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保育士のひきだし

2019.12.18

保育士の履歴書・職務経歴書の書き方【自己PR、志望動機がポイント!】

就職や転職を希望したとき、履歴書や職務経歴書が必要です。経歴から、志望動機や仕事への思い、自己PRなどを採用担当者に伝えるための重要な書類です。履歴書や職務経歴書で自分をアピールすることは、希望する園への就職や転職の第一歩。空欄をつくらない、誤字脱字は厳禁というのは基本的なことですが、誇張なく自分のスキルや思いを伝えることが成功する履歴書・職務経歴書のポイントです。保育士の履歴書や職務経歴書の書き方を、記入例を含めてご紹介いたします。

採用担当者が見るポイント

履歴書や職務経歴書は、採用の可否を決めるための大切な材料です。採用担当者が見るポイントをご紹介いたします。

志望動機

志望動機の書き方が一番悩む人が多いでしょう。保育士の場合は、数多くある保育園の中から、なぜその保育園を選んだのかということですね。気を付けたいのが、保育士を目指した理由と混同しないことです。「幼い頃から保育士に憧れていて」「自分が通っていた保育園の先生が大好きで」というのは、保育士を目指した理由です。そうではなく、応募した保育園で働きたいと思った理由を書きましょう。そのためには、まずは園の特色や保育理念をよく理解することが大切です。志望動機に園の特色などを含めることで、働きたいという真剣な思いを伝えることができますよ。

経験やスキル

転職の場合は、今までの保育経験が大きな武器です。これまでの経験からあなたがどんなことを大切に保育をしているかをまとめ、その保育観が転職を希望する園の保育方針と合致していることをアピールしましょう。また、担任やクラスリーダー、副主任などの経験があれば、ぜひ伝えたいところです。即戦力を求めている園では特に、重要視されます。新卒で就職を希望する場合には、学生時代に身に付けたスキルをアピールしましょう。

人柄や性格

保育士の仕事は人との関わりが中心です。子どもや保護者の方だけではなく、周りの保育士と良好な関係が築ける人かということもチェックされています。経験やスキルがあっても、同僚との関係が築けない人は保育士には向いていません。そのため、採用担当者は履歴書から人柄や仕事に対する姿勢を読み取ろうとします。例えば、転職理由に前の職場を悪く書くことはNG。うそを書く必要はありませんが、書き方を工夫してポジティブな印象を与えられるようにしましょう。履歴書で人柄や性格が良い人と感じてもらうためには、ネガティブなことを書かないように注意しましょう。

誇張やうそがないか

採用担当者は履歴書や職務経歴書を把握した上で、面接を行います。自分を良く見せたいという思いから、つい実際のスキルよりも誇張して履歴書に記載してしまう方もいますが、面接で誇張やうそがバレてしまうことも少なくありません。誇張やうそはいずれバレることなので逆効果です。必ず本当のことを書くようにしましょう。

最低限守っておくべきこと

履歴書や職務経歴書を書く際には、最低限守るべき注意点があります。

写真を貼る

履歴書に写真の添付は必須です。写真は撮影から3ヶ月以内のものを使用しましょう。スピード写真でも問題ありませんが、写真館などで撮影するとプロの技術により仕上がりは数段違います。服装はフォーマルスーツが無難です。髪の色は明るすぎず、化粧は薄めを意識しましょう。スナップ写真の切り抜きはNGです。

記入欄は全て埋める

履歴書や職務経歴書の記入欄は、全て埋めることが基本です。あまりに細かい字で書くと読み辛いので、読みやすい大きさの字を意識しましょう。生年月日、学歴や職歴を記入する際には、和暦か西暦のどちらかで統一します。本人希望記入欄には、特に希望がない場合には「貴園の規定に従います。」の一文で問題ありません。家庭の事情などでシフト勤務が難しい、勤務時間などへの希望があるという場合には、こちらに記入をしましょう。

誤字脱字はNG

履歴書や職務経歴書は正式な書類なので、誤字脱字はNGです。間違えてしまった場合には、修正テープや二重線で修正するのではなく、新しく書き直しましょう。作成が終わっても油断せず、23度読み直し、誤字脱字のチェックを行いましょう。

黒いボールペンか万年筆で作成

作成には黒いボールペンか万年筆を使用します。消えるタイプのボールペンは使用しません。履歴書をパソコンで作成するケースも増えていますが、連絡帳など手書きの書類作成が多い保育園においては、手書きの方が好印象。丁寧に読みやすい字で書くことを意識しましょう。しかし、園によっては連絡帳を含めて、書類の作成は全てパソコンで行う場合もあります。応募欄にパソコンスキルのある方歓迎などの記載がある場合には、パソコンスキルアピールのために、あえてパソコンで作成した履歴書を提出しても良いでしょう。

自己PRのコツ

自己PR欄は、自分の特技や保育士としての経験をアピールするための重要な場所です。自分のアピールポイントを見つめなおして、採用担当者の印象に残る自己PRを考えましょう。例文も含めてご紹介いたします。

保育士を目指したきっかけ

新卒で保育園への就職を希望するなら、保育士を目指したきっかけを書いてみましょう。なんとなく資格を取って保育士になった人と、しっかりとした理由があって保育士を目指して勉強をしてきた人とでは、働き始めてからの成長に大きく差があります。目指したきっかけは、「子どもが好きだから」というのは大前提。さらに一歩進んで、具体的な経験や体験を入れると説得力があります。

【記入例】

小学生の頃から小さい子どもが好きで、保育園の先生が将来の夢でした。中学生の頃、学校の職場体験に保育園を選び、子どもたちのかわいさと先生方が笑顔で子どもと接している姿が印象的でした。この経験がきっかけで、私も笑顔で子どもの成長を見守る保育士になりたいという思いを抱きました。

特技と趣味をアピール

特技や趣味は、自分をアピールする1つの方法です。可能であれば、園の特色と関連付けられる特技や趣味を伝えられると良いですね。例えば、リトミックに力を入れている園に勤めたいなら「ピアノが弾ける」という特技は大きな強みです。運動に力を入れている場合には、学生時代に部活で培った身体能力などもアピールポイントになりますよ。

【記入例】

小学生の頃からピアノを習っており、童謡であれば初見で弾くことが可能です。貴園の充実したリトミックのカリキュラムの中で、子どもたちに音楽の楽しさを伝え、ピアノを弾くという特技も活かしていきたいと考えております。

子どもや保護者対応での経験

経験がある人なら、今までの経験で培ってきた子どもとの関わりや保護者対応を自己PRに取り入れましょう。自分がどんな関わりや対応を大切にしてきたのか。その経験を、転職した際にはどのように活かしていきたいかということを存分にアピールしましょう。

【記入例】

5年間の保育士経験の中で、子どもたち一人ひとりの話をしっかりと聞き、丁寧に関わることを常に意識してまいりました。保育士にしっかりと話を聞いてもらっている子どもは周りの話も聞ける子どもに育ち、丁寧な関わりの中で信頼関係も築けるということを実感しております。貴園は少人数の丁寧な保育が特徴で、私のこれまでの経験を活かしていきたいと考えております。

子育て経験

子育てのため一度保育士の仕事を離れたけれど、もう一度保育士として働きたいという場合には、子育て経験も大きな武器となります。自分の子育ての経験を交えた、実感のある言葉で自己PRを伝えましょう。

【記入例】

6年前に妊娠、出産を機に退職し保育の仕事からは離れていましたが、子どもが小学校に入りもう一度保育士として働きたいという思いが強くなりました。子育てを経験したことで、子どもの成長に見通しが持てるようになり、保護者の方の気持ちを実感することができました。貴園の充実した保護者支援は私も共感しています。保護者の方に寄り添い、ともに子どもを見守る保育を実現したいと希望しています。

志望動機に含める内容

志望動機は、履歴書の中でも最も注目される項目です。「この保育園で働きたい」という思いを伝えましょう。

この保育園を選んだ理由

保育園は数多くありますが、「なぜこの保育園を選んだのか」という理由を具体的に書きましょう。そのためには、まずは園の特色や保育方針をよく理解することが重要です。例えば、豊富なカリキュラムが特徴の保育園なのに、「自由遊びを通して、子どもの自主性を育てていきたい」という志望動機は適切ではありません。園の特色と自分が実現したい保育が合っていることを前提として、記入することがポイントです。

【記入例】

乳幼児期にさまざまな経験をすることは、子どもの可能性を伸ばすために大切なことであると考えております。貴園の豊富な保育カリキュラムは、子どもの好奇心を刺激し、可能性を伸ばすために理想的であると感じました。私もそんな環境の中で、子どもの可能性を伸ばし成長を見守る保育を実現したいと思い、志望いたしました。

自分がこの保育園で活かせること

保育園側は、採用することで園のメリットとなる人材を雇い入れたいと考えています。だからこそ、自分はこの保育園に必要な人材であるということを、アピールしましょう。

【記入例】

学生時代から運動部に所属し、身体を動かすことの楽しさやすばらしさを実感しています。前職ではその経験を活かし、子どもたちとともに身体を動かしながら、信頼関係を築いてまいりました。貴園では運動カリキュラムに力を入れていると、ホームページや見学の際に伺いました。今までの経験を、貴園での保育に存分に活かしたいと考えております。

今後この保育園でどう活躍したいか

就職後にどのように自分の力を発揮したいのか、というビジョンは大切です。履歴書からもそのやる気は伝わります。採用された場合に、自分の経験や特技をどのように活かしていきたいかを具体的に伝えましょう。

【記入例】

7年間の保育士として勤め、主に012歳児クラスの担任として経験を積んでまいりました。うち3年間は乳児クラスのリーダーとして、子どもや保護者の方との関わりだけではなく、保育士をまとめ、指導する立場も任されました。貴園は012歳児を対象としているので、これまでの経験が役に立つと考えています。子どもや保護者の方との丁寧な関わり、保育士同士の信頼関係作りを実現したいと思い志望いたしました。

勤務条件を含めた志望動機の場合

正社員として働いていたけれど、家庭の事情でパート勤務に移行したい。反対にパート勤務として働いていたけれど正社員になりたい、という場合には、勤務条件も含めた志望動機を考える必要があります。

【記入例】

10年間正規保育士として勤務し、その間に妊娠、出産を経験しました。育児休暇から復帰後もフルタイムで勤務しておりましたが、我が子と過ごす時間を増やしたいと希望し、パート勤務ができる園への転職を考えるようになりました。貴園のホームページを拝見し、園見学もさせていただきましたが、子育て中の保育士が働きやすい環境とアットホームな雰囲気に大きな魅力を感じ、志望いたしました。

まとめ

履歴書や職務経歴書は、採用担当者に自分の意欲を伝える大切な書類です。まずは、自分の経歴や思いを正直に書くことを心がけましょう。そして、採用担当者の立場から、「採用したい人」と感じてもらうことも大切です。同じ内容でも、書き方一つで印象が変わります。一緒に働く仲間として迎えたいと感じてもらえるように、ポジティブな印象を与える書き方を意識しましょう。


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