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おやこのひきだし

2020.09.17

子ども包丁デビューはいつから?おすすめの子ども向け包丁や年齢別の選び方も紹介

子どもが料理に興味を持ちはじめたら、思い切って包丁を使わせてみませんか。この記事では、子どもの包丁デビューはいつからがよいのか、おすすめの子ども包丁はどんなものかをご紹介いたします。また、年齢別の子ども包丁の選び方や注意点・研ぎ方や収納方法についても解説いたします。

子ども包丁とは?

子ども包丁とは具体的にどのような包丁なのでしょうか。大人の包丁と比べて何が違うのかを分かりやすくお伝えします。種類や特徴を知って、子どもが使いやすい包丁を選んであげましょう。

子ども包丁とは「子どものための包丁」

子どもは手が小さく、力加減も上手にできません。そのため子ども包丁は安全性や使いやすさが考慮され、「刃先が丸い」「握る部分が尻上り」「刃が短い」など、さまざまな工夫が施されています。子ども包丁はたくさんの種類があるため、「どれが子どもにとって使いやすいのか分からない」という保護者の方も少なくありません。

子ども包丁の種類

通常の包丁には用途によってさまざまな種類がありますが、子ども包丁はどのような食材でも切れる「三徳包丁」が多いです。さらに子ども包丁には、大きく分けて以下の2種類があります。

切れ味がほとんどない包丁

子ども包丁は安全性を考慮し、硬いものは切れないようになっています。しかし思うように切れないのでかえって無理に力をかけてしまい、逆に危険なときもあるでしょう。豆腐や加熱して柔らかくなった野菜など、スッと切りやすい食材を子どもに任せるとよいでしょう。

切れ味が良い包丁

年齢が上がり包丁の使い方が上手になってきたら、大人と同じように切れる包丁を使わせてもよいでしょう。最初からよく切れる包丁を購入する場合は、上手に使えるまでは必ず一緒に作業するようにしてください。

子ども包丁のデビューは「手先を思うように動かせる」時期

子ども包丁は、子どもが自分の指先を思う通りに動かせるようになったら使わせるようにしましょう。子ども用に作られていても、間違えた使い方をすると包丁でけがをしてしまう可能性があります。保護者の方の言うことにきちんと耳を傾けられるようになってからスタートしましょう。

早い子どもでは3歳ごろから包丁を使うこともありますが、6歳ごろになっても使ったことがない子どももいます。周りの子どもがやっているからと焦る必要はまったくありません。

年齢ごとにおすすめの子ども包丁

年齢ごとにおすすめの子ども包丁をご紹介いたします。包丁を使わせてあげたいけれど、種類がたくさんあって迷っているという保護者の方の参考になれば幸いです。

46歳】子ども包丁デビュー!基本を身につけよう

幼稚園へ通う年齢になると、調理実習を通して包丁を知る子が増えます。しかし、まだまだ危険の判断が難しい時期なので、「切れ味のよさ」よりも「持ちやすさ」を重視してあげるとよいでしょう。軽量で錆びにくいステンレス製もおすすめです。ペティナイフなどの小さな包丁で代用するのもいいですね。子どもの体に合ったサイズの包丁で、握り方や力の入れ方を教えてあげましょう。また人に向けないこと、使わないときは持ったままにしないなどの、危険な行為はしないようにしっかりと伝えてください。

710歳】切れる包丁で一緒に料理を楽しんでみましょう

小学校低学年になると、安全に注意して包丁を扱えるようになります。

  • 小さな手でもしっかりと握ることができるか
  • ある程度の力を入れればスムーズに切ることができるか
  • 手が触れやすい刃の根元に配慮はされているか

このあたりをしっかりとチェックしてあげましょう。また、切れ味がよい包丁を使う際は、子どもから目を離さないでくださいね。きゅうりの輪切りのように、素材が動いてしまうものを切るのは、最初は難しいかもしれません。素材を安定するように保護者の方が半分に切ってから、半月切りをやらせてあげるとよいでしょう。

保護者の方と一緒に料理をすると食への興味も高まり、家庭で食育を学ぶ機会になりますよ。

11歳~】長く使える子ども包丁を

小学校高学年以降で料理をする子どもには、その後も長く使える子ども包丁を用意してあげましょう。大人が使う包丁と変わらない切れ味があるものや大人になっても使えるタイプもあります。また、商品によっては定期的に研いでくれるサービスを付帯している場合もあるので、必要な方はチェックしてみてください。

子ども包丁を使用する際に気をつけたいポイント

子ども包丁を使用する際、しっかりと意識しておきたい4つのポイントをお伝えします。子どもに包丁を持たせるか検討している方は、参考にしてください。

①  包丁は危ないものであることを伝える

包丁だけでなくハサミやナイフなど、刃の付いている道具は危険があることを伝えましょう。幼児の場合、口頭で伝えるよりも固い野菜を包丁でスパっと切るところを見せて教えると理解しやすいです。

②  正しい持ち方で持たせる

正しい持ち方で包丁を持てるように教えてあげましょう。包丁には何通りかの握り方がありますが、子どもに教えるのは基本の「握り型」が安全です。包丁の握る部分の柄に利き手の親指と人差し指の真ん中がくるようにして握ります。刃はまっすぐおろすと切りやすいことも教えてあげてください。正しく切ることで怪我につながるリスクも軽減されます。

③  作業するための場所を確保する

子どもが包丁を使う際は、しっかりと作業する場所を確保してあげましょう。狭い場所や片付けられていない場所での慣れない作業は、予想外の怪我につながる可能性があります。また、腕を90度に曲げた程度の位置で作業ができるのが正しい姿勢です。子どもが包丁を使うことに集中できる環境を整えてから、トライさせてください。

④  子どもから目を離さない

切れ味の良し悪しに関わらず、子どもが包丁を使用している間はできる限りそばを離れず、しっかりと見守ってあげてください。とくに幼児は、思っても見ない動作を突発的にするので注意が必要です。

子どもは集中力が高いため、切ることに意識が向いてしまうと他がおろそかになってしまいます。親御さんがしっかりと見てサポートしてあげましょう。

子ども包丁のお手入れや収納方法は?

子ども包丁のお手入れ方法や収納方法について解説します。正しいお手入れをすれば良い状態を長く保つことができます。ぜひ実践してみてくださいね。

子ども包丁のお手入れ方法

子ども包丁のお手入れ方法は基本的に大人の包丁と同様です。使用後はしっかりと洗剤をつけて洗い、汚れを落としましょう。とくに生の肉や魚を切ったあとは菌が繁殖しやすいので入念に。

そのあとは、熱湯を包丁全体に回しかけて消毒します。自然乾燥だと錆びてしまう可能性があるので、キッチンペーパーや清潔なふきんで水分を拭き取ってください。

子ども包丁の収納方法

頻繁に使用するのであれば、大人の包丁と同じように包丁差しへ収納しておいて大丈夫です。次に使うのがいつかわからないという方は、新聞紙に包んでから子どもが触れない場所へ収納しておくとよいでしょう。

また、子ども包丁は専用のケースが付属している商品もあります。ほかにもロック式の包丁差しスタンドは、子どもが引き抜く危険がないので安全です。子ども包丁を購入するときは包丁の収納場所についても考えておきましょう。

子ども包丁に関するQA

最後に、よくある子ども包丁に関する疑問とその回答をいくつかご紹介いたします。。

Q.子ども包丁は切れない方が安全なの?

包丁は切れないからといって安全とは限りません。切れないことで無理な力をかけてしまい、刃が思ってもない方向へ向かってしまうこともあります。切れない包丁を使うときは、切りやすい食材を渡すようにしてあげましょう。

Q.刃物は持たせたくないけれど、子ども包丁は使わせないといけないの?

子ども包丁は必ず使わなければいけないものではありません。子どもがやりたいと意欲を持っているなら経験させてもよいでしょう。そうでないのなら保護者の方の考えを第一にしてください。ハサミと違い、包丁の使用頻度は家庭によって違います。危なくないように自分で判断できる年齢になってから、必要に応じて包丁を使うという方もたくさんいますよ。

Q100円ショップの子ども包丁でも大丈夫?

100円ショップでも子ども包丁は販売していますが、ほとんどは切れ味の悪いタイプです。素材もプラスチックが多く、おもちゃに近い質感です。こういった製品は、力をかけずとも切れる食材を選び、握り型を教えるときに使うとよいでしょう。子ども包丁デビューには使いやすいタイプかと思います。包丁を使うときはそばから離れずしっかりと見守ってあげてくださいね。

Q.左利き用の子ども包丁はあるの?

左利きの子どものための包丁も販売されています。包丁が利き手によってつくりが異なることを知らない方も多いですが、一般的な包丁はほとんど右利きで使いやすいように作られています。包丁に慣れていない子どもが使うので、できる限り使いやすいものを選んであげましょう。インターネットで検索するとたくさんの種類が出てきますので、子どもの年齢などに合わせて検討してみましょう。

まとめ

子ども包丁は子どもの手の大きさや力の加減、安全性を考慮してつくられています。使いやすい子ども包丁を用意してあげることも大切ですが、安心して使えるよう保護者の方によるサポートも欠かせません。道具を用意したら作業環境を整え、子どもが落ち着いて作業できるようにしてあげましょう。

慣れないうちはおぼつかない手元にハラハラしてしまうでしょう。しかし、子どもの「やりたい」気持ちを育てることが大切です。もし包丁が上手に使えない場合は、無理せずできることをやらせてあげましょう。卵を割る、野菜をちぎる、など子どもに任せられる作業をみつけて一緒に料理を楽しんでくださいね。


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