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2025.08.28

保育実習の感想・レポートの書き方完全ガイド|視点・構成・具体例で学びを深めよう

保育実習終了後に、多くの学生が悩むのが「感想」や「レポート」の書き方です。レポートや感想に何を書けばいいのかわからない、まとめ方が難しい……という声は少なくありません。
この記事では、感想とレポートの違いや書き方のポイント、構成例や具体的な例文、よくある失敗と改善のコツまで、わかりやすく解説します。

保育実習の「感想」と「レポート」の違いとは?

保育実習終了後には、「感想」や「レポート」の提出が必要ですが、「感想」と「レポート」は、似ているようで、目的も書き方も大きく異なります。それぞれの違いを理解したうえで、求められているものを書きましょう。

「感想」は主観的な気づきや心の動きの記録

保育実習の感想は、自分自身が実習中に感じたこと、印象に残った出来事、驚きや発見、感動、戸惑いなど、主観的な気持ちや気づきを中心に書きます。「どのようなことを感じたか」「自分がどう変わったか」など、素直な言葉で振り返ることが大切です。
【例】

  • 初めておむつ替えを経験し、不安だったが保育士さんの手順を見て自信がついた。
  • 子どもが名前を呼んでくれて、信頼関係が少しずつ築けたことがうれしかった。

「レポート」は実習内容の客観的なまとめと考察

一方で、保育実習のレポートは、単なる感想ではなく、実習全体を振り返り、学んだことや課題を客観的にまとめた文章です。具体的なエピソードや事例をもとに、論理的な構成で整理する必要があります。
【例】

  • クラスの朝の会で、2歳児が集中して話を聞いていた理由に「視覚教材の活用」があった。
  • 食事の時間に偏食が見られる子どもに対し、保育士がどのように声かけしていたかを記録した

「感想」を書くポイント

「感想」は、書き方の自由度が高い分、まとまりがなく読み手に伝わりにくい文章になりがちです。構成や視点を意識して書いてみましょう。

「感想」の構成例

以下のような流れで書くと、自然で読みやすい文章になります。

  1. 導入:実習全体の印象や心構え
    → 実習に入る前の気持ちや、初日の印象を書きます。
  2. 印象的なエピソード:心が動いた出来事や子どもとの関わり
    → 実際の場面から、強く記憶に残っている出来事を1つに絞って書くと効果的です。
  3. 気づき・学び:その経験から得たことや考えたこと
    → 保育の在り方、子どもへの接し方、自分自身の課題などを振り返ります。
  4. 今後への意欲:次の実習や将来への姿勢
    → 学んだことをどう活かしたいか、自分の成長への意欲をまとめます。

【例文】
保育実習初日は緊張でいっぱいでしたが、担当の保育士が優しく声をかけてくださり、また子どもたちが無邪気に近寄ってきてくれたので、すぐに慣れることができました。
特に印象に残っているのは、実習2日目の自由遊びの時間に子どもが「一緒にあそぼう」と声をかけてくれた場面です。はじめは私に距離を感じていた様子を見せていたのですが、2日目の朝、目を見て笑顔であいさつをするようにしたところ、自分から関わってきてくれたことで、信頼関係の築き方の大切さを学びました。
また、保育士が子ども一人ひとりの気持ちを丁寧に受け止めている姿を見て、保育士は単に“見る”存在ではなく、“心に寄り添う”存在であることを強く感じました。そして、保育園が子どもたちにとってどれほど安心できる場所であるかを改めて実感しました。
この実習で得た気づきを大切にし、今後の学びや実践でも子どもに寄り添う姿勢を忘れずに取り組んでいきたいと思います。

「レポート」を書くポイント

保育実習のレポートは、感想のように自由な表現ではなく、実習全体を客観的に振り返り、どのような学びや課題があったかを論理的にまとめることが求められます。読み手である指導教員や実習先の保育士に伝わるよう、構成や表現を意識して書きましょう。

「レポート」の構成例

レポートの基本的な構成は、「序論」「本論」「結論」の3つです。

  1. 序論:実習の目的・目標と概要
    → 何を目指してこの実習に取り組んだのか、実習先や期間、関わった年齢層などを簡潔に記述します。
  2. 本論:印象に残った活動やエピソードの分析
    → 実際に行った保育活動や観察した場面を取り上げ、それに対する自分の考察や気づきを述べます。
  3. 結論:学んだことの整理と今後の課題・展望
    → 実習を通して得た学びや反省点、将来にどう活かしたいかをまとめます。

【例文】
本実習は、○○保育園にて2週間行い、3歳児クラスを中心に活動に参加しました。実習前の目標は、「子どもとの信頼関係の築き方を学ぶ」ことと、「保育士の援助方法を観察し、実践的に理解する」ことでした。
実習期間中、特に印象に残っているのは、食事の時間に偏食傾向のある子どもへの対応です。その子は野菜を食べたがらず、初日はお皿に手をつけようとしませんでした。しかし、保育士が「ちょっとだけ挑戦してみようね」と声をかけたり、ほかの子と楽しそうに話しながら食事を進める姿を見せたりすることで、少しずつ自らスプーンを持つようになりました。
この場面を通して、保育士が子ども一人ひとりの気持ちを丁寧に受け止め、無理に押し付けるのではなく「安心できる環境」を作ることの重要性を学びました。また、言葉の選び方や雰囲気づくりが、子どもの行動に与える影響の大きさを改めて感じました。
今後の課題としては、私自身がまだ一方的に指示を出してしまいがちなことです。今後の実習では、子どもの気持ちをより深く理解し、双方向の関わりができるよう努力していきたいと考えています。

「伝わる文章のコツ」NG例と改善案

「読み手に伝わる文章」は、ただ思いついたことを書くだけではなく、伝え方の工夫が必要です。ここでは、保育実習の感想やレポートでよくある失敗パターンと、その改善ポイントをご紹介します。

ありがちな失敗パターン

  1. 抽象的すぎて具体性がない
    NG例:「子どもと関われて良かったです。とても勉強になりました。」
    → どんな場面で、どう関わって、何が勉強になったのかわからない
  2. 同じ言葉を何度も繰り返す
    NG例:「すごく楽しかったです。子どもがすごくかわいくて、すごくうれしかったです。」
    → 語彙が単調で、印象に残らない
  3. 感情の羅列だけで終わっている
    NG例:「楽しかった。」「疲れた。」「うれしかった。」「緊張した。」
    →単なる“日記”のようになっている

改善のポイント例

  1. 「5W1H」で具体的に書く
    → 誰が(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、何を(What)、なぜ(Why)、どうした(How)を意識すると、伝わりやすい文章になります。
    NG例:
    「子どもとおままごとで楽しく遊びました。」
    改善例:
    「自由遊びの時間に、4歳の○○ちゃんとままごとをしました。最初は話しかけても反応が薄かったのですが、『先生も野菜切るね』と同じ動作をしてみると笑顔を見せてくれました。」

  2. “気づき”や“学び”を言葉にする
    → 単なる事実の羅列ではなく、「その経験から何を感じたか・考えたか」をセットで書くことで、内容に深みが出ます。
    NG例:
    「子どもと関わって、仲良くなれてよかったです。」
    改善例:
    「この経験を通して、子どもとの関わりには“言葉”だけでなく、“行動”で信頼を築くことが大切だと学びました。」

  3. 語彙のバリエーションを意識する
    → 「すごく」「とても」などの副詞や、「かわいい」「うれしい」といった感情語を繰り返す代わりに、具体的な表現を使いましょう。

    NG例:
    「子どもがすごくかわいくて、すごくうれしかったです。」
    改善例:
    「笑顔で近づいてきた姿に、私自身も安心感を覚え、距離が縮まったことを実感しました。」

提出前に!ここをチェック

感想やレポートを書き終わったら、すぐに提出せず、一度立ち止まって見直しをしましょう。細かな部分に気を配ることで、文章の完成度が高まり、読み手により良い印象を与えることができます。大きなチェックポイントは、以下の3点です。

誤字脱字はないか?

最も基本的で大切なのが誤字・脱字のチェックです。たとえ内容が良くても、誤字が多いと雑な印象を与えてしまいます。
【チェックのポイント】

  • 一晩置いてから読み返すと、客観的に見られる
  • スマホやPCだけでなく、紙に印刷して読むと見つけやすい
  • 読み上げ機能を使って耳で確認するのも有効

時系列や文脈は整理されているか?

文章が前後で矛盾していないか、読み手にとって流れが自然かも確認しましょう。

【チェックのポイント】

  • その出来事が“いつ・どこで・誰と”起きたのかが明確か
  • 接続詞(たとえば、しかし、そして、つまり等)を適切に使っているか

第三者に読んでもらったか?

書いた本人だけでは気づけない曖昧さや不自然な表現もあるため、他の人に見てもらうことは非常に効果的です。
【こんな人に読んでもらおう】

  • 同じ実習を受けたクラスメイト
  • 保育の勉強をしている友人
  • 家族や先生

まとめ

保育実習の感想やレポートは、単なる提出物ではなく、実習を通して得た学びや気づきを整理し、自分の成長を振り返るための大切なステップです。「何を感じたか」「どんな場面で学んだか」「今後にどう活かすか」といった視点を持ち、構成を意識して書くことで、読み手にもしっかり伝わる内容になります。今回ご紹介した構成例や文章のコツを参考に、自分の言葉で実習を丁寧に振り返ってください。
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