2026.10.30
しっぱいにかんぱい!|失敗した子に寄り添うきっかけになる一冊
作者:宮川ひろ 作/小泉るみ子 絵
出版社:童心社
学童では、子どもたちがさまざまな失敗を経験します。ゲームで負けて泣いてしまう、工作が思うようにできない、友だちの前で間違えて恥ずかしくなる。低学年の子どもにとって、失敗はとても大きな出来事に感じられることがあります。そんな時におすすめなのが、『しっぱいにかんぱい!』です。
この本は、失敗をただ残念なこととして終わらせず、そこから立ち直る気持ちに目を向けられる一冊です。学童では、失敗しないようにすることより、失敗しても大丈夫と思える経験を重ねることが大切です。子どもが何かにつまずいた時、もう一回やってみようと思えるためには、周りの大人の声かけや雰囲気も大きく関わります。
読み聞かせの後には、失敗したことある?その時どうした?と聞いてみるのもよいでしょう。ただし、失敗の経験は子どもによっては話しにくいこともあります。無理に発表させるのではなく、先生自身が、先生も失敗したことあるよと話すだけでも、子どもたちは安心しやすくなります。
活動につなげるなら、しっぱいしても大丈夫な言葉集めがおすすめです。もう一回やってみよう、手伝って、ここが難しかった、次はこうしてみるなど、失敗した時に使える言葉を子どもたちと考えます。失敗した時に言える言葉を持っておくと、実際の場面でも気持ちを立て直しやすくなります。
この本は、勝ち負けのある遊びの前や、発表、製作、運動遊びの前後にも使いやすいです。失敗するかもしれないからやらないではなく、失敗してもやってみようと思える空気づくりにつながります。
『しっぱいにかんぱい!』は、子どもに完璧を求めるのではなく、失敗も成長の一部として受け止める視点をくれる一冊です。学童で子どもの挑戦を支えたい時におすすめです。
ライクキッズ株式会社 指導員 K.Y先生












