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おやこのひきだし

2020.03.18

「小1の壁」とは?小学校入学後の不安をどう乗り越えるべきか

「春からいよいよ1年生!」の喜びもつかの間、入学後の生活はどうなる?と不安を抱える保護者の方は多いことでしょう。この記事では、小1の壁の概要と入学後の生活の変化についてご紹介いたします。そして小1の壁を乗り越える方法として2つの面から具体的な対策を提案します。

そもそも「小1の壁」とは

1の壁とは、子どもが小学校に入学し生活パターンが大きく変わり、帰宅後のフォローや学校行事のために親の働き方の見直しを余儀なくされる状況を指します。「学童に通えば解決」と思うかもしれませんが、学童の空きを待つ待機児童の数は年々増加しているので、必ずしも入所できるとは限りません。

特にひとり親や共働きの家庭では、小1の壁を乗り越えるために転職や退職を検討するほど深刻な悩みです。

入学後の不安。小1の壁で悩む親たち

はじめに、小1の壁の要因である入学後の生活の変化についてまとめました。

子どもの帰宅時間

1の壁としてまず挙げられるのは、帰宅時間の早さです。特に入学直後は給食がなく、午前中の下校が一般的です。4月の半ばに給食が開始しますが、1年生は4時間で下校します。5月には5時間授業が組み込まれ、その後は徐々に5時間の日が増えていきます。学期の終わりや新学期の初めは短縮授業になる学校が多く、給食がない日もあります。

急病時や休校などの対応

子どもの急病時の対応も考えなければなりません。なお、多くの小学校では電話やメールによる連絡を受け付けないので注意しましょう。欠席や遅刻のときは、登校班に欠席の理由を書いた連絡帳を渡す方法が一般的です。

また、台風などが理由の休校や時間差の登校は、前日や当日の朝に決定することもあります。インフルエンザが流行する時期には、各学校の基準によって学級閉鎖や学校閉鎖の判断が下されます。万が一の大地震や事件・事故のときは、集団下校やお迎えによる引き取りに対応しなければなりません。

長期休暇や代休など

長期休暇の過ごし方も、小1の壁の大きな問題です。特に夏休みは長く、近年は猛暑による熱中症の心配もあるので、子どもだけの留守番はおすすめしません。また、土日に実施した行事の代休や開校記念日、都道府県の休日などの平日の休みがあります。長期休暇や代休の日は昼食を用意する必要があります。

学校行事やPTAの参加

入学の直後には登下校の見守りを各家庭に割り当て、12週間後には最初の懇談会(保護者会)を実施する学校が一般的です。5月には家庭訪問や個人面談、遠足、秋には音楽会や校外学習などがありますが、運動会は各校で時期が異なります。多くの学校では、学期ごとに懇親会や土曜日の授業参観を実施します。

また、小学校ではPTAの活動が必須で、役員に選出された場合は各部門の仕事を担当します。多くの学校ではくじ引きを導入しており、よほどの理由がない限りは断れません。行事やPTAは子どもの様子を知るよい機会ですが、働く親には日程の調整が負担になるという声が多く聞かれます。

宿題や持ち物のサポート

入学後は毎日の連絡帳やプリントを確認し、宿題や持ち物の準備のサポートが必要です。保護者は連絡帳にサインし、宿題によってはコメントを記入します。特に1年生は「音読」の宿題が出るので、子どもが読む様子を見守りましょう。

時間割の用意だけでなく、工作の材料を家庭から調達することがあります。また、年間を通して教材の購入の案内が来るため、その都度申込書やお金を持たせましょう。

小1の壁を乗り越える具体策~現状で両立

ここからは入学後の変化をどう乗り切るか、2つの面から考えます。1つ目は、現在の仕事を続けながら両立させる具体策をご紹介いたします。

祖父母や親せきに頼む

祖父母や親せきに、自宅もしくは近所の祖父母宅などで世話を頼む方法があります。気心が知れているので安心ですが、相手の生活も考えながら話し合い、無理がない範囲でお願いしましょう。頼るばかりではなく、日ごろの感謝の気持ちも忘れないようにしてくださいね。

ママ友や近所の人に頼む

祖父母や親せきが頼れないときには、信頼できる近所の人にお願いする方法もあります。地域の状況を熟知して顔見知りが多く、すぐに連絡が取れる点がメリットですが、少々気を遣うかもしれません。近隣の人に頼むときもよく話し合い、相手に負担がかからない範囲でお願いしましょう。

学童の終了後のフォローだけをお願いしたい家庭もあります。複数の人に頼んでローテーションを組むのも1つの方法です。定期的に感謝の気持ちを伝え、手土産やお歳暮を贈るなどしてよい関係を保ちましょう。頼るばかりでなく、相手が困っているときは積極的に手伝う姿勢も心掛けてくださいね。

学童保育の利用~公的機関

1の壁を乗り越えるため公的機関の力を大いに借りましょう。小1の壁の打開策として国が提唱した「放課後子ども総合プラン」では、次の2つの事業で受け皿を広げています。

放課後児童クラブ

1つ目は厚生労働省の「放課後児童健全育成事業」である「放課後児童クラブ」で、自治体が設立・運営する「公設公営」と、自治体が設立してNPO法人などが運営する「公設民営」があります。「学童クラブ」や「放課後クラブ」とも呼ばれ、資格を持った「放課後児童支援員」と「学童保育指導員」が指導計画を立てて運営します。

早めの申し込みが必要で、休職中やパートでも利用できますが、審査があるため必ず入所ができるとは限りません

【人数制限】あり

【時間】多くは18時まで・長期休暇中は朝8時台から・延長できる施設もあり

【料金】毎月の育成料など

【通う方法】下校後に直接

放課後子ども教室

2つ目は文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」である「放課後子ども教室」で、自治体が設立し、研修を受けた地域のボランティアによる「安全管理員」や「学習アドバイザー」などが運営します。事前に登録をすれば、幼児でも利用できます。

【人数制限】一部の施設であり

【時間】多くは17時まで・長期休暇中は朝8時台から

【料金】年額で保険料など

【通う方法】下校後に直接・帰宅してからでも可

学童保育の利用~民間企業

近年では保育事業に乗り出す企業が増え、「アフタースクール」としてさまざまなサービスを展開させています。宿題のサポートや延長保育だけでなく、学校から施設までの送迎、食事の提供、塾や英語教室の併設など、各種の支援が充実しています。利用料が高めで、施設が近くにあるとは限らない点がデメリットです。

【人数制限】あり

【時間】施設による

【料金】毎月の利用料

【通う方法】下校後に直接

児童館の利用

児童館は地域の子どもたちに健全な遊び場を提供する施設で、公営と社会福祉法人などによる民営があります。「児童厚生員」が遊びを指導するほか、地域活動の参加、スポーツなどを通して子どもたちの成長をうながします。館内での飲食はできないため、長期休暇中は家で昼食をとらなければなりません。

【人数制限】なし

【時間】施設によって異なる、長期休暇中は朝8時台から

【料金】無料

【通う方法】いったん帰宅してから

民間サービスの利用

学童保育や児童館は利用せず、自宅で民間サービスを利用する方法もあります。

シッターや家事代行

一時的に子どもを世話する「シッター」は、小学生の子どもがいる家庭でも頼めます。自宅に来てもらえる上に、個別の対応ができる点がメリットです。シッターのほとんどは保育士や子育て経験がある人で、時間の指定はもちろん、「遅くなる日だけ」といった単発や「毎週水曜日」などの定期の申し込みも可能です。

近年では、保育事業も手掛ける家事代行サービスが増えており、簡単な家事のほか、習い事の送迎、入浴の見守り、病児保育などを頼めるところもあります。どちらも1時間ごとの料金設定で、交通費や延長料金などが加算されます。ただし、家族以外の人を家に入れるため、信頼できるスタッフをお願いしましょう。

見守りサービス

携帯のGPS機能や、専用のGPS端末を利用して子どもの居場所を確認する方法のほか、自宅に設置した機器の操作によって親に在宅を知らせるシステム、非常時にボタンを押して警備のスタッフを呼ぶサービスなどがあります。これらはあらかじめ契約が必要で、月々の費用が発生します。

また、小型のカメラを自宅に設置し、親のスマートフォンを通じて家の様子を確認する方法もあります。どれも便利な機能ですが、サービスだけに頼らずに祖父母や近所の人にも状況を伝え、子どもは緊急時の行動を練習しておきましょう。

小1の壁を乗り越える具体策~働き方を変える

1の壁の2つめの対策として、親の働き方を変える方法をご紹介いたします。

時短勤務やフレックスなど

「時短勤務」つまり「短時間勤務制度」の適用は、育児・介護休業法において子どもが3歳になるまでと定められていますが、「努力義務」として就学前までは就業時間の変更などが可能としています。

しかし、企業によっては「小学校3年生まで」などの対応があるため、就業規則を確認してみましょう。また、定時退社やフレックス、在宅勤務のほか、同じ会社でパートとして働く選択肢もあるので、勤務先に相談してみましょう。

転職して対応

現在の勤務先では対応できずに、入学に合わせて転職する親もいます。転職には最短でも3カ月ほど、状況によっては6カ月ほどの期間が必要なため、早めに準備をしましょう。なお、法的には退職の意向は退社の2週間前までに伝えれば問題はありませんが、引継ぎの関係から多くの会社では「希望する日の1カ月前」としているので気を付けてくださいね。

休職・退職する

状況によっては、休職や退職といった苦渋の選択を強いられるケースもあります。休職の回数に上限はないため、各社の就業規則に従いましょう。休職ができない場合は、退職を選択せざるを得ない親もいます。

しかし退職して「気持ちに余裕ができた」「子どもとゆっくり触れ合える」などの声も聞かれます。地域や学校の関わりで知り合いが増え、視野が広がることもあるでしょう。

退職をしても専業主夫・主婦である必要はなく、内職や簡単なアルバイト、在宅のフリーランスという働き方を選べば、社会とのつながりが途切れる心配はありません。

子どもが入学後の生活に慣れないケースも考慮し、できるだけ親子で触れ合える時間があるとよいでしょう。

小1の壁は家族で協力して乗り越えよう

今回は小1の壁にスポットを当て、入学後の生活と小1の壁を乗り越える具体策を2つの面からご紹介しました。小1の壁を乗り越えるためには、家族や近所の人などと協力しながら早めに対策を練り、子どもが安全に過ごせるように計らうことがポイントです。小1の壁を乗り越えれば、後は成長とともに楽になっていくことでしょう。働きながら子育てを頑張る親御さん、応援しています!

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