保育士のひきだし
2020.09.10
子どもたちからの手作りプレゼントの保管に悩む保育士は多い?保存方法や期間などを紹介
子どもたちから手作りのプレゼントを受け取ることも多い保育士。そこで、この記事では子どもたちから貰った手作りプレゼントの保管に悩む保育士のために、プレゼントの保存方法について紹介します。またプレゼントをどれくらいの期間取っておくものなのか、一般的な期間も合わせてご紹介いたします。
保育士が子どもからもらうプレゼントにはどんなものがある?
子どもからのプレゼントは保育士にとって宝物です。ここでは、保育士が子どもからもらう手作りのプレゼントの例をご紹介いたします。
子どもが保育士に書いたお手紙
「お手紙」は、ひらがなを習ったばかりの年長さんからもらうことが多いプレゼントです。「いつもありがとう」「だいすき」など、保育士への感謝や愛情が感じられるメッセージに、心が温まりますね。文字が反対になっていたり、つたなかったりする部分はあるものの、子どもが一生懸命書いた様子が伝わってくるでしょう。心のこもったお手紙はなかなか捨てられない保育士も多いのではないでしょうか?
保育士の似顔絵
子どもが描いた保育士の似顔絵も、保育士がよくもらうプレゼントとして挙げられます。にっこりと笑った顔の似顔絵を渡されると、「子どもの目にはこんな風に映っているのかな?」とうれしい気持ちになるものです。似顔絵のほかにも、花や動物、自分の似顔絵などをもらう保育士も多いようです。
折り紙
折り紙も子どもからのプレゼントの定番です。保育室に常備しているものなので、子どもにとっては手軽に作れるプレゼントなのでしょう。鶴やハート、花やカエル、パクパクなど、夢中で遊んだあとは完成した折り紙でいっぱいになりますよね。中には、1日のうちに何個も折り紙をもらうこともあるでしょう。うれしい反面、もらいすぎて保管に困ってしまいます。
手作りのアクセサリーやおもちゃ
モールやシール、画用紙を使ったアクセサリーや、廃材で作ったおもちゃは、作る工程が長いので、それだけ子どもの愛情が感じられるプレゼントです。子どもにとっても苦労して作ったものは、自分で持っていたいはずです。それを保育士にプレゼントするということは、それだけ保育士を信頼しているということです。折り紙よりもサイズが大きく、手の込んだ作りになっているので、時間が経ってもなかなか捨てられずにいる保育士も多いでしょう。
卒園や転職のときにはメッセージカードや花束も
卒園する年長さんから、「いままでありがとう」という感謝の気持ちをつづったカードや花束をもらう機会もあるでしょう。また職場を退職する際も、子どもや保護者の方からプレゼントをもらうケースもあります。子どもとのお別れにもらったプレゼントは、思い出としてずっととっておきたいものです。
保育士が子どもからもらったプレゼントの保管方法
子どもからのプレゼントは保育士にとって大切な「思い出」でもあります。ただ、クラスの子ども全員からもらったプレゼントを手元に残すには、それなりのスペースが必要です。ここでは、子どもからもらったプレゼントの保管方法をいくつかご紹介いたします。
【保管方法①】保育園で飾る
子どもからもらったプレゼントを自宅に持ち帰ろうと思っても、ついつい忘れてしまう人もいるでしょう。そんなときは保育園で保管するのがおすすめです。保育園ならある程度であれば保管できますし、持ち帰る手間も省けます。それでは、保育園の具体的な保管場所を2つご紹介いたします。
玄関や教室など見える場所に飾る
子どものプレゼントを保育園で保管する場合は、玄関や教室など目に見える場所に飾るのがおすすめです。手作りアクセサリーや工作を玄関にさりげなく飾っておくと、子どもの「飾ってくれたの?」と大喜びするはずです。ただ、「○○ちゃんだけずるい」とほかの子どもとが不満に思う可能性もあるので、そのときは自分のクラスの教室に飾った方がよいでしょう。教室なら玄関よりもある程度自由にスペースが使えます。複数人の子どもからのプレゼントも飾れるでしょう。「プレゼントBOX」「贈り物箱」と名前を付けた箱の中にプレゼントをまとめて入れて保管するのも1つの方法です。
保育園の倉庫やロッカーで保管
保育園の玄関や教室にプレゼント飾るスペースがない場合は、倉庫や準備室、ロッカーに保管しましょう。倉庫や準備室で保管する際は、専用の箱を用意して、ほかの備品に混ざってしまわないようにしてください。周りの保育士から事前に許可を取るのも忘れないように心がけましょう。周りの保育士と共有して保管しておくのもいいですね。
少量のプレゼントをとっておくならロッカーで十分でしょう。お手紙や折り紙のプレゼントならウォールポケットが活用できます。ロッカーの扉に吊るしておけば、コンパクトに収納できますね。100円ショップなどでも販売しているロッカーサイズのカゴなどに収納するのもおすすめです。
【保管方法②】自宅に持ち帰る
保育園で保管できないほどプレゼントが多い場合は、自宅に持ち帰りましょう。自宅であればゆっくりとプレゼントを見返すこともできますね。それでは、自宅で保管する際のコツを解説します。
ファイルに挟んで引き出しや収納ケースに保存
手紙や折り紙などはファイルに挟んで1つにまとめましょう。ファイルなら引き出しにもしまいやすいですし、ラベルを貼れば、いつ・どこで・誰にもらったのかが一目瞭然です。
ファイルが増えてきたら、ファイルボックスを活用して一か所にまとめましょう。安定感もありますし、色やデザインを統一すればおしゃれなインテリアとして飾れます。手作りのおもちゃや工作など、立体的なプレゼントを保管する場合は、収納ケースや収納ボックスなどを使うとよいでしょう。収納の際は、ベッド下やクローゼットなどのデッドスペースを活用してください。
絵はフォトブックにする
子どもたちからもらった絵はオリジナルのフォトブックにしてみませんか。絵を写真に撮ったり、スキャナーで読み取りパソコンに取り込めば、後は専用のアプリを使って好きなように編集できます。自分でフォトブックを作る時間がない場合は、フォトブック専門店に依頼するのも1つの方法です。
フォトブック作成の相場はおよ2,000~3,000円程度で、デザインやレイアウトも豊富です。1つの「作品」として、思い出をとっておきたいなら、ぜひ利用してみてください。
【保管方法③】デジタルで保存
数年前のプレゼントがまだ捨てられずに困っている場合は、デジタルで保存しましょう。デジタルで保存する方法やポイントを解説します。
写真を撮ってパソコンにデータを保存する
子どもたちのプレゼントは紙でできたものが多く、どんなに大切に保管しても時間が経つにつれて劣化してしまいます。プレゼントがきれいなうちに写真を撮って、データとして保存しましょう。
写真を撮ってパソコンに保存すれば、データなので持ち出すことも簡単で、いつでも見返すことができます。時期ごとにSDカードやUSBメモリにデータを移しておけば、管理もしやすくパソコン内のデータの容量を圧迫することもありません。
無料のオンラインストレージを利用する
SDカードやUSBメモリの代わりに無料のオンラインストレージを利用するのも一つの方法です。オンラインストレージは主にクラウド上でデータが保存できるサービスで、「クラウドストレージ」とも呼ばれています。
Microsoftが提供している「OneDrive」や、Yahoo!が提供している「Yahoo!ボックス」など、会員登録をすれば無料で利用できるサービスがたくさんあるので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
保育士が子どもたちからのプレゼントを保管する際のポイント
いくら大切だからといっても、すべてのプレゼントをいつまでも保管するのは難しいでしょう。ここでは、保育士が子どもたちからのプレゼントを保管する際のポイントや、処分する頻度を解説します。
処分するものと保存するものを分けて量を減らす
子どもからプレゼントももらったときは、まず処分するものと保存するものを分けましょう。もらったものを全部保管するとたちまち量が増えてしまいます。同じ子どもから何個もプレゼントもらったときは1つだけ残して、後は捨ててもよいでしょう。「1人の子どもにつきプレゼント1つ」「1クラス〇個まで保管する」と自分なりにルールを決めると、スムーズに選別できます。
実物は1年程度で処分して、データで管理する
保育士の中には「プレゼントをあらかじめデータで保管して、実物を1年程度で処分している」という声が多く挙がっています。思い出の詰まった大切なプレゼントを捨てるのはつらいことかもしれませんが、データに保管すればいつでも見返せます。プレゼントがきれいなうちに、写真を撮ってデータで保存しておきましょう。
その際、プレゼントを作ってくれた子どもの名前や、エピソードを一緒にメモしておくと、見返したときに「こんなことあったな」と思い出を振り返れます。
ラミネート加工して長期間保管するのもあり
「どうしても捨てられない!」「永久保存したい!」という場合は、手紙や写真をラミネート加工して長期間保管するという方法もあります。ラミネートには専用の機械が必要ですが、100円ショップでラミネートフィルムを購入してアイロンがけすれば、自宅でも簡単にラミネート加工できます。
まとめ
子どもからの手紙や似顔絵、折り紙や手作り工作などのプレゼントは、保育士の元気の源です。保育園や自宅に飾ったり収納したり、デジタル保管したり、あなたに合った保管方法で思い出を残しましょう。
またプレゼントと一緒にエピソードや子どもの様子をメモして保管しておくと、見返したときにさまざまなことが思い出されて楽しくなりますよ。もらった瞬間だけでなく、そのあともずっとうれしい思い出として残せるよう大切に保管してくださいね。