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おやこのひきだし

2020.08.03

ベビーカーはいつまで使用する?一般的な卒業の目安やベビーカーの種類も紹介

子どもが2歳を過ぎると、「ベビーカーはいつまで使うの?」「ベビーカーに体重の制限はあるの?」などと疑問に思うことがありませんか?今回は、ベビーカーの種類と使える期間、卒業の目安について解説します。ぜひ参考にしてください。

ベビーカーの基礎知識

はじめに、ベビーカーの基礎知識を解説します。

ベビーカーの分類

国内で流通する乳幼児用品や福祉用品、家庭用品などのうち、製品の品質や安全性を保証する「SGSafety Goods)基準」をクリアした商品にはSGマークがついています。SG基準によると、ベビーカーは新生児を過ぎた頃から生後48カ月(4歳)まで使用できるA型と、おすわりができる頃から生後48カ月まで使用できるBに分類されます。

【参考】一般財団法人製品安全協会 「ベビーカーのSG基準」

主なベビーカーの種類と目安の対象月齢

流通するベビーカーはさらにこまかく分けられますが、ここではA型、B型、AB型ベビーカーの特徴と目安の対象月齢を解説します。

A型ベビーカー

A型ベビーカーは比較的サイズが大きめでしっかりした作りのものが多く、生後1カ月くらいから商品によっては48カ月まで使えます。タイヤが大きくクッション性が高いのが特徴で、振動を和らげ、シートの幅が広めで赤ちゃんがゆったりと乗れる工夫がほどこされています。

A型ベビーカーは本体が重く小回りがききにくいので、交通機関の乗り降りや狭い場所の通行、収納時のスペースなどで不便を感じることがあります。子どもの成長に合わせて、A型ベビーカーとB型ベビーカーを順に使うご家庭も少なくありません。

B型ベビーカー

B型ベビーカーは、A型ベビーカーよりもコンパクトな作りでタイヤが小さく、軽くて場所を取らずに収納できる点がメリットです。リクライニングの角度の範囲が小さいため、おすわりができるようになる生後67カ月くらいから使用可能で、商品によっては48カ月まで対応できます。

一般的にはA型ベビーカーからB型ベビーカーに切り替えますが、月齢が低い間は抱っこひもで過ごしてB型から使用するご家庭もあり、子育ての状況によってベビーカーの選び方は異なります。

AB型ベビーカー

A型ベビーカーとB型ベビーカーの両方の特徴を併せ持った商品で、分類としてはA型ベビーカーに入ります。生後1カ月くらいから使用でき、商品によっては48カ月までと長く使えます。

一般的なA型ベビーカーよりもやや小さめで軽いため、持ち運びや扱いが楽というメリットもあります。しかし、通常のB型ベビーカーよりもやや重く小回りが利きにくいので、B型として使用する期間は少々負担に感じることがあるかもしれません。

ベビーカーはいつまで使える?

ベビーカーの使用期間は商品によって異なるので、説明書などで必ず確認してください。一般的なベビーカーは、年齢が3歳くらい、体重が1517kgくらいまでとしていますが、一部のメーカーでは48カ月まで使える商品もあります。

なお、ベビーカーを安全に使用できる期間は新規の購入から5とされています。2人目の子どもに使用するとき、知人のお下がりやレンタルのベビーカーを利用するときは購入した年月を必ず確認しましょう。また、ベビーカーは保証期間を設けているので、期間内に故障や不具合が発生したときはすみやかにメーカーに問い合わせてください。

【参考】

コンビ 「ベビーカーの安全な使い方」

全国ベビー&シルバー用品連合会 ベビーカー安全協議会 「ベビーカーの寿命に関する注意喚起」

卒業する目安

それでは、一般的なベビーカー卒業の目安をみていきましょう。

一般的には3歳くらい

子どもは3歳くらいになると体力がつき、少々の外出であればベビーカーを使わずに過ごせるようになります。オムツが外れるようになると、荷物が減るのでウエストポーチ型などの抱っこひもだけで外出できるでしょう。

先述したように、多くのベビーカーは使用期間の年齢を3歳くらい、体重が1517kgくらいまでとしているため、このタイミングが卒業の目安と考えられます。ただし、遠出や混んでいる場所に出かけるとき、子どもが眠くなる時間の外出や、高熱が出たときやけがをしたときなどは、ベビーカーの移動の方が安全です。

無理に卒業する必要はない

お友達がベビーカーに乗らなくなったり、周囲から「いつまでベビーカーに乗っているの?」なんて言われたりすると、「早く卒業しなきゃ」と焦ってしまうかもしれません。しかし、子どもがベビーカーを嫌がらなければ、無理に3歳で卒業する必要はありません。

ベビーカーの使用期間が過ぎても子どもが乗りたがるときは、長く乗れるタイプをレンタルするのも一つの方法です。荷物が多いときや母親の体調がすぐれないとき、2人目の妊娠中や出産後などはベビーカーを使う方がよい場合もあります。さらに、弟や妹のまねをして「自分も乗りたい」と言うかもしれません。

3歳になったから」と急にベビーカーを卒業するのではなく、親の体調や子どもの様子に合わせて少しずつ乗る機会を減らしましょう。

移行期間はどうする?

卒業までの移行期間は、「今日はベビーカーをどうしよう?」と悩むかもしれません。お出かけの状況に合わせて、「抱っこひもだけでOK」「ベビーカーと抱っこひもを使い分ける」「同行する大人の数が多ければベビーカーは必要がない」などの選択をしましょう。

遠出やアウトドアでベビーカーを持参しない場合は、代用として手軽なバギーやキャリーカートなどを使うご家庭もあります。また、次に紹介する三輪車やキックバイクに移行する方法もあります。状況に合わせてゆっくり移行してくださいね。

卒業のきっかけ

子どもは、新しいものに興味を持ったり周囲の影響を受けたりすることがきっかけでベビーカーを卒業する場合があります。

三輪車や補助輪つき自転車

一般的に、三輪車のペダルを自力でこぐのは2歳~2歳半くらい、補助輪がついた自転車には3歳くらいから乗れるようになります。近くの外出であれば、ベビーカーではなく三輪車や自転車に乗りたがるかもしれません。押し手がついたタイプなら、保護者の方がかじ取りをすることができるので安全です。

なお、幼い子どもは転びやすいため、ヘルメットを着用しましょう。出かける際は車の往来が少ない道を通り、必ず保護者がつきそってくださいね。途中で子どもが眠くなる可能性もあるので、念のために抱っこひもを持参すると安心です。

キックバイクやキックスクーター

同様に、3歳くらいになるとペダルがないタイプのキックバイク(バランスバイク)や、子ども用のキックスクーター(キックスケーター)にも興味がでてくるでしょう。しかし、どちらもかなりのスピードが出るため、子どもはヘルメットを着用し、必ず保護者がつきそって乗るように心がけてくださいね。

なお、キックバイクの中には、安全のために公道の走行を禁止している商品もあります。キックバイクの説明書をよく読み、指示に従いましょう。ただし、道路交通法では、遊具に属するキックバイクやキックスクーターなどは交通の往来が多い道路の使用は禁止されています

【参考】道路交通法 第七十六条

親の自転車のチャイルドシート

親の自転車にチャイルドシートを設置し、子どもを乗せられるようになればベビーカーは必要がない場合もあります。一般的に、自転車の前のチャイルドシートには1歳くらい、後ろのチャイルドシートには2歳くらいから乗せられます。

3歳以上になれば、近くの買い物だけでなくやや距離があるお出かけも自転車で行けるようになるでしょう。ただし、遊び疲れた子どもが帰り道で寝てしまうことがあるので、あらかじめ自転車用のクッションやガードを用意し、シートベルトや足を乗せる台なども調整しておくと安心です。

なお、道路交通法では、子どもを自転車に乗せるときはヘルメットの着用を努力義務としているため、きちんと準備しておきましょう。また、自転車に2人以上の子どもを乗せる際は、自転車の基準や人数などを定めた各自治体のルールがあるので確認しましょう。

【参考】道路交通法 第六十三条の十一

そのほかのきっかけ

先述したように、弟や妹が生まれたとき、お友達がベビーカーを卒業したとき、周囲から指摘されたときなどは、子ども自身が「もうベビーカーに乗らない」と思うことがあります。ただし、子どもが我慢をしている場合も考えられるので、ほかの場面でフォローをするなどの配慮が必要です。

反対に、赤ちゃん返りをしてベビーカーに乗りたがるケースもあるため、子どもの気持ちをくみ取りながら焦らずに移行しましょう。

「いつまでベビーカー?」は家庭の状況に合わせよう

今回は、「いつまでベビーカーに乗る?」といった疑問に対して、ベビーカーの基礎知識、実際に使用できる期間、卒業の目安やきっかけについてご紹介しました。

一般的にはベビーカーの使用期間に合わせることが多いですが、親の体調や子どもの気持ちも大切にしながら徐々に卒業を迎えてくださいね。三輪車などに乗るときはヘルメットを着用し、周囲の安全に配慮しお出かけするようにしましょう。


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