保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

2026.03.27

保育園の【5月製作】対象年齢の目安つきアイデア

新緑がまぶしく、園生活にも慣れてきた5月。子どもたちは毎日多くの発見をしながら、季節の移り変わりを肌で感じています。この時期の製作では、「こどもの日」や「母の日」といった行事にちなんだテーマを取り入れながら、感性を育てたり、大切な人への気持ちを形にしたりする経験を大切にしたいですね。素材に触れ、色を楽しみ、五感を使ってのびのび表現できる活動を取り入れていきましょう。

5月の製作アイデア

5月の製作は、こいのぼりやカーネーションといった季節の行事のモチーフが、さまざまなバリエーションで楽しめます。子どもたちにとって身近な行事と製作活動をつなげることで、作る楽しさだけでなく、その意味や背景にも自然と関心を広げていくことができます。

今回は、光にかざして楽しめる作品や、指先を使って集中して取り組める作品など、表現の幅が広がる製作アイデアをご紹介します。年齢や発達に応じた工夫をしながら、子どもたち一人一人の「やってみたい!」を引き出していきましょう。

子どもと作る製作アイデア[ステンドグラス風こいのぼり]

クリアファイルにペンで色を塗り、光にかざすとキラキラ輝く「ステンドグラス風こいのぼり」です。

透明の素材ならではの美しい発色が楽しめ、窓辺に飾ると子どもたちも思わず見とれてしまうような、色とりどりの光が広がります。工程はシンプルですが、完成度の高い作品になるのが魅力です。

うろこ模様や色の組み合わせを自由にデザインできるため、表現の幅が広がり、世界にひとつだけのこいのぼりが作れます。

対象年齢

4~5歳

用意するもの

クリアファイル、油性ペン(黒、好きな色)、セロハンテープ、マスキングテープ、ストロー、シール(白、白より小さめの黒)、折り紙、はさみ、のり、穴あけパンチ

作り方

⒈クリアファイルをはさみで切り開き、黒の油性ペンで縦に1本、線を描く。クリアファイルの下に、カッティングマットや方眼紙など、線を描く目安になるものを置くと描きやすい。

⒉右側に好きな模様を描く。(左側はこいのぼりの顔になる部分なので、空けておく)

⒊インクが乾いたらクリアファイルを裏返し、黒い線の間を好きな色の油性ペンで塗りつぶす。

⒋ペンが乾いたら、丸めてセロハンテープで留める。

⒌しっぽの側の筒をつぶすようにセロハンテープを貼り、尾びれを作る。黒と白のシールを貼って、目を付ける。

⒍ストローを通すための穴を、筒の上と下に穴あけパンチであける。

⒎ストローにマスキングテープをぐるぐる巻きつける。

⒏7のストローを6であけた穴に通す。

⒐折り紙で作ったかぶと(風車などもおすすめ)を、ストローの先に付けてできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • 油性ペンを使うため、洗っても落ちにくいことや持ち方、キャップの扱い方などの約束を活動前に丁寧に伝えましょう。机や衣服が汚れても安心なように、作業環境を整えておくことも大切です。
  • 黒の線を縦に描く工程が難しい場合は、牛乳パックや封筒を切り開いてガイドにしても良いでしょう。練習用のシートを用意して、最初に何度か線を描いてみると取り組みやすくなります。
  • 低年齢児には、あらかじめ線が描かれたクリアファイルを用意したり、模様の見本を提示したりするなどして、完成をイメージしやすくなるよう、工夫しましょう。
  • 4~5歳児は、模様や色の構成を自分で考えることを通して、構成力や集中力を養いましょう。「どんな色の組み合わせにしたい?」「丸や四角の模様もすてきだね」などと声をかけ、紙に描いてデザインを考えてみる時間を設けるのもおすすめです。
  • 塗っている途中で、飽きてしまう子がいるかもしれません。そんなときは、「色カード」を箱の中に用意して、「引いたカードの色を次に塗る」などのゲーム形式を取り入れて、楽しみながら製作が進められるように工夫します。達成感が得られるよう、サポートしましょう。
  • 光にかざすことで見える色の変化や重なりのおもしろさをみんなで共有し、窓辺や天井近くに飾ると、製作後の満足感も高まります。家庭への持ち帰りだけでなく、園内装飾としての活用もおすすめです。

子どもと作る製作アイデア[ふわふわウロコのこいのぼり]

お花紙を「ビリビリちぎる」「くるくるねじる」「ペタペタ貼る」といったシンプルな動作だけで仕上がる、ふわふわ質感のこいのぼりです。やわらかいお花紙は小さな手でも扱いやすく、ちぎる量やねじる強さによって表情が変わるため、子どもたちは感触を楽しみながら自然と指先をたくさん使うことができます。貼り進めるほどにうろこが立体的になり、完成に向かっていくワクワク感や達成感も味わえる製作です。

対象年齢

2~5歳

用意するもの

お花紙(好きな色)、色画用紙(好きな色)、折り紙(白、黒、黄)、はさみ、のり、セロハンテープ、チラシなどの紙

作り方

⒈お花紙を半分に折り、端にはさみで切り込みを少し入れる。

⒉切り込みから、手でお花紙をちぎる。

⒊ちぎったお花紙を半分に折り、片方をくるくるとねじって、うろこを作る。

⒋長方形の色画用紙の右側を三角に切り、こいのぼりの土台を作る。

⒌色画用紙に、縦にのりを塗り、その上に3のうろこを貼っていく。違う色を交互に貼ったり、列ごとに色を変えたりしても良い。

⒍縦に6列うろこを貼り、左端には残ったお花紙を丸めて貼る。白い折り紙と黒い折り紙を丸く切って目を作り、のりで貼り付ける。

⒎チラシなどをくるくると巻いて棒を作り、こいのぼりの裏側にセロハンテープで貼り付ける。黄色い折り紙を2枚丸く切り、棒の上部をはさむようにのりで貼り合わせ、飾りにしたらできあがり。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • 2~3歳児は、ちぎったお花紙を保育士がねじっておくなどして、貼る工程を中心に楽しみましょう。「ふわふわだね」「ぺったんしてみようか」など、感触と言葉をつなげながらやりとりを楽しみます。うろこを貼る位置に薄く印をつけてあげると見通しが持て、取り組みやすくなります。
  • 4~5歳児は、自分でちぎる・ねじる・貼るといった一連の工程を通して、指先の調整力や構成力を育みましょう。左右にバランスよく貼る、色の組み合わせを考えるなど、表現の工夫ができるよう声かけします。
  • 色のテーマを決めて作ったり、目や吹き流しの形をアレンジしたりして、オリジナルのこいのぼりに発展させるのもおすすめです。
  • 完成後は保育室の壁面や、園の玄関装飾に展開すると、活動の余韻が広がります。

子どもと作る製作アイデア[コロコロ毛糸のカーネーション飾り]

毛糸をくるくる巻いて作る、手のひらサイズのかわいい置き飾りです。丸めた紙粘土に毛糸を巻きつけていくと、コロンとしたあたたかみのある土台のできあがり。お花紙で作ったカーネーションを乗せれば、母の日や春の贈りものにもぴったりな、華やかな飾りになります。毛糸の色や巻き方によって個性が出るため、同じ作り方でも違う表情が生まれるのが魅力です。毛糸を引っ張る力の調整や、紙粘土を丸める作業は指先の感覚を育てるのに最適で、自然と集中して取り組める製作です。

対象年齢

3~5歳

用意するもの

紙粘土、木工用接着剤、毛糸(緑)、お花紙(赤)、輪ゴム

作り方

⒈[土台を作る]紙粘土を丸め、毛糸の端を木工用接着剤で留めてから、いろいろな方向にぐるぐると巻く。

⒉紙粘土が見えなくなるぐらいまで巻いたら、毛糸の先に木工用接着剤を付け、巻いた毛糸の中に入れ込む。

⒊[カーネーションを作る]1枚のお花紙を4つに切る。

⒋3のお花紙を重ね、じゃばら折りにして真ん中を輪ゴムで留める。

⒌端に少し切り込みを入れる。

⒍1枚ずつ広げていく。

⒎6のカーネーションに木工用接着剤を付け、2の土台の上に貼り付ける。

年齢ごとの関わり方・配慮

  • 紙粘土を丸める工程では、手のひらでやさしく転がすことを伝えながら、やわらかい感触を楽しめるように声かけを行いましょう。乾燥しやすいため、こまめに様子を見て作業を進めるのがポイントです。
  • 低年齢児は毛糸の端を保育士が固定し、巻くという動作をゆっくり楽しみましょう。毛糸がゆるんだり、同じところばかり巻いたりしないよう声をかけ、毛糸が安定しない部分は木工用接着剤で留めて補助しながら、形を整えていきます。
  • 4~5歳児は、巻く力加減や方向を自分で考えながら取り組むことを目標にしましょう。「紙粘土のボールが見えなくなるまで巻こう」「ゆるんだら、一度ほどいてやり直してもいいんだよ」など、子どもが自分自身で調整しながら根気良く進められるような声かけを意識しましょう。
  • カーネーションを広げる工程では、「そっと広げてみようね」と声をかけ、開いたあともやさしく形を整えるよう促します。
  • 紙粘土の量を増やして大きくしたり、毛糸の色を変えたり、カーネーションの数を増やしたり、とさまざまなアレンジが楽しめます。

子どもと作る製作アイデア[鯉のぼりやじろべえ]

さまざまな色やデザインの飲料パックを使い、カラフルな「鯉のぼりやじろべえ」を作りましょう。 できたやじろべえは、指やえんぴつに乗せてバランスをとって遊びます。重さやバランスについて考えたり、試したりするきっかけにもなる製作です。

対象年齢

0歳~5歳[遊ぶ:0歳~ 作る:4歳~]

用意するもの

飲料パック、楊枝、メラミンスポンジ

作り方はこちら(No,989 鯉のぼりやじろべえ)

まとめ

5月の製作活動は、季節の行事を通して、表現の工夫や気持ちを伝える体験につなげられる良い機会となります。
光を通した色の変化を楽しんだり、ふわふわとした素材の感触を味わったりする中で、子どもたちが自分なりの表現を見つける楽しさや面白さを感じられるよう、サポートしていきましょう。
また、完成した作品を飾ったり、大切な人にプレゼントしたりする経験は、自信や満足感にもつながります。一人一人の気持ちや工夫を尊重し、製作活動が子どもたちの心の成長につながるよう、見守っていきたいですね。


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