動があることも想定して、動きやすさを重視しましょう。厚手すぎるセーターやモコモコした素材よりも、重ね着で体温調整がしやすいインナーや、暖かいトレーナーなどがおすすめです。フリース素材や裏起毛のアイテムも適度に活用し、動きを妨げない配慮をしましょう。防寒用のタイツやレギンスも便利ですが、身体を締めつけすぎない、動きやすいものを選ぶことが大切です。静電気が起きやすい季節なので、静電気防止グッズなどを活用するのも良いかもしれません。
通勤時の服装マナーとおすすめスタイル
保育実習では、通勤時の服装も実習先の園に合わせた配慮が必要です。園によってはスーツ着用を求める場合もあれば、私服OKのところもあります。事前に実習要項などで確認しておきましょう。
通勤時の服装で気を付けたいこと
通勤時の服装は、何よりも「清潔感」が基本です。シワのない服、汚れのない靴で、整った身だしなみを意識しましょう。また、園に到着してから着替えるケースも多いため、脱ぎ着しやすい服装や、たたんでもシワになりにくい素材だと便利です。通勤用のバッグとは別に、着替えを収納するサブバッグを用意すると良いでしょう。
通勤時におすすめの服装
通勤時の私服は、シンプルで落ち着いたデザインを心がけましょう。ノーカラージャケットやカーディガン、無地のブラウスにスラックスなど、上品で動きやすいスタイルがおすすめです。ショートパンツやミニスカートなどの丈が短いボトムスや、柄物や派手な色は避け、ネイビーやグレー、ベージュなどのベーシックカラーを意識すると好印象です。
まとめ
保育実習の服装選びは、子どもたちの安全と関わりやすさを第一に考えることが大切です。「清潔感」「動きやすさ」「安全性」を備えたスタイルなら、子どもたちと一緒に思い切り活動を楽しむことができますよ。不安な点があるときは、学校や実習を行う園に相談して確認を。服装への不安をなくし、自信を持って初日を迎えましょう!
事前に実習先の園を訪問する機会があれば、先輩保育士たちの服装を見て、参考にしましょう。
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