2026.07.23
【運動会前必見】保育園・幼稚園の年齢別運動会競技アイデア16選
保育園や幼稚園の運動会は、子どもたちの成長を感じられる一大イベントです。一方で「今年はどんな競技にしよう?」と、種目選びに頭を悩ませる保育士の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、運動会におすすめの競技を年齢別に16個、ねらいや進め方とあわせてご紹介します。また、親子競技で楽しめる面白い競技や、子どもたちが盛り上がるテーマの決め方もまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
保育園・幼稚園の運動会のねらい

運動会の競技を決める前に、「何のために運動会を行うのか、どんな成長が期待されるのか」を年齢ごとに確認しておきましょう。ここでは乳児クラスと幼児クラスに分けて運動会のねらいを整理します。
乳児(0〜2歳)クラスのねらい
乳児クラスの運動会は、勝ち負けを競うことよりも、保護者とのふれあいながら体を動かす楽しさを味わうことが中心になります。ハイハイをしたり歩いたりと園での姿を見せる場にもなるでしょう。
子どもにとっては、大好きなママ・パパと一緒に運動会に参加できることが嬉しい日でもあります。普段の園での様子を保護者に見てもらい、成長を喜べる機会として考えてみてください。
幼児(3〜5歳)クラスのねらい
幼児クラスになると、友だちと力を合わせる喜びや、最後までやり遂げる達成感を味わうことがねらいになります。かけっこで順位を競ったり、リレーやパラバルーンでクラスの友だちと協力したりする中で、心も大きく育つでしょう。
年齢が上がるにつれて、「頑張りたい」「友だちと一緒に成功させたい」という気持ちが芽生えてきます。一人ひとりの挑戦を認めながら、集団で取り組む楽しさを感じられるように援助することが大切です。
【年齢別】運動会におすすめの競技

ここからは、年齢別に運動会のおすすめ競技をご紹介します。それぞれの競技について、ねらいや進め方、安全面で気をつけたいポイントをまとめました。園の子どもたちの姿に合わせて、アレンジしながら取り入れてみてください。
0歳児におすすめの競技
0歳児は、保護者と一緒に参加することがほとんどです。無理のない距離設定にしたり、子どもの体調や機嫌に合わせて臨機応変に対応できるよう準備しておきましょう。
1.ハイハイレース
マットやシートの上を、ハイハイでゴールに向かって進む競技です。ゴールには保護者が待ち、子どもを呼びかけると、安心して進みやすくなります。
【進め方】
スタートラインに子どもを座らせ、ゴールの保護者のもとへ向かいます。途中で寝転んだり、別の方向へ進んだりする姿も、0歳児ならではのかわいらしさです。
順位にこだわらず、子どものペースを温かく見守る雰囲気づくりを大切にしましょう。ハイハイする場所に危険がないか、事前に確認しておくと安心です。
2.段ボールカーレース
段ボールで作った車に子どもが乗り、保護者が引いてゴールを目指す競技です。レーシングカーや電車、動物など、見た目を工夫すると保護者も一緒に楽しめます。
【進め方】
子どもを段ボールカーに乗せ、保護者がひもを持ってゆっくり引きます。スピードを出しすぎないことが安全のポイントです。
また、段ボールの底が抜けることが予想されるので、しっかり補強しておきましょう。
1歳児におすすめの競技
歩けるようになり、行動範囲が一気に広がる1歳児。1人で取り組める競技と、親子で楽しむ競技を組み合わせると、成長した姿を保護者に見てもらえます。
3.ここまでおいで
子どもが自分の力でスタートからゴールまで向かう競技です。ゴールで保育士が「ここまでおいで」と両手を広げて待ち、子どもを迎えます。
【進め方】
スタートに子どもが立ち、ゴール側の大人が名前を呼んで誘導します。ゴールしたら、子どもを抱きしめて、1人でゴールできた達成感を、しっかり受け止めてあげましょう。
子どもが転んでもすぐに対応できるよう、中間地点に保育士を配置しておくと安心です。
4.親子ふれあいダンス
音楽に合わせて、親子で触れ合いながら踊る遊戯です。抱っこでくるくる回ったり、手をつないでジャンプしたりなど、振り付けにスキンシップを取り入れるとより楽しむことができるでしょう。
【進め方】
保護者と子どもがペアになり、音楽に合わせて踊ります。1歳児がまねをしやすい動きを選び、テンポはゆったりめにすると良いでしょう。曲は、ふだん園で親しんでいるものを選ぶと、子どもも意欲的に体を動かせます。
2歳児におすすめの競技
2歳児になると、走る・運ぶ・またぐなど、1歳児と比べるとできる動きがさらに増えます。少し難しい動きにも挑戦しながら、達成感を味わえる競技を取り入れましょう。
5.フルーツ狩り競争
折り紙や新聞紙で作った果物を、かごに入れていく競技です。木に見立てたパネルにフルーツをぶら下げておくと、子どもが夢中になって取り組めます。
【進め方】
コースの先にあるフルーツを取ってかごへ入れ、ゴールへ戻ります。フルーツは子どもの手が届く高さに設置し、持ちやすい大きさに作っておくことで、達成感につながります。
6.親子おんぶ競争
保護者が子どもをおんぶして、コースを進む競技です。途中で簡単な障害物をくぐったり、まわったりするコースにすると、見ている側も盛り上がります。
【進め方】
スタートで子どもをおんぶし、合図でゴールを目指します。保護者が転倒しないよう、コースは平らで滑りにくいかを予め確認しておくが大切です。
また、おんぶが難しい場合は抱っこでも構わないことを、事前に保護者へ伝えておくと安心して参加できます。
3歳児におすすめの競技
しっかり走れるようになり、ルールのある競技も楽しめるようになるのが3歳児の特徴です。テーマに取り組む競技で、考える楽しさも味わうことができます。
7.お買い物競争
お題の品物を選んでかごに入れ、ゴールを目指す競技です。果物や野菜のカードを並べておき、引いたお題に合う品物を探す形にすると、ゲーム性が高まります。
【進め方】
スタートでお題を確認し、品物コーナーで同じ商品を選んでゴールを目指します。お題は絵カードにして、文字が読めなくてもわかるようにしておきましょう。
品物コーナーが混み合わないよう、十分なスペースを確保しておくと安全です。
8.デカパン競争
大きなパンツ(デカパン)に親子で一緒に入り、息を合わせてゴールする競技です。二人三脚のように、協力して進む楽しさを味わえます。
【進め方】
親子でデカパンをはき、足並みをそろえて歩いたり走ったりします。転倒を防ぐため、急がずに進むよう、競技前や競技中に声をかけましょう。
デカパンの生地は伸びやすく丈夫なものを選び、足が引っかからないか確認しておきます。
※
4歳児におすすめの競技
4歳児になると順位を意識し始め、友だちと力を合わせる楽しさもわかるようになります。1人で挑戦する競技と、みんなで協力する競技をバランスよく取り入れましょう。
9.かけっこ
スタートからゴールまで、力いっぱい走る定番の競技です。3〜4人のグループで走り、順位を競います。4歳児にとっては、最後まで走りきる達成感と、勝ち負けを経験する機会になるでしょう。
【進め方】
グループごとにスタートし、ゴールテープを目指して走ります。負けて悔しい気持ちも大切な経験として受け止め、一人ひとりのがんばりを認める言葉がけをしましょう。
コースの幅を十分にとり、危険がないよう配慮します。
10.パラバルーン
大きな円形の布(パラバルーン)を、みんなで音楽に合わせて動かす競技です。波を作ったり、中央を持ち上げて山や気球の形を作ったりと、力を合わせる楽しさを味わうことができます。
【進め方】
子どもたちが布の端を持ち、保育士の合図に合わせて上下に動かします。音楽にあわせ、技の合図やタイミングを決めておくと子どもも息を合わせやすくなります。
布を持って走る場合は、転倒することも予想されるのでスピードを調節し、無理のない範囲で行いましょう。
5歳児におすすめの競技
運動会の主役ともいえる5歳児。クラスの仲間と協力し、最後の運動会にふさわしい達成感につながる競技を取り入れましょう。
11.リレー
チームに分かれ、バトンをつないでゴールを目指す競技です。花形種目として、運動会を締めくくる場面にもぴったり。
子どもたちの真剣な姿に保護者も盛り上がります。
【進め方】
走順を決めてバトンをつなぎ、チームで競い合います。勝敗だけでなく、最後まであきらめずにつなぐ過程を大切にしましょう。
バトンの受け渡しは事前に練習し、転倒時にすぐ対応できるよう保育士の立ち位置を決めておきます。
12.親子騎馬戦
保護者が馬になり、その上に子どもが乗って、相手の帽子を取り合う競技です。親子で力を合わせる種目として、最後の運動会の思い出づくりにもなります。
【進め方】
親子でペアになり、合図で相手チームと帽子を取り合います。安全のため、押し合いはせずに帽子を取るだけというルールを徹底しましょう。
転倒に備え、保育士が周囲で見守る体制を整えておくことが欠かせません。
【さらに面白く!】運動会で盛り上がるユニークな競技

運動会の定番競技に少し変化を加えたい場合には、ユニークな競技がおすすめです。ここでは、主に幼児クラスで取り入れやすい競技をご紹介します。見ている保護者も思わず笑顔になる、楽しい種目ばかりです。
13.色いろめくり
両面が違う色になったカードを床一面に並べ、制限時間内に自分のチームの色を多くめくるゲームです。体全体で楽しめる競技で、子どもたちが夢中になって走り回ります。
【進め方】
2チームに分かれて担当の色を決め、合図でカードをめくります。制限時間が来たら終了し、表になっている色の枚数が多いチームの勝ちです。
カードは角がないように作り、ぶつからないよう十分な広さで行いましょう。
14.なりきりレース
動物などのキャラクターに変身して、ゴールを目指す競技です。ウサギならジャンプ、カエルならしゃがんで跳ぶなど、その動きをまねしながら進むと、見ている人も楽しめます。
【進め方】
コースの途中に帽子やしっぽなどの衣装を置き、変身してからゴールへ向かいます。動きを真似しやすい動物を選ぶと、どの子も無理なく参加できます。
衣装は着脱しやすく、視界をさえぎらないものにしましょう。
15.おもしろ玉入れ
定番の玉入れに、ひと工夫を加えた競技です。保育士が背負ったかごを子どもが追いかける移動式玉入れや、音楽に合わせて踊り、笛が鳴ったら玉を入れるダンシング玉入れなど、笑いの生まれる仕掛けが楽しめます。
【進め方】
ルールは通常の玉入れと同じですが、特に移動式玉入れでは柔らかい素材の玉を使い、玉を顔に当てないよう事前に説明するなどして配慮しましょう。
また、チームごとに走る範囲を区切っておくと安全です。ダンシング玉入れでは、踊りから玉入れに移る瞬間に子どもが一斉にかごへ集まるため、ぶつかる危険が予想されます。
子ども同士が間隔をとって取り組めるよう
、目印を置いておくとよいでしょう。
16.親子DEしっぽ取り
親子でペアになり、腰につけたしっぽ(タオルやスズランテープ)を取り合う競技です。逃げる・追いかけるという動きが、子どもにとってわくわくする楽しい時間になります。
【進め方】
親子で協力して相手ペアのしっぽを狙い、取られないように逃げます。しっぽは軽く引くと取れる長さにし、無理に引っ張らないよう声をかけましょう。
運動会を盛り上げるテーマの決め方

運動会全体にテーマを決めると、競技名や装飾、音楽に統一感が生まれ、一体感のある運動会になります。ここでは、テーマ決めの参考になる例を紹介します。
世界の祭典
オリンピックやワールドカップなど、世界のスポーツの祭典をテーマにします。国旗の装飾や祭典に見立てた入場、メダルの授与など、本格的な演出は子どもたちの気持ちも高まるでしょう。
各クラスを国に見立てると、応援にも一体感が生まれます。
絵本の世界
子どもたちが大好きな絵本を、運動会のテーマにするのもおすすめです。お話に登場するキャラクターや場面を競技や装飾に取り入れると、物語の世界に入り込んだような特別な雰囲気を演出できます。
日頃から親しんでいる絵本を選ぶと、子どもたちも楽しく参加できます。
子どもが夢中になっている遊びや好きなもの
ふだん子どもたちが夢中になっている遊びや、好きなものをテーマにするのも方法のひとつです。電車や虫、海の生きものなど、クラスで盛り上がっている話題を取り入れ、子どものアイディアを競技にすると子どもの意欲にもつながるでしょう。
子どもの興味から計画をすすめることで、主体的に楽しめる運動会になります。
運動会を成功させるためのポイント

最後に、運動会の練習から当日までに大切にしたいポイントを項目別に整理します。子どもたちが楽しく運動会当日を迎えられるよう、準備の参考にしてくださいね。
「練習」は遊びの延長を意識して楽しく行う
運動会の練習は、遊びとして楽しく取り組めることが何より大切です。同じことを繰り返し練習するのではなく、ゲーム感覚ですすめたり、できたことを一緒に喜んだりしながら進めましょう。
説明は短くわかりやすい言葉で伝える
競技のルールや並ぶ場所を伝えるときは、短くわかりやすい言葉を選びましょう。目立つ色の旗や目印を使う、実際に保育士がお手本を見せるなど、子どもが目で見て理解できる工夫をすると伝わりやすくなります。
一度にたくさんの指示を出さず、ひとつずつ伝えるのがポイントです。
失敗した子へのフォローを行う
転んでしまったり、間違えてしまったりする子もいます。失敗してしまったときこそ、結果ではなく、挑戦したことや頑張った過程を認める言葉がけを大切にしましょう。
「最後まで走れたね」「がんばっていたね」と気持ちに寄り添うことで、子どもの自信になり、次への意欲につながります。
保護者とのコミュニケーションを大切にする
練習の様子を連絡帳やお便りで伝えたり、子どものがんばりを直接話したりと、保護者とのコミュニケーションを大切にしましょう。日頃からのやり取りが、保護者との信頼関係につながります。けがやトラブルがあった際は状況を丁寧に報告することも欠かせません。
子どもたちの「楽しい!」をゴールに(まとめ)
運動会は、子どもたちの成長を保護者とともに分かち合える大切な行事です。競技選びに迷ったときは、ぜひこの記事で競技を参考にしてみてください。
年齢に合った競技を選び、テーマや演出を工夫しながら準備を進めることで、子どもも保護者も楽しめる一日になります。何よりも子どもたちの「楽しい!」という気持ちを大切に、思い出に残るすてきな運動会をつくってくださいね。
執筆:原島 円












