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2026.08.20

気温だけで判断しない!スタッフが知っておきたい暑さ指数 WBGT の見方

その外遊び、本当に大丈夫?
気温だけでは見えない、子どもの体にかかる暑さの負担


 

夏の外遊びや水遊び、園庭活動を行う時に、つい確認しがちなのが気温です。しかし、熱中症の危険を考える時は、気温だけで判断するのでは不十分です。

たとえば、同じ30度でも、湿度が高い日風がない日日差しが強い日アスファルトや園庭からの照り返しが強い日では、子どもの体にかかる負担が大きく変わります。

 

スタッフが立っている場所では 少し暑いかな と感じる程度でも、子どもが座って靴を履いている場所、しゃがんで遊んでいる場所では、地面からの熱を強く受けていることがあります。そこで学童や保育の現場で知っておきたいのが、暑さ指数 WBGT です。

WBGTとは、Wet Bulb Globe Temperature の略で、日本語では暑さ指数、または湿球黒球温度と呼ばれます。

環境省の熱中症予防情報サイトでは、WBGTは熱中症を予防することを目的とした指標で、人体の熱収支に影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れたものと説明されています。また、環境省の学習ページでは、輻射熱は日差しを浴びた時に受ける熱や、地面・建物・人体などから出る熱であり、正確には風や気流も指標に影響すると説明されています。

簡単に言うと、WBGTはただの気温ではなく、人の体がどれくらい暑さを感じやすい状態かを見るための目安です。

 

イメージしやすい例で言うと、洗濯物がカラッと乾く日と、蒸し暑くてなかなか乾かない日があります。

同じように、人の体も汗が蒸発することで熱を逃がしています。ところが湿度が高い日は、汗が乾きにくく、体の熱を外に逃がしにくくなります。気温だけを見ると 今日はそこまで高くない と感じても、湿度が高い日は体に熱がこもりやすくなるのです。

さらに、子どもは大人よりも地面に近い位置で過ごしています。園庭の砂、コンクリート、アスファルト、遊具の周りなどは、日差しを受けて熱を持ちやすく、大人が感じているよりも子どもの高さでは暑く感じることがあります。

特に低学年の子どもは、遊びに夢中になると、のどの渇きや疲れに気づきにくいこともあります。大丈夫? と聞くと 大丈夫 と答えていても、顔が赤い、口数が減る、ぼーっとしている、いつもよりイライラしているなど、普段との違いが見られる場合は注意が必要です。

 

学童や保育の現場では、今日は何度だから外に出られる、何度以下だから大丈夫と決めるのではなく、WBGTを確認したうえで、活動内容や子どもの様子を合わせて判断することが大切です。たとえば、同じ外遊びでも、走り回る鬼ごっこと、日陰での観察活動では体への負担が違います。水遊びであっても、準備や片づけの時間に日なたで待つことがあれば、その間に体温が上がることもあります。

現場で意識したいのは、活動前活動中活動後の3つの確認です。

活動前にはWBGTや天候、日陰の有無、水分補給のタイミングを確認します。活動中は、顔色、汗のかき方、返事の様子、動きの変化などを見ます。活動後は、室内に戻ったから安心ではなく、水分補給、汗ふき、休憩までをセットで考えます。

子どもへの声かけも、水飲んで、帽子かぶって、走らないでだけでは伝わりにくいことがあります。

体を守るために一口飲もう、今日は暑さが強いから日陰で遊ぼう、汗で出た分を体に戻そうねのように、理由を添えると子どもも行動しやすくなります

 

酷暑の日の判断は、気合いや経験だけに頼らないことが大切です。WBGTは、スタッフが子どもを安全に見守るための目安になります。

気温だけでは見えにくい暑さの危険を知り、無理のない活動計画を立てることが、夏の保育や学童で子どもの命と健康を守る第一歩です。

 

ライクキッズ株式会社 指導員 K.Y先生

 

参考:
環境省 熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?
環境省 熱中症予防情報サイト 暑さ指数 WBGT について学ぼう
日本スポーツ協会 熱中症予防のための運動指針


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