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保育士のひきだし

2020.08.07

【敬老の日にプレゼントを製作しよう!】保育園で簡単に作れる製作のアイデアを年齢別に紹介

毎年、9月の第3月曜日は敬老の日です。おじいちゃんやおばあちゃんにお手紙やプレゼントを贈ったり、一緒に遊んだりと、敬老の日の交流イベントを実施する保育園も多いのではないでしょうか?本記事では敬老の日イベントに向けて、子どもたちに敬老の日についての理解を深めることや、手紙やプレゼントのアイデア(年齢別)、一緒に楽しめる遊びや歌などをご紹介いたします。またイベント当日に保育士が気を付けるべきことも解説します。

敬老の日の由来とは?

敬老の日は1966年に制定されました。内閣府のデータによると、敬老の日には「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という意味が込められています。 起源にはさまざまな説が存在しますが、「1947年に兵庫県にて敬老会が開催されたこと」が始まりだと言われています。当時は戦後間もない混沌の時代。若者はお年寄りから畑仕事のノウハウや収穫の知恵を授かっていました。お年寄りの中には、子どもを戦場に送った人も少なくありません。当時の人々は、苦渋な思いをしながらも混沌の時代を支えてくれたお年寄りへの経緯を込めて、敬老の日のきっかけとなる「敬老会」を開いたのです。

【参考】内閣府「国民の祝日」について

兵庫県多可町「敬老の日」制定50周年 受け継がれる敬老の精神

敬老の日を子どもに伝えるときの例文

敬老の日を子どもに説明するときは、次のような例文を使ってみてください。

  • 「敬老の日」はね、おじいちゃんおばあちゃんに「いつもありがとう」って気持ちを伝える日なんだよ
  • みんなのおじいちゃんおばあちゃんも、ご近所さんのおじいちゃんおばあちゃんも、みんな(園児)みたいな子どもだったんだよ。でも大人になって、みんなや家族のために一杯働いて、みんなのおとうさんおかあさんも育ててくれた大事な人なんだよ。だからね、そんな大事なお年寄りに「ありがとう」って気持ちを伝えるために、みんなでプレゼントを作ろうね!

「お年寄りに感謝を伝える日」という部分を強調して説明すると、伝わりやすくなります。

敬老の日イベントを開催するねらい!

保育園の中には、年中行事として敬老の日を祝うイベントを取り入れているところもあります。イベントを企画・運営するにあたって必要になってくるのが「ねらい」です。ここでは、敬老の日を祝うイベントを開催する「ねらい」を解説します。

お年寄りへの感謝の気持ちを育む

まず大前提として、敬老の日のイベントには子どもたちの「お年寄りへの感謝の気持ち」を育むねらいがあります。 保育士はイベントの際、まず子どもたちに「お年寄りがどんな存在であるのか」「どんなことをしてもらっているか」などを聞いたり、話し合ったりすることで、子どものお年寄りに対する関心や感謝の気持ちを引き出せるでしょう。

その後に、感謝の気持ちを伝えるためにプレゼントを作ったり、歌ったりするなどの活動を入れるのがイベントの基本的な流れです。

おじいちゃんおばあちゃんとの交流を図る

子どもの中には、普段からお年寄りと触れ合う機会のない子どももいます。お年寄りを招いた敬老の日のイベントを開催することで、子どもがお年寄りと交流できる機会ができます。

イベントを通じて伝統文化に触れる

保育園で実施している敬老の日のイベントでは、お年寄りを招いて日本の伝統的な遊びを行うケースが多いです。子どもがお年寄りからおはじきやお手玉などの昔ながらの遊びを教えてもらう貴重な機会です。 また、子どもがお年寄りの子どもの頃の思い出話などを聞くことで、「歳を取ること」「時の流れ」などに思いを馳せるようになります。つまり、敬老の日イベントは、子どもが伝統文化に触れつつ、人が歳を取ることへの関心を促すかけがえのないイベントなのです。

敬老の日イベントでは何をするの?主な遊びやゲームを紹介

敬老の日のイベントでは、おじいちゃんおばあちゃん、または地域の方々など、普段から交流のあるお年寄りを保育園に招いて一緒に遊んだり、保育士と子どもが老人ホームを訪れたりすることが多いです。保育園によっては、お年寄りは招かず、子どもたちとお年寄りへのプレゼントを製作することもあるでしょう。ここでは、敬老の日イベントで取り入れられている歌や遊び、ゲームをご紹介いたします。

歌や遊びで交流

まずは、敬老の日のイベントでよく歌われている「歌」と、定番の「遊び」をピックアップしてみました。

【歌】

  • しあわせなら手をたたこう
  • おじいちゃんおばあちゃんへ

【定番の遊び】

  • けん玉
  • お手玉
  • おはじき

それぞれの内容について簡単にご紹介していきます。

敬老の日によく歌われる曲「しあわせなら手をたたこう」

https://youtu.be/s3gOdrJ-mkI

「しあわせなら手をたたこう」は子どもとお年寄りが触れ合いながら交流できる歌です。子どもとお年寄りが向かい合って、「しあわせなら手をたたこう♪」というフレーズに合わせて一緒に手を叩けば、少しずつ緊張もほぐれていくでしょう。 手足のエクササイズにもなるのも大きなポイントです。アイスブレイクとして取り入れるにはぴったりの一曲です。

おじいちゃんおばあちゃんへ

https://youtu.be/2NGFaofopaE

「おじいちゃんおばあちゃんへ」は熊本県を中心に活動している子ども向け音楽ユニット「いちごくらぶ」の楽曲です。おじいちゃんおばあちゃんへの感謝の気持ちと、「大好き」という気持ちを伝えるにはぴったりの一曲です。 子どものおじいちゃんおばあちゃんを招いた際に、歌のプレゼントとして歌ってみてはいかがでしょうか?

けん玉

日本の伝統的なおもちゃといえばけん玉。お年寄りにとって、なじみ深いおもちゃです。子どもがお年寄りからけん玉のコツをレクチャーしてもらいながら上達するにはよい機会でしょう。 お年寄りと一緒にけん玉をしていく中で、子どもがお年寄りと一緒に遊ぶ楽しさや、けん玉が上手にできた達成感を共有できます。

お手玉

お手玉も敬老の日にぴったりな昔ながらのおもちゃです。手先の運動にもなりますし、けん玉よりも難易度が低いため、低い年齢の子どもでもチャレンジできます。

おはじき

35歳なら、簡単なルールが理解できるようになるため、おはじきで遊ぶのもおすすめです。キラキラしたきれいなおはじきに、興味津々な子どもも多いはず。

お年寄りと子どもが一緒にできるゲーム

続いては、お年寄りと子どもが一緒に参加できるゲームをご紹介いたします。

  • じゃんけん列車
  • おひざとりゲーム
  • ちゃつぼ

体や指先を使ったゲームのため、ちょっとしたエクササイズにもなります。それでは、それぞれのゲームの内容についてチェックしていきましょう。

じゃんけん列車

「じゃんけん列車」は大人から子どもまで、幅広い世代で有名なゲームです。

  • 音楽に合わせて歩く
  • 音楽が止まったら、近くにいる人とじゃんけん
  • じゃんけんで負けた人は勝った人の後ろについて、肩につかまる
  • ①~③を繰り返す
  • 最後に勝ち残った列の一番前の人が優勝

保育士は、列の中で子どもがお年寄りを押してしまわないように、様子を見たり声をかけたりしましょう。

おひざとりゲーム

子どもとお年寄りが触れ合えるゲームです。いすとりゲームの「おひざバージョン」だと考えるとイメージしやすいでしょう。

  • お年寄りはいすに座っている
  • 音楽に合わせて、子どもはお年寄りの周りを歩く
  • 音楽が止まったら、近くのお年寄りの膝の上に座る
  • いすとお年寄りを少なくしていき、①~③を繰り返す
  • 最後まで膝の上に座れた子どもが優勝

子どもが勢いよく座らないように、最初に注意の声かけをしましょう。簡単すぎる場合は「フルーツバスケット」の要素を入れてみてもOKです。

ちゃつぼ

https://youtu.be/9MkGlZIMRCM

「ちゃつぼ」は古くから日本で親しまれている伝統的な手遊びです。

ちゃちゃつぼ、ちゃつぼ、ちゃつぼにゃ、ふたがない、そこをとって、ふたにしろ!

動画のように、歌のフレーズに合わせて手を動かしていきます。だんだんスピードを上げて、最後までできた人が優勝、という風にゲーム形式にしても楽しいでしょう。

敬老の日イベント当日の注意ポイント

敬老の日のイベント際に、注意すべきポイントをご紹介いたします。

  • 子どもとお年寄りの接触に気を付ける
  • こまめに休憩時間を入れる
  • お年寄りの様子を見て声をかける

イベントで保育士が配慮すべきことをチェックしていきましょう。

子どもとお年寄りの接触に気を付ける

子どもの中には、お年寄りが子どもと同じように丈夫な身体であると思い込んでいる子どももいます。その場合、子どもが触れ合い遊びの際に、お年寄りを押してしまったり、思い切り抱きついたりすることも。 お年寄りが転んだり、けがをしたりするリスクもあります。子どもにお年寄りとの接し方を伝えた上で、触れ合い遊びの際は常に目を光らせておきましょう。

こまめに休憩時間を入れる

お年寄りは子どものように長時間動き続けることが困難です。お年寄りの体力を考えて、

こまめに休憩時間をはさみましょう。

お年寄りの様子を見て声をかける

イベントの最中は、子どもだけでなく、お年寄りの様子を見ることが重要です。疲れている様子なら、声をかけて休憩を促しましょう。

敬老の日にぴったりの製作遊び【年齢ごとに紹介】

敬老の日にぴったりの製作遊びを年齢ごとにご紹介いたします。

  • 0~1歳】手はがき
  • 23歳】おじいちゃんおばあちゃんの似顔絵
  • 4~5歳】お守り

イベントの最後に、お年寄りへ渡すプレゼントとして、ぜひ参考にしてみてください。

0~1歳】手はがき

https://youtu.be/Z238LMu_baY

01歳児はまだ手先が発達途中のため、手形をメインにした簡単な製作遊びがおすすめです。

  • 手形スタンプと画用紙を用意する
  • 子どもの手にスタンプを付けて、画用紙に手を置く
  • 子どもの手形を乾かして、画用紙のいらない部分をカット
  • はがきに③を貼り付けて、装飾して完成

1歳児の場合は、保育士と一緒にシールを貼ってみてもよいでしょう。

23歳】おじいちゃんおばあちゃんの似顔絵

https://youtu.be/8ihENgIaKcs

画用紙とクレヨンだけでシンプルな似顔絵を描いてもよいですし、動画のようにプラバンで似顔絵キーホルダーを作るのもおすすめです。

4~5歳】お守り

https://youtu.be/U8m9Di2X3Rw

お年寄りに「いつもありがとう」「ずっと元気でいてね」というメッセージを送るなら、お守りがぴったりです。

  • 折り紙1枚を半分に切る
  • 動画の手順で折り紙を折っていく
  • 中にメッセージカードを入れる
  • リボンを付けて完成

千代紙を使うとさらに華やかなお守りが完成します。

まとめ

敬老の日は、お年寄りに感謝の気持ちを伝える日です。 敬老の日のイベントをする際は、お年寄りの体調を気にかけて、けがや事故がないように配慮していきましょう。

イベント中の歌や遊び、ゲームなどを取り入れる際は、今回ご紹介したものをぜひ参考にしてみてくださいね。


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