2026.07.23
好奇の眼こそ子どもを育てる
幼い子どもがまわりの環境に出会って成長していきます。
それが園に入ることで、一気に関われる対象となる環境はいわば一ケタ以上に上がって広がります。
いろいろな種類のものがあり、それぞれ使い方はある程度あるにしても、どんどん遊んでよいのです。
しかも同じ年代の子どもたちがいて、気があって、一緒に遊ぶこともできます。
そういう時間が数時間以上用意されていて、もちろん美味しい給食や弁当の時間もあるわけです。
走り回りたい子には鬼ごっことかで走れるようにしてくれるし、組み立て遊びが好きなら、積み木がたくさん用意されて使えます。
砂場では砂とか水を入れたりと、たっぷりと時間を掛けていじっていけるのです。
しかもそれは毎日変化し、毎週・毎月とさらにいろいろなものや人との出会いが起こり、関わっていく活動としての遊びがいくつも起こるようになります。
むろん、園庭が広いか狭いか、土の園庭か、また部屋の中にある遊具・玩具・教材等が何がどのくらいあるかは園のそれぞれの方針で変わるのですが、でも園の先生がルールを守りながらも楽しい遊び方を教えてくれたり、他の子どもの遊びをまねしたり、刺激のある日々で、今日はなんの遊びができるかなと楽しみにして園に通えるようになっていきます。
そして子どもがそう感じられるように助けていくのが保育の仕事なのです。
そこからさらに環境にあるいろいろなものへの興味へと、子どもの周りにあるものや人や出来事への注意を引き出し、促し、広げ、またその注意が向いた先を取り上げ、その面白さ・素敵さを保育者が態度に出していくと、子どもの遊びの多様なあり方が一気に広がります。
遊具で遊んでいるというその遊具の遊び方で遊ぶということから、まわりの環境のあるもののちょっと変わったところを見つけたり、そこで自分ができたことを面白がったりするようになります。
まだ入園してしばらくで馴れていない1歳の子どもが、部屋から庭に出て、そこで他の子どもが水道から出ている水で水遊びをしている様子を見ていました。
それが終わってその子たちがいなくなったら、水道のところに行って、まだ水が出ていたので、手を水流に差し出して、水の感触を味わい、また跳ね返る様子をみています。
そのそばに前の子どもたちが置いていったコップと皿があり、それを手に持ってコップに水を入れるようにしますが、水の勢いがあるので、跳ね返って、それが少しコップの向きを変えるだけで、跳ね返りの勢いや方向が変わります。
それを面白く思ったか、ずいぶん長くその遊びを続けていました。
水道の水とコップを使った遊びです。
それは水道から激しく水が出続ける様子に気付いて、不思議だなあと感じていたのでしょうし、コップなどに当てると、水がはねて、水流とは違って、水が粒のように飛び散ることに出会って、驚きます。
それは水、そして水に関わることの面白さを発見することですし、その性質に多少気付きます。
水がまっすぐ下に細い束のように落ちること。
板のようなものにぶつかるとはねるのですが、それは小さなたくさんの粒になって、まわりに落ちること。
でも、コップだとその底に少し水が溜まることなどを、言葉にできないにしても見つけるわけです。
たぶん、次の機会には水道の水流の強さを変えると(栓をひねって)、違う飛び跳ね方をして、ごく弱くすると、コップに水が溜まるわけです。
水についての学びの始まりになっているのです。
幼い子どもは遊具・玩具で遊ぶわけですが、それ以外に環境の中にあって子どもが使うと面白く遊びになるものがたくさん用意されているのです。
保育士が園の環境が構成するとき、遊具・玩具以外の環境にあるものや素材をいろいろと用意しておくと、子どもの好奇心が発動して、そこから多種多様な関わりが生まれて、遊びとなっていくのです。
好奇心を刺激し引き出すことが環境の設定の肝心な所になるのです。












