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おやこのひきだし

2020.02.05

毎日の「兄弟げんか」への対処法

「お兄ちゃんが取った!」「〇〇が壊した!」など、毎日の兄弟げんかに「また!?」と頭を悩ませる親御さんも多いでしょう。今回は、兄弟げんかをする理由やけんかで学べることのほか、仲裁する際の注意点と具体的な対応、兄弟げんかを減らすヒントをご紹介いたします。兄弟げんかの意味を知ると、子どもたちを見る目が少し変わるかもしれませんよ。

激しい兄弟げんかにうんざり!

はじめに、兄弟げんかが起きる理由と、けんかによって学べることをまとめました。

なぜ兄弟げんかをするの?

特に23歳の子どもの脳は未発達で、本能や衝動を抑える機能が備わっていないため、ささいなことでかんしゃくを起こしたり大泣きをしたりする場面が多く見られます。感情にまかせ手足が出てしまい、兄弟げんかに発展してしまうのです。

また、入園する頃の年齢になると、家族以外の人と接する機会が増え、気を使ったり我慢したりする場面が増えます。その結果、家に帰ると気持ちが緩み、身近な兄弟姉妹に対して遠慮がない態度を取ることがあります。

さらに、兄弟姉妹に対するライバル心や、親に構ってほしい気持ちなどから兄弟げんかに発展するケースも考えられます。兄弟げんかをよい意味でとらえれば、「自分の考えを主張したい」「やりたいことをアピールしたい」などの向上心の現れであり、成長の一環とも言えるでしょう。

兄弟げんかで学べること

毎日の激しい兄弟げんかを目の当たりにすると、「育て方が間違っていたのかな」と心配になるかもしれませんね。

先述したように、兄弟げんかは自分の意見を伝える「自己主張」の場です。相手とうまくやるための「交渉術」や「妥協点の見つけ方」を学ぶチャンスとも言えるのです。

また、けんかの後の「仲直り」も重要です。けんかの後には「後味の悪さ」や「悔しさ」を感じるでしょう。兄弟げんかは「相手の気持ち」を考え、「謝ること」や「相手を許すこと」を学ぶことができます。

大人が無理やり仲直りさせようとせず、相手の気持ちを考える手助けをしてあげれば、兄弟げんかは社会性を育むレッスンになるのです。

兄弟げんかを仲裁する際の注意点

そうは言っても、兄弟げんかは一刻も早く解決してほしいもの。そこで、親が兄弟げんかを仲裁する際に気を付ける点をみていきます。

一方の子どもばかり叱らない

多くの家庭にありがちなのは、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから〇〇しなさい」というフレーズです。いつも我慢をしなければならない上の子どもたちにとって、あまりいい言葉ではありません。悪いことをしたときには、年上・年下に関係なくきちんと伝えましょう。

また、「男の子はもっと元気に」「女の子だから優しく」などと、性別で行動を決めつけるような言葉がけも好ましくありません。

毎日の対応は大変ですが、子どもの気持ちをくみ取って公平に接することが基本です。

兄弟姉妹の間で比較しない

「お姉ちゃんはあんなに優秀なのに」「〇〇(弟や妹)の方がしっかりしているね」など、兄弟姉妹の間の比較もよく見られるケースです。家族だけでなく、親せきや近所の人から言われるかもしれません。大人でも、誰かと比較されれば嫌な気持ちになりますね。

このような発言がたびたび繰り返されると、「お兄ちゃんばかりずるい」「弟ばかりかわいがる」などと互いに嫉妬(しっと)心を抱き、大人になってからも引きずる可能性があります。完ぺきな親であろうとする必要はありません。「間違った・言い過ぎた」と気付いたときは、すぐに謝ってフォローしましょう。

常に親が仲裁をしない

兄弟げんかを常に親が仲裁していると、子どもは「何かあれば親が解決してくれる」「困ったら親に言えばいい」と考え、甘えや依存が芽生える心配があります。少々の言い争いであれば離れて見守り、子ども自身に対応させましょう。

ただし、長引いて解決しないときや暴れてけがをしてしまいそうなとき、近隣に迷惑がかかるときなどは、親が仲裁して話を聞く態勢に入ってくださいね。子どもが不自然に騒ぐ場合は、不安や悩みを抱えている可能性も考えられます。普段の生活の見直しや、保育園や幼稚園などの様子を先生や友だちの親御さんに聞いてみましょう。

力づくで解決しない

兄弟げんかを力づくで解決しようとしてはいけません。暴力や暴言はもちろん、子どもの意見を聞かず威圧的に押さえ付けたり、一方的に「〇〇が悪い」と親が決め付けたりしたら、子どもは萎縮してしまいます。

いつも親に認められず、モヤモヤした気持ちを抱えている状態が続くと、よい親子関係を築けないまま成長する可能性があります。年齢が上がっても「おねしょ」をしたり、登園や登校を嫌がる原因になることもあります。もし心当たりがあるようなら、少し対応を見直してみましょう。

兄弟げんかの対処法と具体例

それでは、兄弟げんかが起きたときに親はどうすればよいのでしょうか。ここからは、兄弟げんかの対応として具体的な例をご紹介いたします。

個々にゆっくり話を聞く

兄弟げんかの理由で紹介したように、争いのほとんどは「自分の意見を言いたい」「親に構ってほしい」などの気持ちが根底にあります。子どもたちだけで収まらないときには、個別にゆっくり言い分を聞きましょう。自分の意見を親に「受容」してもらい、「共感」してもらえば解決に向かいます。

子どもが落ち着くのを待って、「〇〇したいんだね」「それは嫌だったね」などと気持ちを代わりに表現してあげましょう。「△△はどんな気持ち?」とたずねて、話のきっかけを導くことも有効です。互いの気持ちを知り、どうすればよいか一緒に考え、謝る・譲るなどで納得すれば解決につながります。

赤ちゃんへの対応は?

「年上・年下に関係なく公平に接する」とご紹介しましたが、弟や妹がまだ赤ちゃんの場合はどうすればよいのでしょうか。例えば、年下の乳児がたたいたときは、言葉がわからなくても「〇〇ちゃん(弟・妹の名前)もやりたいの?でもイタイイタイだからそーっと。お兄ちゃんごめんね。」などと教えましょう。

上の子どもには「痛かったね。〇〇ちゃんもこれから覚えるから許してね。」などとフォローします。双方の気持ちをくみ取って公平に接することが大切です。

ほかに気持ちを向かせる

ささいなことで兄弟げんかが長引くようなときは、子どもの意識をほかに向かせてみましょう。例えば、「そろそろテレビの○○が始まるよ」「さあ、おやつにしよう!」などと声をかければ、興味がそれてけんか自体を忘れることがあります。

また、ものの取り合いで解決しないときは、「おもちゃが泣いているよ」などと言って親が預かり、ほかの遊びをうながすと子どもの気持ちが切り替わる場合もあります。なお、「悪い子の家にはお化けが来るよ」など言葉でおどかすのは、子どもに怖い思いを植え付けるのでおすすめしません。

けんかのルールを作る

子どもがある程度大きくなったら、兄弟げんかの最低限のルールを作ってもよいでしょう。「たたく」「ける」「かむ」「つねる」「ものを投げる」などの暴力や、相手が気にしていることや容姿をけなす発言、汚い言葉は禁止など、子どもたちと話し合って決めます。

ただし、ルールを決めても子どもたちの状況は気にかけておき、何かあればすぐに対応することが基本です。

ほかの家族が対応する

いつも同じ大人が兄弟げんかを注意していると、子どもが聞き慣れて「またか」と思うことがあります。子どもと母親が接する時間が長い家では、時々父親や祖父母などに役割を交代しましょう。

叱る大人がいつもと異なると、兄弟げんかの状況も変化するかもしれません。家族の1人が注意したら、もう1人はフォローに回るなどの役割分担もポイントです。厳しく叱ったときには子どもがおびえている可能性があるので、大人がフォローして安心させるようにしましょう。

もうイライラしない!兄弟げんかを減らすには

最後に兄弟げんかを減らすヒントをご紹介いたします。

兄弟でできることをやらせる

けんかばかりしている兄弟姉妹も、いざとなれば仲良く力を合わせてやりとげるもの。子どもだけで達成できそうなことならやらせてみましょう。例えば、ゴミ出しや片付け、ものを運ぶなどの簡単な家事のほか、お店で「◇◇はどこですか?」などの問い合わせやレジで会計(親は離れて見守る)、祖父母の家にお泊まりなどがあります。

互いに協力して「兄弟姉妹だけでやりとげた」という体験を重ねれば、子ども同士が認め合ってきずなが深まるだけでなく、自信が付いてさまざまなことに取り組む意欲もわきます。兄弟姉妹で力を合わせてがんばったときには、たくさんほめてあげてくださいね。

互いに思いやる気持ちを伝える

子どもが1人でいるときに、下の子どもには「お姉ちゃんが心配してた」「お兄ちゃんがほめてたよ」、上の子どもには「〇〇(弟や妹)がすごいね!って驚いてた」「〇〇がまた遊びたいって」などと伝えてみましょう。直接言われるよりも、人づてに聞く方がより印象が強く残り、「自分のことを思ってくれる」「〇〇はかわいいな」と感じるようになります。

家庭の中では「パパが喜んでいたよ」「ママも見たいって言ってた」など、職場では「上司がほめてたよ」「△△さんが助かると言ってました」などと聞けば、大人もうれしいですね。

普段のフォローも忘れずに

普段のフォローとして、子どもたちに「大好き」を伝えてスキンシップの時間を作りましょう。兄弟姉妹の間で優劣を付けず、「平等に好き」な気持ちを伝えることが大切です。「親が大切に思ってくれる」「受容と共感をしてくれる」という実感があれば、子どもは精神的に落ち着いて他人に優しく接する余裕も生まれます。

また、兄弟げんかがない平和なときに、「2人ともいい子だね!」「仲良くやっているね」などの声掛けも有効です。

お出かけのときは皆で話し合い、子どもたちに計画をまかせるのもよいですね。

兄弟げんかは親がどっしり構えて

今回は兄弟げんかにうんざりしている親御さんに向けて、対応の注意点や具体例などをご紹介いたしました。ささいなトラブルであれば見守り、仲裁する際は個々の言い分をゆっくり聞くことがポイントです。タイミングを見て、双方のフォローや親が大切に思う気持ちも丁寧に伝えてくださいね。兄弟げんかは子どもたちの成長の証ととらえ、親はどっしりと構えて対応しましょう!

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