• トップ
  • サクセス子ども子育て研究所

サクセス子ども子育て研究所

rss
次へ>>

66.発達の連続性を踏まえた保育

投稿日時:2017/03/21(火) 10:00

こんにちは。どうして「発達の連続性を踏まえた保育」が、大事なのですか。
 
「連続性を踏まえる」と「発達に即した」とでは、どのような違いがあるのでしょうか。
 
発達とはある日、突然、別の人になるということで進むわけではありません。
 
常に前の状態を受けて、様々な経験を通しながら、少しずつ進むものです。
 
どういう経験を可能にしていくか、それが保育です。
 
はい!
 
保育を適切に進めるためには、前の状態がどういうものかを分かって、それに応じて、また今の子どものあり方を知って、それに対応して働きかけることで、身のあるものとなります。
 
前の状態や今の子どもの様子をよく知るということですね。
 
しかし、実際には、年齢が変わり、クラスが代わり、また家庭から始めて園に入る子どもがおり、また園から小学校へと移行します。
 
そこにはかなりの環境の断絶があり、子どもの戸惑いが生じるだけではなく、せっかくかなり育ってきたところを生かし切れないもどかしさが生まれます。
 
はい。そう感じることもあります。
 
それを連続的に勧められるようにしていきます。そのように、連続性を踏まえつつ、今の子どもの発達に即して働きかけを行います。
 
わかりました。ありがとうございます。また、お願いします。
 
さようなら、また来週!

03.どうする?保育の省察と記録

投稿日時:2017/03/14(火) 07:00

週刊むっちゃん(保育Q&A)
=====================================
保育者歴3年目の「たっくん」と5年目の「さっちゃん」。2人の保育者が、保育のあんなこと・こんなこと、素朴な疑問をむっちゃん先生(無藤隆教授)にぶつけます。2人の疑問にむっちゃん先生はどんな回答をくれるでしょう!毎週火曜日、どうぞお楽しみに。

=====================================

 
むっちゃん先生、こんにちは。今週もよろしくお願いします。
 
今は、記録をどうとったらよいかと悩んでいます。先輩から、『保育を記録し省察することは、保育の専門性を高める上で必要とされている。』と言われました。どのように省察したらよいでしょうか。
 
一つは記録のやり方について、気楽に取れるように、写真を使って、文章記述を簡単にします。
 
できそう!
 
もう一つはそこでの特定の面白いと思われたエピソードについて、子どもがどんなことを学んだのだろうかと考えてみます。そして、その学びは長期の指導計画や保育課程つまりは保育指針のどの項目とどの項目に該当しそうかを考えてみます。
 
さらに、それをもっと高めるとしたら、どういう働きかけが可能か、どういう素材や場を用意すればよいかを検討してみます。
 
そこに正答はありませんが、ただ、いくつものアイディアや見方を作り出してみることが大事です。それが視野を広げ、いざという時の対応力を作ります。
 
がんばってみます。
 
応援しています。また、来週!

【3月】ひらりと春が・・・

投稿日時:2017/03/13(月) 10:16

今月初旬、この春初めてうぐいすの鳴き声を耳にしました。 少しぎこちない鳴き方でしたが、日増しに澄んだ綺麗な鳴き声になってきました。 毎朝、茂みの中から聞こえる声を頼りに探してみますが、姿を見つけるのは難しいです。

★うぐいすがいる茂み


梅林では、周りの木々を枝打ちして日が当たるようになり、黄緑色のふきのとうが、枯葉の間から沢山顔を出しました。 ふっくらとしてとても美味しそうです。

★ふきのとう


春は菜の花やミモザ、たんぽぽ等、黄色い花が多くみられます。 黄色い花はとてもよく目立ち、沢山の虫たちを誘い受粉へと導いていきます。 花々の開花と、虫たちが活動を始める時期が重なる自然の仕組みに、不思議さと感動を覚えます。

★ミモザ


★菜の花


★オニノゲシ


歩いていると目の前にひらりと蝶が舞い降り、道ばたで羽を広げて春の日差しをじっと浴びていました。 春を待っていた冬越しの蝶でしょうか・・・・?

★ヒメアカタテハ


春先は、いろいろな種類の小さな花も咲き始めます。 枯れ草の間には、オオイヌノフグリが青い可愛い花を、道ばたにはナズナが可憐な白い花をそっと咲かせています。 子ども達と小さな花をルーペで拡大して、よく見てみるのも楽しいですよ!

★オオイヌノフグリ


★ナズナ


今年も鳥たちの恋の季節がやって来ました。 相手を呼び寄せるさえずりや縄張を知らせる鳴き声等々、いろいろな鳥たちの鳴き声を楽しめる時期でもあります。

★イソヒヨドリ


★ムクドリとスズメ


★セキレイ


子ども達と移り行く春の自然を、五感を通して楽しんで過ごしましょう。

★香のよいジンチョウゲ


 

02.どうして保育の計画は必要なの?

投稿日時:2017/03/07(火) 10:00

週刊むっちゃん(保育Q&A)
=====================================
保育者歴3年目の「たっくん」と5年目の「さっちゃん」。2人の保育者が、保育のあんなこと・こんなこと、素朴な疑問をむっちゃん先生(無藤隆教授)にぶつけます。2人の疑問にむっちゃん先生はどんな回答をくれるでしょう!毎週火曜日、どうぞお楽しみに。

=====================================

 
むっちゃん先生、こんにちは。今週もよろしくお願いします。
 
さっそくですが、前回のアドバイスを受けて保育の計画を立てようと思うのですが、保育の計画は、計画はするけれど柔軟に対応することが大切だと聞きました。柔軟に対応するのに計画って必要ですか。
 
例えば、旅行でもツアーパックでまったくすべてが決まっているより、その都度、よいところを見たり、レストランに行ったりすると楽しいですが。
 
では、全く何もその土地のことを知らずに行けばよいのかといえば、たいていは、こことここは見たいとか、この土地はこういう名物料理があるから食べようとか思います。
 
そういう具体的なことはなくても、今までしたことがないことをしようとか、今回はゆっくり過ごしたいとか思います。あるいはその都度の体調で、今日は夕食は軽めがいいとかも変えてよいわけです。
 
そうですね。
 
つまり、保育の計画もおおむねのメドがあって、でも、その都度の様子で変えていくものです。ですが、その変え方は全く何でもよいというより、その時期にぜひ子どもに経験させたい事柄があるとか、その年齢ならこのくらいのところまで行くように支援したいとか考えるわけです。
 
そういったその都度の対応やそのための準備について、どういうことが必要かとかどういう原則に基づくかとか、さらにどういったことを子どもに経験させたいかの保育者の願いがあり、柔軟な対応が実現するわけです。
 
すごくよくわかりました。ありがとうございます。また、来週お願いします。
 
さようなら。また、来週!

おおむね4歳の発達とは

投稿日時:2017/03/01(水) 11:40

むっちゃん先生と学ぼう
=====================================
このコーナーでは、むっちゃん先生(無藤隆教授)が、保育・幼児教育の大事なポイントを分かりやすく解説します。一人でじっくり読むのもよし!研修の素材として、園やクラスのみんなと読むのもよし!様々な形でご活用ください。毎月1回(第1水曜日を予定)お届けします。読まなきゃ、損。差がつきますよ!

=====================================

 
mutou2-100x154.png
こんにちは、無藤隆です。今月のテーマは、「おおむね4歳の発達とは」です。


おおむね4歳 (保育所保育指針第2章子どもの発達2.発達過程(6)) 全身のバランスを取る能力が発達し、体の動きが巧みになる。自然など身近な環境に積極的に関わり、様々な物の特性を知り、それらとの関わり方や遊び方を体得していく。想像力が豊かになり、目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の行動やその結果を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の気持ちを抑えられたり、我慢ができるようになってくる。  4歳児とはまさに園に十分なじんで、どこに何があるかも分かり、自分の心身が躍動するのが楽しくて仕方がない時期です。毎日、今日は何をしようかと登園してくることでしょう。  身体能力の成長が著しい時期です。日常生活で必要な基本動作がほぼ出来るようになります。歩いたり、走ったり、跳んだりできます。また道具を使った動き(例えばボール遊び)などは経験が必要ですが、慣れてくれば、ある程度上手にこなすようになります。手先の器用さも増してきて、例えば、はさみなども使えます。

好奇心が周りに広がり、何についても関心を持ち、関わりたがります。時に危ないこともしかねませんが、そこを誘導して、安全でありつつ、子どもにとって、挑戦したり、工夫したり出来る面白い活動へと導きます。そう思ってみると、まわりには動物・植物・道具・機会・美術品、そしてもちろん、遊具類や絵本などいくらでも子どもが関わり知っていると良いものがあります。それを見て説明を聞くだけでは子どもは十分その特性を分かるというわけにはいきません。実際に手を使い足を使って、そのものに関わり、作ったり、動かしたり、世話したりして、そのものの特徴を理解していくのです。言葉で説明できるようにはまだ分かっていませんが、そのものにふさわしい適切な関わり方が出来るようになるのです。
知的な力も増し、ものの特徴を知るだけではなく、それを見えないところから説明しようとし始めます。以前のことからどう経過して今のことになり、これからどうなるのか。ものの内側はどういう仕組みになっているのか。そういう興味が出てきています。

こういうことを実現したいというイメージが生まれると、それが目的となり、それを実現するように工夫したり、努力したりもするようになります。逆に、うまくいかないかも知れないとか、失敗したら怖いとかの感情も生まれ、慎重になったり、挑戦を止めたりも出てくるので、励ましや見通しを提供することも大事になります。 仲良しの仲間が生まれてきます。少人数のグループで行動して、仲間意識を持っていることも多くなります。といって、まだ相手に譲るということまで出来るとは限らないので、互いの主張がぶつかったり、イメージがずれたりして、トラブルも起きやすくなります。トラブルを回避するように、妥協の構えを取ることも出てきます。  その際、ルールや約束事を思い出し、それを守るべきだからこうしようと提案したりすることもあるでしょう。自分もやりたいことを押し通すだけではなく、ルールを守ることと両立するように何とか工夫したいと思います。  喜怒哀楽の感情も経験し、同じ喜びでも悲しみでも微妙なニュアンスが生まれます。他の人の感情も感じ取りますが、その理由が何であるかの推察が正確とは限らず、しばしば自分の見方に固執します。  少しずつ自分の激しい感情をなだめることが出来るようになっていきます。自分の思い込みで動くことが多いのですが、それが違うときにそれを変えようと努力します。とはいえ、自己のコントロールはなかなか難しく、子どもの気質によっては出来ないことも多いでしょう。
 
mu06-105x154.png
いかがでしたか?次回のテーマは、「おおむね5歳の発達とは」を予定しています。それではまた来月

 
次へ>>