保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集保育のひきだし こどもの可能性を引き出すアイデア集

まなびのひきだし

2023.05.11

シリーズ 身体障がいのある子どもたちと保育園生活 第5回(全12回)

執筆:株式会社Halu(乳幼児向けインクルーシブブランド IKOU運営)

対象:保育士、幼稚園教諭、保護者

今回は、寝たきり、食事はすりつぶしたペースト食を食べ、おしゃべりも難しい重度心身障がい児であるわが子の場合の保育園での行事への参加の仕方についてお届けします。

保育園での行事と言えば、運動会・夏祭り・発表会などがあります。

自力で歩く事もお喋りする事も難しいわが子が、他の元気な子どもたちに交じって行事に参加することに対しては、もちろん憧れや期待もありました。一方で、毎日息子が楽しく過ごせるように全力でサポートしてくださっている先生たちに過度な負担をかけたくないという思いもあり、みんなと同じように参加できずに見学などの形になっても仕方ないという、諦めにも似た思いが気持ちの大部分を占めていました。もしかしたら、自分にそう言い聞かせていたのかもしれません。

しかし、保育園の先生方や同じクラスのお友達が意見を出し合い、協力してくれて、色々な工夫のもと、行事に参加する事ができたのです。

例えば、発表会で子どもたちが色々な楽器を使って演奏をするシーンでは、わが子が少しだけ自力で動かすことのできる右手に掴める形の鈴を持たせてくれました。先生が子どもの手を持って鈴を鳴らすのではなく、ちゃんとわが子の意思で鈴を鳴らせるよう肘を支えてサポートして下さったことがとても嬉しかったです。

また、運動会での組体操も思い出に残っています。
組体操はさすがに参加は難しいと思っていたのですが、先生方が通常の演目を変更して、わが子が手に持った大きな団扇を仰ぐと1列に並んで座った子どもたちがドミノのように順番に倒れていくというパフォーマンスを作ってくださいました。わが子が主役のような演目を保育園で見れるなんて!と感動して大泣きしてしまいました。





障がいがあるから仕方ない、出来ないと諦めてばかりで、無意識のうちにそれが当たり前になってしまっている現実があります。でも、それは間違っていたんだと気づかされる良いきっかけになりました。

先生方が息子のもつ能力を最大限活かして参加させてくれたことで、周りのお友達に対しても『できないことばかりではなく、工夫すればできることがある』ということを理解してもらえたのではないかと思います。周りの応援や歓声は、保育園時代の良き思い出として、息子の心にもしっかりと刻まれていることだろうと思います。

インクルーシブやダイバーシティという言葉が、多くの人に認識されるようになってきたと思います。しかし、言葉だけではなく、実際にその環境を作ることによって、障がいがある人とない人が同じ場所でお互いが楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか、より現実的に考え、知り、学ぶ事が出来るのではないかなと思います。そんな環境を作ってくださった保育園に感謝の気持ちでいっぱいです。


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