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おやこのひきだし

2019.11.13

【接し方に悩む父親向け】子どもとのコミュニケーションのポイントを解説

「子どもとの接し方がわからない」と悩む父親が多くいます。子育て世代の父親は働き盛りなので、母親よりもコミュニケーションの時間が短くなりがちです。

そのため、「子どもが父親にはなついてくれない」「子どもに対してすぐに怒ってしまう」「父親のあり方が分からない」など、子どもとの接し方に悩んでしまうのは父親の方が多いのは仕方がないことです。

そこで今回は、父親向けの子どもとコミュニケーションをとるコツを悩み別、年齢別にご紹介いたします。

父親が子どもとの接し方に悩む理由

まずは、父親が子どもとの接し方に悩む理由を見ていきましょう。

子どもとの接触時間が少ないから

子育て世代は働き盛りのため、子どもと関わる時間が少なくなりがちです。残業で家に帰るのが、子どもが就寝した21時以降になってしまったり、職種によっては休日も仕事で、子どもとすれ違いになってしまうこともあるでしょう。

そのため子どもは、いつも身近にいる母親にはなつくのですが、父親にはなつかず、むしろ避けることさえあるでしょう。

また、父親は子どもと接する時間が短いので、日常生活の様子や、子どもが今好きなものが分からないことがあり、いざ子どもと2人きりになるとどのように接すればいいのか分からなくなるのです。

父親としての役割が分からない

父親としての役割が分からないと悩む人もいます。共働き世帯が増えているとはいえ、母親が中心となって育児をしている家庭の方が多いでしょう。父親は子育てを母親任せにしてしまうことがあり、次第に家庭内で父親としての役割が分からなくなってしまいます。

子どもとの接し方の悩み

ここからは、父親の子どもとの接し方の悩みと解決方法について年齢別でご紹介いたします。

遊び方が分からない

子どもとの遊び方が分からないという父親には、力や体格を生かしたパワフルな遊びがおすすめです。父親とできる体を使った遊びは、子どもの心をつかみます。年齢に応じて、ダイナミックに楽しみましょう。

もちろんブロックや積み木遊びのような室内の遊びが好きな子どももいます。子どもの成長や個性に合わせて選ぶといいでしょう。

01歳】高い高いや飛行機

0~1歳は高い高いがおすすめです。力強く天井に向かって持ち上げられるのは子どもにとってスリル満点です。

ただし、高い高いをするときは子どもを投げないように注意します。赤ちゃんの頭は未発達なので、揺すぶられっこ症候群になる危険性があるからです。高い高いをするときは、激しく赤ちゃんを上げ下げせずにゆっくりと持ち上げ、そのあと父親の顔付近に赤ちゃんの顔を引き寄せるようにしましょう。月齢が進むにつれて、声を出して笑うようになります。

他にも父親のすねに赤ちゃんを乗せて飛行機をしたり、ひざに座らせて体を支えぴょんぴょんと跳ねる動きをする遊びも楽しいですね。

13歳】ブロックや積み木遊び、父親自身がアスレチックになる遊び

13歳の子どもは手先が器用になってきます。なので、一緒にブロックや積み木遊びをしてみてはいかがでしょうか。ブロックや積み木は子どもの集中力や想像力、発想力を高めるので知育玩具としてもおすすめです。

体を動かす遊びなら、父親自身がアスレチックになるといいでしょう。父親が四つんばいになってトンネルを作り、その下をくぐらせたり、腕にぶらさがったり、肩車をしたりと、遊びがひろがります。子どもは夢中になって遊ぶでしょう。

36歳】宝探しやボートゲーム、ごっこ遊び

3歳以降になると、次第にルールのある遊びを楽しめるようになります。36歳の子どもと遊ぶなら宝探しやボードゲーム、ごっこ遊びなどがいいでしょう。

宝探しは、宝に見立てた物を家のどこかに隠して探すという遊びです。遊び方は、数枚の紙を用意してそれぞれ次の隠し場所を書き、指示通りに移動すると宝にたどり着くというものです。ワクワク感がありおすすめです。宝はキラキラした折り紙や画用紙で作ってもいいですし、洗濯バサミやコインを使ってもいいでしょう。

ボードゲームもおすすめです。子どもと一緒になって盛り上がれることでしょう。

ごっこ遊びもできる年齢です。おままごとやお医者さんごっこ、戦いごっこなど、子どもがやりたいことを一緒に楽しむといいでしょう。

【外遊び】

年齢関係なく積極的に外に出て遊びましょう。かけっこやボール遊びをしたり、一緒に虫探しや木の実を集めるのもよろこびます。

小さいころは特別な場所に連れて行かなくても、近所の公園で十分楽しめるものです。父親と一緒に遊べること自体が子どもにとって特別なことだからです。天気のいい日は、外で思いっきり遊びましょう。

子どもとどう話したらいいのか分からない

次に、子どもとの会話で悩むときの対処法を年齢別でご紹介いたします。どの年齢にも共通することは子どもに関心を持ち、目を見ながら話すということです。携帯を見ながらの会話はやめましょう。

01歳】抱っこして話しかける

0~1歳の子どもは抱っこして、目をみながら話しかけるといいでしょう。「パパだよ」「○○ちゃん」など、優しく繰り返すのです。月齢が低いときは、ほとんどひとり言の状態です。しかし、成長するにつれて子どもの反応は変化していきます。話しかけているうちに子どもは父親の声に反応して表情を変えたり、声を出したりするなど新しい反応を見られるようになるでしょう。

13歳】本の読み聞かせをしながらコミュニケーションをとる

13歳は、イヤイヤ期と呼ばれる時期です。この時期に、子どもとの接し方に悩む保護者の方が増えてきます。

1歳以降の子どもには、本の読み聞かせをしながらコミュニケーションをとるといいでしょう。子どもをひざに乗せて読むと、父親の匂いやぬくもりが伝わります。声は安心感を感じます。愛情が伝わり、子どもの心は満たされていきます。

読み聞かせは読解力が養われるので、積極的にやってあげましょう。

36歳】質問をしながら話す

3歳以降になると、会話のキャッチボールができるようになってきます。

子どもから話かけられたら、相づちを打ちながらきちんと聞きましょう。時々質問をすると、さらに会話が弾みます。自分から話すのが苦手な子どもには、こちらから質問してあげましょう。具体的な質問なら、返事もしやすいでしょう。

子どもと会話をするためにも、母親から子どもの様子を聞き、父親自身も子どもの様子を気にかけるようにすることが大切です。うわべだけの関心は、子どもに見抜かれてしまうので注意しましょう。

叱り方が分からない

叱るのはとても難しいものです。「怒る」と「叱る」は違うものだと頭では理解できているものの、感情的になってしまうこともあるでしょう。ここからは、子どもの叱り方についてみていきます。

01歳】12語で伝える

0~1歳までの子どもには、1~2語で叱るようにしましょう。大きな声を出すのは控えます。恐怖心を与えるだけです。

叱るときは、「○○はダメだよ」「いたいいたいだよ」など、短い言葉で伝えるということを意識しましょう。

ただしこの時期は、叱られても何度も繰り返すものです。諦めずに根気強く伝えていくと、子どもは学んでいきます。

13歳】気持ちを受け止めてから叱る

1~3歳の子どもは自我が芽生える時期です。頭ごなしに叱ると、反発してくることもあるでしょう。

まずは「○○したかったんだね」と、子どもの気持ちを受け止めてからダメな理由を23語で伝えます。自分の気持ちを理解してもらえたと感じると、なぜダメなのかが伝わりやすくなるからです。

36歳】具体的にイメージできるように叱る

3歳以降になると理解力が高まります。叱るときは「○○だから○○してはいけない」と具体的にイメージできるようにするといいでしょう。長い時間をかけて叱るのではなく、簡潔に伝えることが大切です。しっかりと子どもの目を見て、真剣に伝えましょう。

子どもがなつかない

「自分になついてくれない」という悩みを抱える父親も多いでしょう。子どもがなついてくれるためには、まず子どもに関心を持つことが大切なのです。まずは、一つひとつできることから始めましょう。

01歳】スキンシップをとる

積極的にスキンシップをとりましょう。触れ合うことで子どもは安心感をもち、愛情が伝わります。01歳の子どもなら、抱っこをしたりおなかをマッサージしたり、優しく触れることが大切です。子どもに触れると父親も癒されるでしょう。お互いの気持ちが通じ合い、子どもとの距離が縮まります。スキンシップは乳児期に限らず、子どもが小学生になっても必要なことです。

13歳】一緒に遊ぶ時間を増やす

忙しくても、子どもと遊ぶ時間を作りましょう。週に一度は早く帰れる日を作ったり、休日は一緒に遊んだり、ほんの少しでも遊ぶ時間があれば、子どもにとって父親の存在が大きくなります。子どもは父親と遊ぶのが楽しみになってくるでしょう。

36歳】今日なにがあったのか聞いてみる

3歳以降の子どもには、今日なにがあったのか聞いてみましょう。ただし「どうだった?」という漠然とした聞き方はやめましょう。何を答えたらいいのか困ってしまいます。

子どもに聞くときは、「お昼ご飯は何を食べた?」「ブロックで遊んだ?」「○○くんと何をして遊んだ?」など、具体的に質問すると答えやすいです。あとは子どもの話に相づちをしながら聞くと、うれしそうに話してくれます。

しかし、この頃の子どもの記憶はあいまいです。大人のように言葉が出ないことも多いでしょう。子どもがしっかり答えられなくても責めてはいけません。また、子どもが話す内容について叱ることもやめましょう。子どもは萎縮して父親との会話を怖がってしまいます。

まずは子どもの言葉に共感し、受け止めることを心掛けましょう。

【子どもに関心を持って積極的にコミュニケーションをとる】

仕事が忙しくても、子どもに関心を持つことを忘れないようにしましょう。子どもの気持ちを思いやり、積極的にコミュニケーションをとることです。子どもは何か特別なことをしてくれる人よりも、愛情を持ってかまってくれる人に心をひらきます。

 

まとめ

子育て世代の父親は、働き盛りでもあります。そのため、母親よりも子どもとコミュニケーションの時間が少なくなり、子どもとどうやって接したらいいのか分からなくなってしまうのです。

子どもと遊ぶときは、父親の体格や力を生かした遊びがおすすめです。母親とは違う父親ならではの遊び方ができるので、子どもはよろこびます。他にも本の読み聞かせや室内の遊びも子どもの好奇心を刺激します。叱るときは年齢にあった伝え方をするといいでしょう。

愛情を持って子どもに接すれば、必ず愛情で返してくれます。何をするのが正解なのかを考えるよりも、まずは子どもに関心をもって、一緒に楽しい時間を過ごしましょう。一歩踏み出すだけで、子どもとの関係は深まります。


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