2026.03.31
「保育園だより5月号|おたより文例集」
新年度が始まってから約1か月。子どもたちも少しずつ園生活に慣れ、笑顔やその子らしさが見られるようになる頃です。一方で、ゴールデンウィーク明けの生活リズムの乱れや、急な気温上昇への配慮も欠かせません。おたよりでは、子どもたちの成長の様子や園での活動を伝えるとともに、ご家庭と一緒に子どもたちの生活を支えていくための情報をわかりやすく届けていきましょう。この記事では、5月のおたよりに取り入れたい内容や文例を紹介します。

5月ってどんな月?
5月は、春のやわらかな空気の中で自然の生命力がいっそう感じられる時期です。木々の緑が濃くなり、草花や虫たちの姿も増えて、子どもたちにとって身近な自然に興味を広げやすい時期でもあります。散歩や戸外遊びを通して、春から初夏へと移り変わる季節の変化を楽しめるような活動を取り入れるのがおすすめです。
また、新年度の環境にも少しずつ慣れてきて、子どもたち同士の関わりや遊びが広がってくる頃でもあります。友達とのやりとりが増えたり、自分の思いを言葉で伝えようとしたりする姿も多く見られるようになります。
一方で、ゴールデンウィークなどの長い休みをはさむことで、生活リズムや気持ちが不安定になる子どももいます。園では、子どもたちの様子を丁寧に見守りながら、無理のないペースで日常のリズムを整えていくことが大切です。
こどもの日や母の日など、子どもたちにとって印象に残る行事も多い月です。行事の由来や意味に触れ、子どもたちが特別な日と日常のメリハリを感じながら楽しめるよう、声かけを意識していきましょう。

5月のおたよりづくりのポイント
季節や気候の変化によって、園から保護者に伝えたいことは異なります。また、保育士の目線で最近の園や子どもたちの様子を伝えることは、おたよりの大切な要素です。
5月に保護者に伝えておきたいこと
・連休明けの心と体のケア
・衣替えや暑さ対策について
・園外活動・自然体験の案内
・成長や関わりの変化への気づき
最近の園の様子
園庭や施設内の変化、先生たちの近況などについてお知らせしましょう。
・園庭の木々が緑に色づき始め、春の自然を感じながらのびのびと遊ぶ姿が目立ちます。
・生活の流れにも慣れてきて、集団での活動も少しずつ増えています。
子どもたちの様子
最近の園における子どもたちの様子、成長が見えるエピソードなどを月齢別に紹介します。
乳児(0~2歳児)
- 散歩や外遊びが心地良く、「また行きたい!」とリクエストが増えています。
- 午睡のリズムも整い、食事や排泄のタイミングも安定してきました。
幼児(3~5歳児)
- 自然物を使った遊びや虫探しに夢中になっています。
- 新しい友達との関係も深まり、やりとりを楽しむ様子が見られます。
5月のおたより 書き出し・結び<文例>
季節を取り入れたおたよりの例文を紹介します。
書き出し
「新緑のまぶしい季節、園庭にも元気な声が響いています。」
「子どもたちも園での生活に少しずつ慣れ、笑顔が増えてきました。」
「心地良い気候の中で、戸外活動もいっそう楽しめる時期になりました。」
結び
「連休明けは疲れが出やすいため、園でも無理のないペースで過ごしてまいります。」
「引き続き、園とご家庭で協力しながら、心と体のリズムを整えていきましょう。」
「急に暑さが増す日も出てきますので、水分補給や衣服調整に配慮してまいります。」
5月の行事紹介
暦に関する文例
5月2日 八十八夜

立春から数えて88日目にあたる「八十八夜」は、春から初夏へと季節が移り変わる節目の日です。年によって日付は変わりますが、2026年の八十八夜は5月2日です。古くから、この頃になると霜の心配がなくなるため、本格的な農作業を始める目安とされてきました。
また、八十八夜に摘んだ新茶を飲むと「長生きできる」「無病息災で過ごせる」と言われています。
園でもこの機会に、「お茶の葉はどんな形をしているのかな?」「どんな種類があるんだろうね」といったお話をしながら、身近なお茶や季節への興味を広げていきたいと考えています。お散歩で見つける新緑のまぶしさや、さわやかな風を感じながら、子どもたちと一緒に季節の移り変わりを五感で楽しんでまいります。
5月3日 憲法記念日

日本国憲法が施行されたことを記念して定められた祝日です。1947年5月3日に施行されて以来、私たちが平和に、そして自分らしく暮らしていくための土台となる日として大切にされてきました。
憲法には「すべての人が大切にされること」「平和な社会をつくること」といった、安心して生活するための大切な考え方が示されています。子どもたちには少し難しい言葉かもしれませんが、根底にあるのは「お互いを思いやりながら、ともに生きていく」という、とても身近であたたかいメッセージです。
園は祝日でお休みになりますが、「みんなが気持ち良く過ごすためにはどうしたらいいかな?」「お友達と仲良くするにはどんなことができるかな?」といった問いかけを通して、子どもたちが思いやりやルールについて考えるきっかけにしたいと考えています。日々の遊びの中にある小さなルールや譲り合いの気持ちを大切にしながら、一人ひとりが尊重され、安心して自分を出せる環境づくりをこれからも進めてまいります。
5月4日 みどりの日

「自然に親しみ、その恵みに感謝しながら、豊かな心を育てていく」ことを願って定められた祝日です。
もともとは、自然や植物をこよなく愛した昭和天皇にゆかりのある日として制定され、現在では新緑が美しいこの時期に、自然の大切さに目を向ける日として親しまれています。
園でも、この時期ならではの戸外活動や散歩を積極的に取り入れています。「このお花、おもしろい形だね」「こっちの葉っぱはツルツルしているよ」など、子どもたちが五感を使って見つけた発見を大切に共有しています。
身近な草花や木々の変化に驚いたり、小さな虫たちの動きをじっと見つめたりする経験は、子どもたちの感性を豊かに育んでくれます。日々の遊びの中にある小さな発見の積み重ねが、やがて命の不思議さを感じ、自然を慈しむ心へとつながっていくことを願っています。
5月5日 こどもの日・端午の節句

「こどもの日」は、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う国民の祝日です。男の子も女の子も区別なく、すべての子どもたちが自分らしく元気に育っていくことを喜び、また日々慈しみ育ててくれているお母さんに感謝を伝える、家族みんなにとってあたたかな意味を持つ一日です。
また、この日は古くから伝わる伝統行事「端午(たんご)の節句」としても知られています。その起源は古代中国の厄払いにあると言われ、強い香りで邪気を払うとされる菖蒲(しょうぶ)を軒先につるしたり、菖蒲湯に入ったりして無病息災を願ってきました。日本では、菖蒲が「尚武(しょうぶ:武道を重んじること)」という言葉に通じることから、江戸時代以降は男の子の成長や立身出世を願う行事として定着していきました。この日には、こいのぼりを飾ったり、五月人形やかぶとを飾ったりする風習があります。
園でもこの時期には、こいのぼりの歌を歌ったり、園庭に泳ぐこいのぼりを眺めたりしながら、子どもたちの成長をみんなで喜び合う時間を大切にしています。「こいのぼりってどんな魚かな?」「どうして空を泳いでいるのかな?」といった会話をきっかけに、行事の意味や季節の文化に親しめるような活動を取り入れていきたいと考えています。
5月5日 立夏

二十四節気のひとつで、暦の上では「夏の始まり」を迎える日とされています。日付は毎年固定されておらず、太陽の動きによって決まるため、2026年は5月5日になります。春のやわらかな気候から、少しずつ日差しの強さや気温の高さを感じるようになり、季節が春から初夏へと移り変わっていく節目です。
この頃になると、木々の緑がいっそう鮮やかになり、戸外で過ごす時間が気持ち良い季節になります。自然の中では、草花の成長や虫たちの活動も活発になり、子どもたちにとって発見の多い時期でもあります。
園でもこの時期は、戸外遊びや散歩の時間をいっそう充実させたいと考えています。「風があたたかくなってきたね」「葉っぱが大きくなっているよ」などの声かけを通して、子どもたちが春から夏への移り変わりを肌で感じられるような時間を大切にしていきます。
5月10日 母の日

お母さんに「ありがとう」の気持ちを伝える日として親しまれている行事です。毎年5月の第2日曜日と決められており、2026年は5月10日になります。
アメリカの風習が始まりとされており、カーネーションを贈る日としてもよく知られています。
園でもこの機会に、「いつもどんなことをしてくれているかな?」「ありがとうってどうやって伝えようか?」といった話をして、身近な人への感謝の気持ちについて子どもたちと一緒に考える時間を大切にしています。お母さんや家族だけでなく、日々関わる人へ「ありがとう」の気持ちを言葉にすることの大切さに気づき、思いやりの心を育んでいきたいと考えています。
園の行事に関する文例
遠足

子どもたちが園の外へ出て、自然や地域の環境に触れながら楽しい時間を過ごす行事です。いつもとは少し違う場所で友達や保育士と一緒に過ごすことで、発見や驚きがたくさん生まれ、子どもたちにとって思い出に残る一日になります。
当日は、自然の中で思いきり体を動かして遊んだり、草花や虫など身近な自然を観察したりしながら、季節の変化を感じる時間を大切にしていきます。「こんなお花見つけたよ」「虫がいたよ!」など、友達と発見を共有する中で、子どもたちの好奇心や会話も自然と広がっていきます。
また、遠足ではみんなで同じ場所へ向かい、同じ時間を過ごすことで、クラスの仲間とのつながりをより深める機会にもなります。お弁当の時間には「一緒に食べよう」「おいしいね」と笑顔があふれ、特別なひとときを感じられることでしょう。
安全面には十分配慮しながら、子どもたちが安心してのびのびと楽しめる遠足になるよう準備を進めていきます。友達や保育士と一緒に過ごす楽しい時間が、子どもたちの心に残る思い出の一日となることを願っています。
運動会

子どもたちが体を思いきり動かしながら、友達や保育士と一緒に楽しむ園の大きな行事のひとつです。日頃の遊びや活動の中で親しんできた動きや遊びを取り入れながら、子どもたち一人ひとりがのびのびと参加できる内容で行います。
かけっこや体操、親子で楽しめる競技などを通して、「できた!」「がんばった!」という達成感を味わえる機会にしていきます。友達の姿を見て応援したり、「もう一回やってみよう」と挑戦したりする中で、子どもたちの自信や意欲も大きく育っていきます。
また、春の運動会は、新しいクラスの仲間や保育士と関係を深めるきっかけにもなります。みんなで同じ目標に向かって取り組む経験を通して、「一緒にやると楽しいね」という気持ちや、仲間とのつながりを感じられる時間になることでしょう。
当日は、子どもたちが安心して力を発揮できるよう、発達に合わせたプログラムや進行を大切にしながら準備を進めていきます。子どもたちの元気な姿や成長の様子を感じられる、笑顔あふれる運動会になることを願っています。
5月のおたよりに添えられるネタ
季節の豆知識などをおたよりの1コーナーにすることで、おたよりが保護者にとっても楽しめる、親しみやすいものになります。
・こいのぼりの豆知識:こいのぼりを飾る意味や由来、吹き流しの色や意味など。
・お散歩で出会う春の自然:園のお散歩で、この時期に見られる花や葉っぱなど。
・園で歌っている童謡や手遊び歌:子どもたちのお気に入りの曲を紹介。
まとめ
5月のおたよりでは、新年度の生活に慣れてきた子どもたちの姿や、自然の中で広がる遊びの様子などを伝えることで、園での毎日の積み重ねを保護者に感じてもらうことができます。また、連休明けの体調や生活リズム、暑さへの備えなど、この時期ならではの情報もあわせて届けることが大切です。季節の行事や園での活動を通して、子どもたちが成長していく過程を具体的なエピソードとともに伝え、家庭と園が同じまなざしで子どもを見守っていけるような、あたたかなおたよりづくりを心がけていきましょう。












